2020年、大晦日の小湊鐵道撮影記(6)2020年最後の撮影は... [小湊鐵道]
本文よりも、ここに何を書くべきかが最後まで決まらない記事というのが...
無理に最近の<変態鉄>の...というよりも、自分の様子や考えを書こうと
すると、どうしても愚痴っぽい内容か、攻撃的な内容になりがち。
でも、何だかそういうのもイヤだし...
あと、意外と悩むのはトップ画像。
あまり酷い画像にはしたくないし...
【2011年4月8日11時15分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-上総中川
ということで、本文とまったく無関係に“中途半端に懐かしい1枚”。
まもなく、あの震災からちょうど10年を迎える。<変態鉄>の住む東京は
あまり大きな被害は無かったが、とはいえ、仕事も生活も混乱したわけで。
余震も続き、“緊急地震速報”のあのチャイムも聞き慣れたものになって。
もちろん、趣味活動どころではなかった。
そこからの“復帰戦”となったのは、初めて訪れた大多喜。
ダイヤ設定上の資料収集(ランカーブ???)のため、キハ52形が初めて
大多喜-国吉間を往復することになって。
そのシーンを撮りに訪れたのは、やはり、あの“森宮”だった。
まだ植樹直後のサクラの木。このポジションも10年前はもっと撮りやすかった。
コロナからの“復帰戦”はいつになるのか?
その日を待ち続けている。(← ホントか??)
…… ……
2020年12月31日(木)晴れ
上総三又駅を16:30発、第30A列車に乗ることは最初から決めていた。
でも、その直前に、上総三又駅を16:23発の下り第27A列車というのが...
日没が迫り、線路周囲に光が届かなくなる、その限界のタイミングである。
でも、撮ってカメラを仕舞い、上総三又駅まで7分以内で...。
列車は隣の上総山田駅で交換してくる。その間に駅まで戻らないと...。
当初、予定していた海士有木駅周辺なら同じ列車でも、その間合いは14分
あったのである。
これは迷った。正直、かなり迷った。
【2020年12月31日14時48分】 小湊鐵道・上総三又駅
そして、行ったのは“リハーサル”。撮るときの立ち位置を決めて、
そこでカメラを片付けて駅まで歩いて、その所要時間を測定してみた。
結果は、4分半。これなら...
ちなみに、<変態鉄>は歩くのは、かなり速い方だと言われる。
そして準備万端。
だが、しかし...
駄菓子菓子。
16時、この年、最後の太陽は西側の小高い丘の稜線に消える前に、
急速に出てきた分厚い灰色の雲に飲み込まれて。
周囲はみるみるうちに暗くなっていくのである。
もともと、刈り入れの終わった田んぼ、線路周りはハッキリ言って彩りがなく。
ただの荒涼とした...
それならば...
そう、1年の締め括りは、<変態鉄>が一番、苦手としている...
“流し撮り”で決めることにしたのだった。
重いズームレンズを外して、予備に持ち歩いている“パンケーキ”に交換。
<変態鉄>の親指と同じ厚みの単焦点レンズである。コレは40 mm。
Canonは、なぜか2万円台までの価格の単焦点レンズを昔からラインナップに...
“40 mm F2.8”は、正直言って「ふざけて買った」レンズだった。
手ブレ補正に対応してないなどマイナス面もあるが、
この小さく軽いのはコレはコレで貴重な“戦力”である。
いまも「量販店で1万円台で手に入る純正レンズ」という珍しさ。
…… ……
薄暗くなってくる中。茂みの向こうにちょっとだけ見える上総三又駅のホーム、
そこにヘッドライトの灯りが見えてくる。
【2020年12月31日16時24分】 小湊鐵道・上総三又-上総山田
「何か付いてる!!!!」、望遠で抜いているわけではないので...
ヘッドマークは沿線の神社の名前、それを京王のヘッドマークに合わせたもの。
1/30秒だが、背景はちょっとだけ流れている。
再び“アートミックス”の告知塗装車である。この日は、この塗装の稼働率が
高かったようで...
【2020年12月31日16時24分】 小湊鐵道・上総三又-上総山田
どんどんシャッターを切り続ける。
カメラのハウツー本には、決まって“肩の力を抜いて...”と書いてあるが、
やはり、いざとなると力んでしまうもの。
必死でシャッターを切り続けても、大半のコマは後で見れば被写体の...
キハの動きにはシンクロしておらず。
その中から発掘した、まぁまぁ見られる1枚。
【2020年12月31日16時24分】 小湊鐵道・上総三又-上総山田
上総山田に向かって視界から消えていくまで追ったら、急ぎ、カメラを
バッグに仕舞って。先ほどのリハーサル通りに。
駅に戻れば、ちょうどキハがやってくるところ。
まさにピッタリ。でも、間に合ったのである。
【2020年12月31日16時29分】 小湊鐵道・上総三又駅
入線してきた第30A列車は、キハ208号車単行。
残念ながらヘッドライトは消灯で。
それにしても、皮肉な展開で。
【2020年12月31日16時37分】 小湊鐵道・第30A列車(キハ208号車)内
乗った途端...、窓の外を眺めると進行方向左側。
西の空が燃えるような見事な夕焼けである。
俺が夕焼けだった頃、弟は小焼けだったのである。
あぁ、やはり海士有木で撮っていたら...と、正直、そんなことを思って。
“定番”以外の撮影地を探すというこの日のテーマ。やはり、定番撮影地は
定番になるだけの理由があったということを思い知ったのである。
【2020年12月31日16時40分】 小湊鐵道・第30A列車(キハ208号車)内
そして、海士有木、上総村上と五井駅到着の直前までこちら側の車窓には
東京湾を隔てて富士山が見えるのである。
小さく写っているのが、ご覧いただけるだろうか。画面中央付近である。
晴れていても空気が澄んでいないとなかなかスッキリとは見えずに。
特に湿度が関係する分、夕方よりも早朝の方が富士山は見えやすく。
夕方にここまでキレイに見えているのは、なかなか出会うことがなく。
「緊急事態宣言」は長引きそうなので、今シーズン、富士山と小湊キハは
撮影機会がないまま終わってしまいそう。あぁ...
【2020年12月31日16時43分】 小湊鐵道・五井駅
そして、五井駅に到着。
<変態鉄>にとって2020年最後のキハとなったのだった。
このとき、隣の留置線には...
【2020年12月31日16時43分】 小湊鐵道・五井駅
塗膜も剥がれて、何だか...、そんなキハ200形が停まっていて。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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無理に最近の<変態鉄>の...というよりも、自分の様子や考えを書こうと
すると、どうしても愚痴っぽい内容か、攻撃的な内容になりがち。
でも、何だかそういうのもイヤだし...
あと、意外と悩むのはトップ画像。
あまり酷い画像にはしたくないし...
【2011年4月8日11時15分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-上総中川
ということで、本文とまったく無関係に“中途半端に懐かしい1枚”。
まもなく、あの震災からちょうど10年を迎える。<変態鉄>の住む東京は
あまり大きな被害は無かったが、とはいえ、仕事も生活も混乱したわけで。
余震も続き、“緊急地震速報”のあのチャイムも聞き慣れたものになって。
もちろん、趣味活動どころではなかった。
そこからの“復帰戦”となったのは、初めて訪れた大多喜。
ダイヤ設定上の資料収集(ランカーブ???)のため、キハ52形が初めて
大多喜-国吉間を往復することになって。
そのシーンを撮りに訪れたのは、やはり、あの“森宮”だった。
まだ植樹直後のサクラの木。このポジションも10年前はもっと撮りやすかった。
コロナからの“復帰戦”はいつになるのか?
その日を待ち続けている。(← ホントか??)
…… ……
2020年12月31日(木)晴れ
上総三又駅を16:30発、第30A列車に乗ることは最初から決めていた。
でも、その直前に、上総三又駅を16:23発の下り第27A列車というのが...
日没が迫り、線路周囲に光が届かなくなる、その限界のタイミングである。
でも、撮ってカメラを仕舞い、上総三又駅まで7分以内で...。
列車は隣の上総山田駅で交換してくる。その間に駅まで戻らないと...。
当初、予定していた海士有木駅周辺なら同じ列車でも、その間合いは14分
あったのである。
これは迷った。正直、かなり迷った。
【2020年12月31日14時48分】 小湊鐵道・上総三又駅
そして、行ったのは“リハーサル”。撮るときの立ち位置を決めて、
そこでカメラを片付けて駅まで歩いて、その所要時間を測定してみた。
結果は、4分半。これなら...
ちなみに、<変態鉄>は歩くのは、かなり速い方だと言われる。
そして準備万端。
だが、しかし...
駄菓子菓子。
16時、この年、最後の太陽は西側の小高い丘の稜線に消える前に、
急速に出てきた分厚い灰色の雲に飲み込まれて。
周囲はみるみるうちに暗くなっていくのである。
もともと、刈り入れの終わった田んぼ、線路周りはハッキリ言って彩りがなく。
ただの荒涼とした...
それならば...
そう、1年の締め括りは、<変態鉄>が一番、苦手としている...
“流し撮り”で決めることにしたのだった。
重いズームレンズを外して、予備に持ち歩いている“パンケーキ”に交換。
<変態鉄>の親指と同じ厚みの単焦点レンズである。コレは40 mm。
Canonは、なぜか2万円台までの価格の単焦点レンズを昔からラインナップに...
“40 mm F2.8”は、正直言って「ふざけて買った」レンズだった。
手ブレ補正に対応してないなどマイナス面もあるが、
この小さく軽いのはコレはコレで貴重な“戦力”である。
いまも「量販店で1万円台で手に入る純正レンズ」という珍しさ。
…… ……
薄暗くなってくる中。茂みの向こうにちょっとだけ見える上総三又駅のホーム、
そこにヘッドライトの灯りが見えてくる。
【2020年12月31日16時24分】 小湊鐵道・上総三又-上総山田
「何か付いてる!!!!」、望遠で抜いているわけではないので...
ヘッドマークは沿線の神社の名前、それを京王のヘッドマークに合わせたもの。
1/30秒だが、背景はちょっとだけ流れている。
再び“アートミックス”の告知塗装車である。この日は、この塗装の稼働率が
高かったようで...
【2020年12月31日16時24分】 小湊鐵道・上総三又-上総山田
どんどんシャッターを切り続ける。
カメラのハウツー本には、決まって“肩の力を抜いて...”と書いてあるが、
やはり、いざとなると力んでしまうもの。
必死でシャッターを切り続けても、大半のコマは後で見れば被写体の...
キハの動きにはシンクロしておらず。
その中から発掘した、まぁまぁ見られる1枚。
【2020年12月31日16時24分】 小湊鐵道・上総三又-上総山田
上総山田に向かって視界から消えていくまで追ったら、急ぎ、カメラを
バッグに仕舞って。先ほどのリハーサル通りに。
駅に戻れば、ちょうどキハがやってくるところ。
まさにピッタリ。でも、間に合ったのである。
【2020年12月31日16時29分】 小湊鐵道・上総三又駅
入線してきた第30A列車は、キハ208号車単行。
残念ながらヘッドライトは消灯で。
それにしても、皮肉な展開で。
【2020年12月31日16時37分】 小湊鐵道・第30A列車(キハ208号車)内
乗った途端...、窓の外を眺めると進行方向左側。
西の空が燃えるような見事な夕焼けである。
俺が夕焼けだった頃、弟は小焼けだったのである。
あぁ、やはり海士有木で撮っていたら...と、正直、そんなことを思って。
“定番”以外の撮影地を探すというこの日のテーマ。やはり、定番撮影地は
定番になるだけの理由があったということを思い知ったのである。
【2020年12月31日16時40分】 小湊鐵道・第30A列車(キハ208号車)内
そして、海士有木、上総村上と五井駅到着の直前までこちら側の車窓には
東京湾を隔てて富士山が見えるのである。
小さく写っているのが、ご覧いただけるだろうか。画面中央付近である。
晴れていても空気が澄んでいないとなかなかスッキリとは見えずに。
特に湿度が関係する分、夕方よりも早朝の方が富士山は見えやすく。
夕方にここまでキレイに見えているのは、なかなか出会うことがなく。
「緊急事態宣言」は長引きそうなので、今シーズン、富士山と小湊キハは
撮影機会がないまま終わってしまいそう。あぁ...
【2020年12月31日16時43分】 小湊鐵道・五井駅
そして、五井駅に到着。
<変態鉄>にとって2020年最後のキハとなったのだった。
このとき、隣の留置線には...
【2020年12月31日16時43分】 小湊鐵道・五井駅
塗膜も剥がれて、何だか...、そんなキハ200形が停まっていて。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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