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続・北関東ディープ<鉄>(11)上り第720D列車 [3セク鉄道「鉄印」の旅]

実は今日は...

帰宅してから、先日、録画しておいた“みなさまの公共放送”が放送した百恵ちゃんの引退コンサートを全編通して視たのだった。もちろん、DVD版は持っている(実家に置いてある)。でも、今回のモノとはもちろん編集が異なるので。最後の、あの白いマイクを置く瞬間などカメラワークの違いなども。
DVDの元映像はTBSの撮影分という違いはあるのだが...、何度、視ても最後のMCからラスト曲となった「さよならの向う側」へと、あの場面になると...。
2時間半のコンサート、あっという間だった。1980年、いまから41年前、<変態鉄>が2歳だった頃である。

21歳で引退して40年、既に還暦を迎えているはずで。その間、一度たりとも表舞台に復帰しない...からこそ、“伝説の歌手”と呼ばれ、いつまでも輝いているのだろうが。

一方で、デビュー当時“花の中3トリオ”と呼ばれた3人。最後まで残った「せんせい~」が先日、引退し、当時、最も人気だったとされる「♪ わたしの青い鳥~」は、どこで何をしているのか...、“みなさまの公共放送”が、今回の百恵ちゃんが好評だったことに味を占めて「2匹目のどぜう」を狙って「青い鳥」の人の往時の映像の再放送に踏み切る...ことはあるのだろうか!?
当時は「※※ヤング」とか、その公共放送でも歌番組が多かったはずで、その映像を再編集すれば番組がつくれそうだが。

そんな“還暦”世代、<鉄>としては、やはり、こちら。

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【2020年10月4日9時40分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

今月下旬の、ある日が“ラストラン”となる予定の旨、クラウドファンディングの主催団体から連絡があって。あと半月ほどの活躍...みたい。今月中には仏生山工場に入ってラッピング剥離作業が行われる予定とのこと。
自分も、楽しみにしていた撮影会が開催キャンセルになり...、でも、それは誰が悪い訳でもない。なぜか自分は巡り合わせが悪くて“還暦の赤い電車”は、なかなか撮れなかった。撮れるのは決まって雨が降り出した薄暗いシーン。
露出もなく、苦し紛れに撮ったカットならHDDを探せば出てくるのだが...。

何事も“巡り合わせ”、いつかまた“赤い京急1000系”が撮れる日が来ることを願いながら...

“コロナ禍”は確実に<変態鉄>の趣味活動に暗い影を落とし続けている。

そんな中、最後の“出撃”となった1月7日の「わたらせ渓谷鉄道」の話題。

「無知は鞭よりも痛い」というのは何度も書いている通りだが、間藤駅での<変態鉄>の行動は、まさにその極致だったかも知れない。
……  ……

もう一度、周辺の鉄道地図を。

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まぁ...かなりテキトーに自作したモノだが、この地図を見る限り、間藤駅は終着駅には見えない。足尾駅から間藤駅を過ぎて線路は北へ北へと延びているような...

知識として、そのこと自体は知っていたが...


2021年1月7日(木)晴れ

間藤駅は新しい駅舎...といっても、足尾駅に比べて相対的に...だが。
時計台を備えた駅舎は無人の待合室だけ。中には飲料の自販機とパンフレットラック、あとはベンチが並んでいるだけ。寒風を凌げるのはありがたいが、これは、といったものもなく。
「無人駅なので、発車合図などはなく列車は時刻になったら発車する」という旨、注意書きが貼られていて。

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【2021年1月7日12時03分】 わたらせ渓谷鉄道・間藤駅

駅周辺は足尾の町外れといった感じである。川沿いの崖にへばりつくように線路と県道が通っていて。そこにポツンと建っている感じ。
ただ、駅前はちょっとした公園のような感じになっていて。

駅周囲には野生動物が見られることが多い環境だそうで「カモシカの見られる駅」とのこと。もちろん、この日は何も居らず。

何だか、上総牛久駅に似た“謎の展望デッキ”みたいなものが。何かと煙は~の喩え通り、<変態鉄>は上ってみないと気が済まない。

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【2021年1月7日12時03分】 わたらせ渓谷鉄道・間藤駅

そう、先ほど大間々駅から乗ってきた列車の折返しである。わ89-314号車を俯瞰気味に。
この平成初期世代のディーゼル動車でよく見られる極めて標準的な屋根周りである。

ちょうど、この足場の下あたりに新しめの公衆トイレがあるのも同じ。済ませたらホームへ。

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【2021年1月7日12時11分】 わたらせ渓谷鉄道・間藤駅

発車待ちの314号車と駅舎を入れて、終着駅だと分かるカットを。<乗り鉄>の王道と言える“証拠写真”(笑)。

この写真にもかすかに見えているが...

ホームの先には...

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【2021年1月7日12時12分】 わたらせ渓谷鉄道・間藤駅

314号車の停まっている位置から少し先には車止めが見えている。そして、冬枯れの草の中へとレールは消えている。
そう、それだけ見て...

でも、実は...

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【2021年1月7日12時13分】 わたらせ渓谷鉄道・間藤駅

駅の案内看板にも「旅客終着」という珍しい単語が。
ここは複雑。実は国鉄足尾線も確かに間藤駅が旅客列車の終点だった。でも、貨物線はその先の「足尾本山」駅まで 2 km ほど延びていたのである。前記事で書いたとおり、足尾銅山の採掘が修了した後もこの地の精錬所は盛業、そのため、国鉄が分割民営化される日まで貨物列車が足尾本山駅発着で運行されており。
JR東日本に承継される際に廃線となっている。でも、鉱山関係の遺構など、観光目的があったのだろうか、第3セクター転換後に“復活”の可能性が考えられており、ぬぁんと、足尾本山-間藤駅間も書類上、わたらせ渓谷鉄道の路線として(不思議な未成線扱い)。

でも、バブル崩壊後の不況もあって、延伸(復活)計画は頓挫し、路線免許も20年以上前に失効となっているとのこと。

ならば、記事冒頭の地図はデタラメということになるのだが...

調べてみると駅構内でいったん途切れた線路は、車止めの少し先から残っているのだそうで。
落石の関係で“廃線跡探検”は無理だそうだが、何でも足尾本山駅まで踏切も線路も撤去されずに残っており、沿道から観察できる箇所もあるとかないとか。ちなみに、足尾本山駅構内は工場敷地内。駅と言っても工場向けの貨物列車が発着するだけの貨物駅で旅客営業が行われることはなかったとのこと。

車止めを見て、それで納得してしまった<変態鉄>。

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【2021年1月7日12時13分】 わたらせ渓谷鉄道・間藤駅

そんな間藤駅の様子を写真に収めていたら、まもなく発車時刻。

わ89-314号車に戻ったのだった。
発車間際に高齢の女性客が1人、乗り込んできたのだが、いきなり声をかけられ。そう、往路の第717D列車に水沼駅から乗り込んできた方。自分が足尾駅で一足先に降車したのも覚えており。
「歩いてきたの??」と、ちょっと驚かれて...

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【2021年1月7日12時32分】 わたらせ渓谷鉄道・第720D列車(わ89-314車内)

運転士さんも含めて3人とも同じメンバー、何だか不思議な第720D列車は、12:22定刻で間藤駅を発車。足尾駅からも通洞駅からも乗客はなく。
鉱山時代からの職員住宅だろうか、山肌を削るようにへばりつくように並んでいる様子を車窓に見ながら。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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サットン

間藤駅といえばわれわれミヤワキストにとっては聖地中の聖地です。なにしろあの「時刻表2万キロ」結びの地ですから。
是非一度詣でたいものだと思っておりますが・・・。
by サットン (2021-02-08 00:08) 

ferrum_queserasera

サットンさん

コメントありがとうございます。
宮脇俊三氏の著書、学生時代に結構、読みました。
間藤駅周辺は、日光の山々(?)が見え、いまは、ホントに静かな無人駅でした。当日は非常に寒くて...、でも、気候の良い時期にゆっくりできたら...と思います。東京からでもアクセス的には厳しいので訪問にはそれがネックになるのですが...。


by ferrum_queserasera (2021-02-08 00:32) 

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