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晴れの国へ、置換え迫る個性派機関車を追う(12=最終回)えぴろーぐ [水島臨海鉄道]

連休があけて1週間が経ち。新緑の季節、いまの時期、写真を撮るのに最高の時期だと思うのだが、ぬぁんと、そこを飛ばして一気に梅雨時のような天気の傾向になってきて。
内緒でコッソリ、“出撃”しようと思っていたのに...。なかなか撮れない、ある列車を撮るために。お忍びで(笑)、“電撃訪問”しようかと画策していた。

と、そんなに勿体ぶって書くものではない。

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【2021年4月7日6時57分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅

そう、水島臨海鉄道の貨物列車である。わずか5日前の記事でご紹介したばかりだが...
やはり、普段の、一番なじんだ望遠ズームが修理から戻ってきて。前回、“撃沈”した、あの東京製鉄前のポイントでDE701号機の勇姿を撮りたかったのである。

でも...

どうやら故障したみたいで。水島臨海鉄道の公式ツイッター(https://twitter.com/mizurin1970)をフォローしていたら、そんな情報も流れていて。
う~ん、置き換え(引退)が迫っていると噂される同機だけに、もし、この故障というのがヤバい箇所だった場合には、修理するよりもJR貨物のDE10形の借入で対応して、そのままDD200形に置換え...などという流れにだけはならないで欲しい、と、そこを心配している<変態鉄>なのである。

ということで、もしかしたら、同時期にDD200形の導入が噂されている臨海鉄道の沿線に出没しているかも知れない...と、思ったら週間天気予報は灰色の雲と青い傘マークが、ずーーっと並んでいるのである。

さて、4月7日の水島臨海鉄道撮影記の最終回。

……  ……

2021年4月7日(水)晴れ

今回の旅程をほぼ完了し、あとは空港ゆきのバスを待つばかり...
でも、予定のバスは18:25発、まだ2時間近くある。

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【2021年4月7日16時28分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市-球場前

「どうしようか!?」と。跨線橋の上で悩んでいた。先ほど撮ったキハ30+キハ38編成は、ちょうど1時間でここに戻ってくる。急げば駅近くのどこかのお店で遅めの昼食をとるのは不可能とは言い切れない。
でも、やはり、確実に撮りたい。

それと...

空腹は既に限界に近づいていたが、ここは我慢することにした<変態鉄>である。1時間をこの跨線橋の上で過ごすことに決めた。

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【2021年4月7日16時33分】 山陽本線・西阿知-倉敷

この時間帯、順光となるのは倉敷駅の方を向いたとき。つまり、下り列車の倉敷駅発車シーン。
水島臨海鉄道、山陽本線、伯備線を一気にこえる跨線橋。その上でカメラを持って、行ったり来たり。

まずは、山陽本線上り。福山からの第5738M列車は昨日、岡山へとレンズを買いに行ったときに乗った列車。213系3連はこの区間ではちょっと少数派。東岡山から赤穂線に入る備前片上ゆきである。
赤穂線に直通するのは伯備線から来る列車が多く。そこに213系が運用されていることが多いので(← 偏見っ!!)、そう、お昼に撮っていたあの地点では、なかなか撮れないのである。

それにしても忙しい。撮っていると踏切機の音が聞こえてきて。今度は伯備線側。

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【2021年4月7日16時35分】 伯備線・清音-倉敷

大急ぎで駆けつければ、岡山ゆきローカルの213系。備中高梁からの第1842M列車である。同じく213系の“正規顔”だが、こちらは前面窓に「ワンマン」の緑色の表示板が出ているのが、先ほどの編成との違い。
213系自体、分割民営化を目前に控えた時期の国鉄が新製した車両だが、同時期のディーゼル動車は、民営化後にローカル線のワンマン化が進むことを意識して、客扉を乗務員室の直後に置くなど車体構造にも配慮が見られるが、瀬戸大橋線快速に充当するため、とりあえず宇野線の「備讃ライナー」に投入することを目的につくられた車両だけに...
30年以上前の国鉄技術陣、さすがに大都市近郊の、しかも本線級の路線が2連ワンマンになる時代が来るとは予想してなかったのだろうか?!

このワンマン仕様車は車内に無駄にデッドスペースが多くて、<変態鉄>としては...

さて、そんなことを考えている余裕も無いほど続けざまに列車がやってくるのである。

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【2021年4月7日16時36分】 山陽本線・倉敷-西阿知

続いて、16:35発の第1747M列車、糸崎ゆき。115系4連の運用である。

このあと、続けて快速「サンライナー」で117系もやってくるが...

実は、この時間帯に気になっている列車があった。ということで、<変態鉄>は跨線橋の上で耳を澄ませて、住宅街のカーブの向こうにある伯備線踏切の警報器の音に集中していた。
写真では分からないが、意外とこの跨線橋、見晴らしが良いのである。線路の南側、臨海鉄道の線路側には高層マンションが並んでいるが、伯備線側は分譲住宅が建ち並ぶが、高い建物は少なくて空が広く見えるのである。

伯備線の線路はカーブを描いていて。

「来たっ!!」

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【2021年4月7日16時43分】 伯備線・清音-倉敷

米子から岡山まで、特急「やくも」と並んで、EF64形牽引の貨物列車もやってくる。17時頃に倉敷駅に入ってくるロクヨン貨物列車があることに以前から気づいていたのである。

苦しい構図で無理矢理撮っただけの1枚だが、国鉄色に塗り戻されたEF64形が牽引するコンテナ貨物列車を撮ったのは初めてである。

……  ……

そして、17時。MRT重連の水島臨海鉄道の普通列車が。

肝心のこのシーンで写真が無いのはお察しいただきたい。

折返し、17:08発の三菱自工前ゆきになるわけで。何としても...

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【2021年4月7日17時09分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市-球場前

<変態鉄>のお気に入り。白MRTが先頭、しかもヘッドライト点灯!!
何とか撮ることができたのである。

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【2021年4月7日17時10分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市-球場前

日没が近づき。その分、車体側面が美しく輝くのである。MRT重連が家路を急ぐ...

この列車が西富井駅で交換するのが国鉄型キハ編成である。

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【2021年4月7日17時23分】 水島臨海鉄道水島本線・球場前-倉敷市

こちらも車体側面を輝かせながら、ゆっくりゆっくりと。
このシーンを撮ったら...

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【2021年4月7日17時39分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市-球場前

この1枚。キハ30形のテールランプ。

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【2021年4月7日17時39分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市-球場前

夕暮れが迫る倉敷の街。向こうには四十瀬の野球場の照明灯。

遠ざかっていくキハの姿が見えなくなるまで眺めたら、すべての撮影は終了。
伯備線側の階段を下りて駐車場のヨコを抜ければ、北口の駅前広場。

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【2021年4月7日18時02分】 岡山県倉敷市寿町付近

ペデストリアンデッキの下の薄暗いところが空港バスの乗り場。ベンチに腰を下ろしてバスを待ったのである。

……  ……

空港ゆきの中鉄バスの乗客は、ぬぁんと自分だけ。岡山空港に到着したら、真っ先にレストランへ。オーダーストップの時間が迫る中、何とか夕食をとることができて。
かえりのヒコーキは、JA212A、再びのエアバス機である。搭乗率は2、3割だっただろうか。

何の気兼ねもなく、出かけられるような時期が戻ってくることを願いつつ...

翌日は、品川の Canon の修理窓口に出向いたのである。そのときは、5月の大型連休の「ことでんレトロ」までにカメラの修理が終わるか...が最大の関心事だった。

それが...である。去年の緊急事態宣言下で迎えたゴールデンウィーク、それが「特別な1年」だと思っていた。まさか、こんな長引くとは...

そんな中で... (おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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