晩秋の小湊鐵道へ(2)高滝にて [小湊鐵道]
昨日、土曜日は夕方から実家のエアコンの取替え工事が入っていて。それの立会で会社の帰りに実家へ。
思ったよりも時間がかかって、予定より遅れての終了となった。
年内にあと公休日が2回...だろうか、新年は思いっきり休みがとれるのだが。
そうなると、もう一度、小湊キハを撮りに行きたくなるし、やはり、新年の阪堺電車が気になるのである。今シーズンは車庫内での線路の故障があった日に一度だけ運用に入っただけで、モ161形車は通常運用に入っていない異例の展開になっていた。
でも、一転。
1月5日から31日まで毎日、決まった臨時運用に入ってくれる...という。こういうときは最初と最後は混雑するもの。運用期間の中盤あたりに何度か訪問したいのだが...。
【2022年9月18日12時46分】 阪堺電気軌道・大和川検車区
それにしても、そのリリースを見ても、モ166号車の姿が無いのがちょっと寂しくて。
濃緑色に黄色いV字、ビークルスターと呼ばれるスタイル。いまのモ161形車4両の中では一番好きなカラーだったのだが...
コロナ禍以来の運用減が影響しているのか、しばらく前に「休車中」との情報があって。とうとう、現役を終えるのだろうか。非常に心配なのである。
さて、そんな訳で11月30日の小湊鐵道撮影記。この日は午前中は高滝周辺で撮ろうと決めていた。
…… ……
2023年11月30日(木)晴れのち曇り
写真を撮っていると、やはり、高いところの方がスケールの大きな画が撮れる気がして。そう、俯瞰撮影である。
小湊鐵道の俯瞰撮影地はいくつか知られているのだが、でも、明らかに高滝の...場所はハッキリわかる画がX(旧ツイッター)に上がっているのを何度か見かけて。すぐ隣の田園地帯では何度も撮っており...
すぐそばを通っているはずなのだが...
【2023年11月30日11時05分】 千葉県市原市養老付近
高滝駅から少し戻ると、旧高滝小学校の交差点、ヤマザキデイリーストアのところを過ぎると養老川に架かる橋を渡る。
ちょうど、この川を堰き止めてつくられたダム湖・高滝湖の“付け根”のところである。高滝湖の完成に伴い、小湊鉄道線も少しだけ線路の付け替え作業を行ったようで、旧養老川鉄橋の橋台部分は線路の奥に残っている。
【2023年11月30日11時04分】 千葉県市原市養老付近
その橋を渡ったところにある高架が圏央道だが、その手前に小さな階段があって。
間違いなく、この階段を上ったところから撮った写真を見たのである。この場所以外、考えられないのである。果たして、本当に撮れるのか...
枯れ草が堆積しており、あまり人通りが多そうな気配は無いが、周囲に「立入禁止」の札は出ていない。階段に人が入れないようにするロープなども見当たらない。私有地であるような気配もなく、高速道路の工事用通路のような感じでもない。意を決して、階段を上がってみた。
【2023年11月30日10時22分】 小湊鉄道線・高滝-上総久保
一部分が未舗装のまま残る道路というか通路。高速道路との間には進入禁止の警告の書かれた高いフェンスがあるが...
まもなく、この“通路”は、小湊鐵道の線路を小さな架道橋で越えており。背丈ほどのフェンスがあるので、三脚は使用できないが背伸びすれば、十分、フェンスの上からカメラを出すことができる高さ。
確かにXで見た通りの画を撮ることはできるのだが...
そう、完全に逆光なのである。地図で確認すると(理論上)陽の長い時期の日の出、日没に近い時間帯だけ、かろうじて光が回りそうだが...
う〜ん...
【2023年11月30日11時01分】 小湊鉄道線・上総久保-高滝
とりあえず、撮るだけ撮った...という感じ。事実上、天気の悪い日限定の撮影地ということになりそう。
まぁ、EOSくんの性能に助けられたといった感じ。しばらく前のカメラなら列車は真っ黒に潰れていたと思う。
奥の方には、旧高滝小学校、現在、グランピング施設に転用された敷地内に保存されているキハ203号機の姿も見えている。
いま、通過した下り列車は、隣の里見駅で上りと交換する。先程、五井からここまで乗ってきた第13列車の折り返しである。つまり、そちらもキハ200形の2連。この光線状態なら大差のない写真をもう一度、撮るだけになってしまう。
わずか10分、迷ったが場所を変えることにしたのだった。
県道に戻って高滝駅の方へ歩くと、加茂公民館前のストレートで撮れるような気がしていた。でも、行ってみれば...
そう、ここで撮るのは午後が多かった。この時間帯は列車側面に光が全然なくて。
【2023年11月30日11時11分】 小湊鉄道線・高滝-上総久保
もう、時間がない。
グランピング施設のところまで来たら“時間切れ”。何とか...踏切かぶりつきで。高滝駅を出発してくる姿は完全に逆光。
【2023年11月30日11時12分】 小湊鉄道線・高滝-上総久保
狙いはコレ。かなり窮屈な画だが、保存されたキハ203号機と現役のキハ207号機の一瞬の並び。
そして、保存車のいる線路は、ほぼかつての旧線跡とのことで。
さぁ、気を取り直して...
この付近、高滝駅の先まで県道は線路の西側を通っている。だから午前中の列車は側面に光が回らないわけで。
「それなら、線路の反対側に回ったら???」
思えば当たり前の話である。その、加茂公民館前の踏切を渡ると道は上り坂になって線路より一段高いところに続いているのである。ちょうど、加茂公民館の駐車場裏付近が“サミット”だろうか。そのままグランピング施設ヨコへと続く下り坂に転じており。
もっと高いところにも行ってみたいが、後ろは近くの病院と高瀧神社の駐車場のようで、進入禁止のタイガーロープが張られており。
その道路沿いでカメラを構えると...
【2023年11月30日11時56分】 小湊鉄道線・上総久保-高滝
甲高い汽笛の音が聞こえて。正午前に姿を現したのは「房総里山トロッコ」号である。
編成の後部は木立に隠れて見えなくなってしまっている。でも、編成写真として狙ったものではなく、コレはコレで画になっており。自分としては“納得の1枚”といった感じだった。
【2023年11月30日11時56分】 小湊鉄道線・上総久保-高滝
もちろん、素早くカメラを持ち直して、もう1カット。
こちらは機関車と客車4両のフル編成を画面には捉えているのだが、下の方に、公民館の駐車場とそのフェンスが写り込んでしまっている。
【2023年11月30日12時21分】 小湊鉄道線・高滝-上総久保
ということで、改めて構図の微調整を重ねた上で、上り第24列車、先ほど高滝湖の橋梁で俯瞰撮影したキハ200形2連の折り返しである。
俯瞰っぽさは無く、平凡な画なので、毎回、ここを訪れたいと思うような地点ではないが、午前中の高滝駅周辺の撮影地として自分のアタマの中にインプットしたのだった。
【2023年11月30日13時08分】 小湊鉄道線・高滝駅
高滝駅のすぐ先にはコンビニがあって。
そこでパンとコーヒーを買ってきて駅前のベンチで昼食。そうすると、甘い匂いに惹かれたのか、1匹の“駅ネコ”が。
でも、食べるのに夢中でかまっていられず...。
拗ねてしまったのかベンチの下に潜って昼寝してしまった。
駅に戻って、次の第19列車を待ったのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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思ったよりも時間がかかって、予定より遅れての終了となった。
年内にあと公休日が2回...だろうか、新年は思いっきり休みがとれるのだが。
そうなると、もう一度、小湊キハを撮りに行きたくなるし、やはり、新年の阪堺電車が気になるのである。今シーズンは車庫内での線路の故障があった日に一度だけ運用に入っただけで、モ161形車は通常運用に入っていない異例の展開になっていた。
でも、一転。
1月5日から31日まで毎日、決まった臨時運用に入ってくれる...という。こういうときは最初と最後は混雑するもの。運用期間の中盤あたりに何度か訪問したいのだが...。
【2022年9月18日12時46分】 阪堺電気軌道・大和川検車区
それにしても、そのリリースを見ても、モ166号車の姿が無いのがちょっと寂しくて。
濃緑色に黄色いV字、ビークルスターと呼ばれるスタイル。いまのモ161形車4両の中では一番好きなカラーだったのだが...
コロナ禍以来の運用減が影響しているのか、しばらく前に「休車中」との情報があって。とうとう、現役を終えるのだろうか。非常に心配なのである。
さて、そんな訳で11月30日の小湊鐵道撮影記。この日は午前中は高滝周辺で撮ろうと決めていた。
…… ……
2023年11月30日(木)晴れのち曇り
写真を撮っていると、やはり、高いところの方がスケールの大きな画が撮れる気がして。そう、俯瞰撮影である。
小湊鐵道の俯瞰撮影地はいくつか知られているのだが、でも、明らかに高滝の...場所はハッキリわかる画がX(旧ツイッター)に上がっているのを何度か見かけて。すぐ隣の田園地帯では何度も撮っており...
すぐそばを通っているはずなのだが...
【2023年11月30日11時05分】 千葉県市原市養老付近
高滝駅から少し戻ると、旧高滝小学校の交差点、ヤマザキデイリーストアのところを過ぎると養老川に架かる橋を渡る。
ちょうど、この川を堰き止めてつくられたダム湖・高滝湖の“付け根”のところである。高滝湖の完成に伴い、小湊鉄道線も少しだけ線路の付け替え作業を行ったようで、旧養老川鉄橋の橋台部分は線路の奥に残っている。
【2023年11月30日11時04分】 千葉県市原市養老付近
その橋を渡ったところにある高架が圏央道だが、その手前に小さな階段があって。
間違いなく、この階段を上ったところから撮った写真を見たのである。この場所以外、考えられないのである。果たして、本当に撮れるのか...
枯れ草が堆積しており、あまり人通りが多そうな気配は無いが、周囲に「立入禁止」の札は出ていない。階段に人が入れないようにするロープなども見当たらない。私有地であるような気配もなく、高速道路の工事用通路のような感じでもない。意を決して、階段を上がってみた。
【2023年11月30日10時22分】 小湊鉄道線・高滝-上総久保
一部分が未舗装のまま残る道路というか通路。高速道路との間には進入禁止の警告の書かれた高いフェンスがあるが...
まもなく、この“通路”は、小湊鐵道の線路を小さな架道橋で越えており。背丈ほどのフェンスがあるので、三脚は使用できないが背伸びすれば、十分、フェンスの上からカメラを出すことができる高さ。
確かにXで見た通りの画を撮ることはできるのだが...
そう、完全に逆光なのである。地図で確認すると(理論上)陽の長い時期の日の出、日没に近い時間帯だけ、かろうじて光が回りそうだが...
う〜ん...
【2023年11月30日11時01分】 小湊鉄道線・上総久保-高滝
とりあえず、撮るだけ撮った...という感じ。事実上、天気の悪い日限定の撮影地ということになりそう。
まぁ、EOSくんの性能に助けられたといった感じ。しばらく前のカメラなら列車は真っ黒に潰れていたと思う。
奥の方には、旧高滝小学校、現在、グランピング施設に転用された敷地内に保存されているキハ203号機の姿も見えている。
いま、通過した下り列車は、隣の里見駅で上りと交換する。先程、五井からここまで乗ってきた第13列車の折り返しである。つまり、そちらもキハ200形の2連。この光線状態なら大差のない写真をもう一度、撮るだけになってしまう。
わずか10分、迷ったが場所を変えることにしたのだった。
県道に戻って高滝駅の方へ歩くと、加茂公民館前のストレートで撮れるような気がしていた。でも、行ってみれば...
そう、ここで撮るのは午後が多かった。この時間帯は列車側面に光が全然なくて。
【2023年11月30日11時11分】 小湊鉄道線・高滝-上総久保
もう、時間がない。
グランピング施設のところまで来たら“時間切れ”。何とか...踏切かぶりつきで。高滝駅を出発してくる姿は完全に逆光。
【2023年11月30日11時12分】 小湊鉄道線・高滝-上総久保
狙いはコレ。かなり窮屈な画だが、保存されたキハ203号機と現役のキハ207号機の一瞬の並び。
そして、保存車のいる線路は、ほぼかつての旧線跡とのことで。
さぁ、気を取り直して...
この付近、高滝駅の先まで県道は線路の西側を通っている。だから午前中の列車は側面に光が回らないわけで。
「それなら、線路の反対側に回ったら???」
思えば当たり前の話である。その、加茂公民館前の踏切を渡ると道は上り坂になって線路より一段高いところに続いているのである。ちょうど、加茂公民館の駐車場裏付近が“サミット”だろうか。そのままグランピング施設ヨコへと続く下り坂に転じており。
もっと高いところにも行ってみたいが、後ろは近くの病院と高瀧神社の駐車場のようで、進入禁止のタイガーロープが張られており。
その道路沿いでカメラを構えると...
【2023年11月30日11時56分】 小湊鉄道線・上総久保-高滝
甲高い汽笛の音が聞こえて。正午前に姿を現したのは「房総里山トロッコ」号である。
編成の後部は木立に隠れて見えなくなってしまっている。でも、編成写真として狙ったものではなく、コレはコレで画になっており。自分としては“納得の1枚”といった感じだった。
【2023年11月30日11時56分】 小湊鉄道線・上総久保-高滝
もちろん、素早くカメラを持ち直して、もう1カット。
こちらは機関車と客車4両のフル編成を画面には捉えているのだが、下の方に、公民館の駐車場とそのフェンスが写り込んでしまっている。
【2023年11月30日12時21分】 小湊鉄道線・高滝-上総久保
ということで、改めて構図の微調整を重ねた上で、上り第24列車、先ほど高滝湖の橋梁で俯瞰撮影したキハ200形2連の折り返しである。
俯瞰っぽさは無く、平凡な画なので、毎回、ここを訪れたいと思うような地点ではないが、午前中の高滝駅周辺の撮影地として自分のアタマの中にインプットしたのだった。
【2023年11月30日13時08分】 小湊鉄道線・高滝駅
高滝駅のすぐ先にはコンビニがあって。
そこでパンとコーヒーを買ってきて駅前のベンチで昼食。そうすると、甘い匂いに惹かれたのか、1匹の“駅ネコ”が。
でも、食べるのに夢中でかまっていられず...。
拗ねてしまったのかベンチの下に潜って昼寝してしまった。
駅に戻って、次の第19列車を待ったのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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