SSブログ

真夏の小湊鐵道へ 20210721(2)不覚からの...アマアリキ [小湊鐵道]

<鉄>活動において、「普段の姿」を地道に記録しておくことが大切である...ことは何度も経験してきたのだが、どうしても「いますぐ撮らないといけないもの」に追われてしまうのである。

021_msi00001716.JPG
【2015年7月18日5時39分】 中央本線・東小金井駅

まぁ、それはある種、会社員<鉄>の宿命みたいなものかも知れないが...
例えば、183系を撮りたくて訪れた早朝の東小金井駅。あくまで試し撮りとして撮ったこの1枚、いまとなっては絶対に撮れない1枚になっており。
そう、ホームドア設置と中央快速線へのグリーン車組み込みの関係で、早朝深夜に黄色い緩行線電車が三鷹以西に乗り入れる運用は消滅したのである。この頃、そんなことは全く知らず。

単なる試し撮りが、あとで振り返ってみれば...、デジタルと言うこともあって、もっといろいろと撮っておくべきだと思いつつも...

さて、7月21日の小湊鐵道撮影記。蘇我駅で急遽、途中下車して向かった先は...

……  ……

2021年7月21日(水)晴れ

やはり、原設計が戦前のガソリンエンジンだというDMH17系エンジン、長らく国鉄の標準型エンジンとして使われたが、とうとうその補修資材の調達も限界が見えているようで。
昨年の機関区撮影会の際にお話を伺っても、キハ200形も置き換えの時期が来ている...という感じの話を。

もちろん、現場の皆さんは、趣味者がギャーギャー騒ぐようにテキトーに考えているのでは無く、JRで換装されたエンジン(メーカー)を確認して部品調達ルートが長期的に困らなさそうなところ...1つのブランドのエンジンに統一する方針で、さらに、現行のキハ200形とは細部が違うので共用はできない...と言いつつも、DT22系コイルバネ台車だと五井機関区での保守もこれまでの経験がそのまま活かせて。
さらに「冷房の効きの良い車両」ということもポイントだったとのことで。キハ200形もJRのキハ40形も新製時はすべて非冷房だった。キハ200形は夏本番が訪れるとともに、オーバーヒートして冷房が止まってしまうのが悩みの種だったのだとか。

022_msi00000744.JPG
【2021年2月25日8時51分】 小湊鐵道線・五井駅付近

ということで、昨年、第1陣として2両のキハ40形が会津若松から転入し。その「キハ40 2」号車が走り始めた...というのが今回の訪問の理由。

ちょうどそれに合わせる形で、1年遅れて定期運用を離脱した秋田車3両も小湊鐵道に移籍することになり。
その甲種輸送が19日に秋田を出発、この朝、千葉貨物に到着することになっていた。

ということで朝一番で蘇我へ。

s1_msi00001707.JPG
【2021年7月21日6時38分】 内房線・蘇我駅

蘇我駅周辺はものすごい人出で...
<変態鉄>の極めて苦手とする場面である。ネットに“晒されていた”ダイヤでは、7時過ぎに京葉臨海鉄道線に入り千葉貨物駅まで走る...と。

それなら...

慌てて駅前のタクシーに乗り込んで。

「蘇我陸橋の下のところへ!!」、カメラを担いで乗り込んだオッサンの一言に、
「<撮り鉄>ですかぁ??」、よく話す運転手さんだった。この運転手さん、<変態鉄>でも知っている秋田県能代市にあるバスケットボールの超有名校で活躍された選手だったとか。不思議な縁である。
「その五能線を走っていた車両が小湊鐵道に譲渡されることになって...」と、そんな会話をしていると蘇我陸橋へはすぐ。
ちなみに、高校スポーツも選手を集められる私立校が圧倒的に強く、バスケットボールも地方の公立では歯が立たないとか...

住宅街の中、単線の線路はキレイな円弧を描いて海側へ、その先に千葉貨物ターミナルがあって。

近くまで来たことはあるものの、ここで撮影するのは初めて。あと10分ほどの余裕、カメラを持って住宅街をうろうろ。すでに近くの踏切には、警備だろうか、青い作業服に黄色いヘルメット姿の臨海鉄道の職員の方が立っていて。ただ、撮影を止めるように言われることは無く。
ただ、困ったのは...

022_msi00001724.JPG
【2021年7月21日7時11分】 京葉臨海鉄道臨海本線・蘇我-千葉貨物ターミナル

蘇我駅から右にカーブして...
そう、列車は海に向かって東から西へと走る区間なのである。つまり、夏の晴れた朝なら、もう完全なまでに逆光。

来てみて気づく、<変態鉄>のダメっぷりは半端ないのである。

周囲には続々と<鉄>が集まってきて。もう時間も場所も余裕はなく...とりあえず線路際でカメラを。
もう、誰が何と言っても逆光である。まぁ、とりあえず列車の姿が見えれば...

聞いていたとおりの時刻に踏切機が鳴動して、汽笛一声、機関車がゆっくりゆっくりと。

s2_msi00001708.JPG
【2021年7月21日7時11分】 京葉臨海鉄道臨海本線・蘇我-千葉貨物ターミナル

住宅街なので引きをとった構図は無理だったが、アウトカーブのカブリツキで撮れば機関車のアップになるのは当然のことだった。

あとで落ち着いて考えると、それは当たり前のことだが、なぜか、そのときにはこの構図が最善と考えるのだから...
「撮影」は約1ヶ月ぶり、カメラを持たない日が続くと、なぜかこういう初歩的なミスをしやすくなるのである。

ということで、逆光の中、何を意図したのか全く分からないDD603号機のアップ。これなら、普段、定期貨物列車を牽いている姿を撮れば良いわけで...

タクシーでわざわざ駆けつけて、いったい何がしたかったのか??

でも...

011_msi00001725.JPG
【2021年7月21日7時12分】 京葉臨海鉄道臨海本線・蘇我-千葉貨物ターミナル

前から撮って逆光なら、後ろから撮れば順光、最後部の“男鹿線色”のキハ40形の顔はバッチリ撮ることができた。これだけは収穫だろうか。

赤い後部円板、ヘルメット姿の職員が前方監視...、細かいところを見れば甲種輸送中のカットだと分かる1枚が。

さぁ、甲種輸送の撮影はここまで。気持ちを切り替えて...。
この撮影地点、すぐ隣の踏切脇には「蘇我南」バス停があって。時刻表を確認すれば7:21発の浜野駅ゆきのバスが。この地点、千葉駅~蘇我駅~塩田営業所~浜野駅という、主要路線にあってバスは頻繁にやってくるのである。若干、遅れて到着した7:25発の浜野駅ゆき。
やはり、冷房の効いたバスの車内は快適である。

023_msi00001735.JPG
【2021年7月21日7時44分】 内房線・浜野駅

あっという間に浜野駅に到着。ホームから見た東口広場には乗ってきた小湊バスが折返し待ちしていて...。

7:48発の君津ゆき快速はE217系編成。まさに朝の通勤列車である。2つ目の駅が五井駅である。

024_msi00001726.JPG
【2021年7月21日7時57分】 内房線・五井駅

乗ってきたE217系が発車していくと、向こうに小湊鐵道五井機関区が見えてくる。何だか時の流れが止まっているかのような...<変態鉄>には堪らない情景が広がっているのである。

そして振り返れば...

025_msi00001728.JPG
【2021年7月21日7時57分】 小湊鐵道・五井駅

小湊鐵道の3番ホームにはキハ200形の2連、7:59発の第9列車だろうか。キハ40形では無く...

ノンビリと階段を上って。いつもの通り、小湊鐵道の中間改札のオバチャンに1日フリーきっぷを。ちょうど7:59発の発車ベルが鳴り出すところで。
自分自身、まったく無計画な撮影で、この第9列車にどうしても乗りたいということではなかったが、自分のために発車を待ってくれたので、大急ぎでキハの車内へ。

キハ205 + キハ211 の2連である。

キハ200形もじゅうぶん魅力的なキハなのだが、キハ40形が動き出したと聞けば、やはりそちらが気になるモノで。

7月初めの大雨の影響で、五井-光風台の折返し、暫定ダイヤでの運転となっており、途中駅での交換は海士有木駅だけ。
だから、その海士有木駅で...

さぁ、小湊ヨンマルと初対面を!?

026_msi00001729.JPG
【2021年7月21日8時09分】 小湊鐵道・海士有木駅

いや、すれ違った列車もキハ200形の2連だった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。