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晩秋の小湊鐵道へ(1)五井駅から [小湊鐵道]

22日は冬至。ここから少しずつ昼の時間が長くなっていくわけで。ただ、冬至が「日の出が一番遅くて日の入りが一番早い」というのは誤解なのだそうで、そのあたりが難しい。

11月は仕事がダラダラと忙しく...というより拘束時間だけ長くて、なかなか趣味活動に割ける時間がとれなかった。そんな中、11月30日に小湊キハを撮りに行くことができて。
正直言って、自宅でゴロゴロしながら過ごそうか...と最後の最後まで迷ったのだった。この時期、やはり、朝起きるのが辛いのである。

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【2023年11月30日9時08分】 小湊鉄道線・五井駅

この日は、“会心の1枚”には出会えなかったし、営業時間が短縮されてしまった「こみなと待合室」、あのカレーにも間に合わなくて。
でも、次の撮影に向けて、ちょっと前向きな要素もあったような気がして。そういう意味では“収穫”はあったようにも思うのである。


……  ……

2023年11月30日(木)晴れのち曇り

眠さと寒さに耐えながら、7時前に自宅を出て。ぬぁんと、京王線は北野駅でのポイント故障のため遅れている...と。それでも、明大前付近の電車は時刻通りに走っており。

やはり、平日の朝。明大前駅 7:06発の本八幡ゆき区間急行は座ることはできず。それでも、ギューギュー詰めというほどでも無く。三脚を持っていても邪魔にならない程度の混雑。新宿では座れなかったが、それでも曙橋駅から座れて。

馬喰町から総武快速線に乗るのも、いつもの通り。「かなり混む」という印象だったが、乗車する車両を後ろ寄りに変えてみたら、結構、空いており。

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【2023年11月30日8時51分】 内房線・五井駅

千葉駅を8:25発の内房線・木更津ゆき第145M列車に乗り換えるのも、いつも通り。去就が注目される209系編成である。
いつの間にか、JR第1世代の電車たちも引退の時が近づいており。たぶん、京浜東北線より房総に転用されてからの方が圧倒的に多く乗車している。

この日、内房線は木更津以南の区間で強風のためダイヤが乱れており、上り電車に30分程度の遅れ。折しも、千葉・東京方面への通勤客が各駅のホームで長蛇の列をつくっていた。

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【2023年11月30日8時53分】 小湊鉄道線・五井駅付近

五井駅に到着したら、東口から駅の周囲を1周するのが<変態鉄>のルーティン。

まずは跨線橋から五井機関区の様子を...。目立つ位置に「里山トロッコ」編成が留置されており。首都圏色のキハ40形は運用に入っているのだろうか。

ちょうど、キハ204号機の入換作業が行われており。なぜかこの1両だけベンチレータを交換しているので、屋根を見ればひと目で分かる。

社屋や機関庫を見ながら踏切のところまで来てみれば...

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【2023年11月30日8時58分】 小湊鉄道線・五井駅付近

跨線橋から見たときに、ココに居るのは分かっていたのだが...

JR東日本から小湊にやってきたキハ40形は5両、そのうち、最初にデビューしたのが、キハ40 2号機。
只見線時代に撮った「東北色」が懐かしく。でも、最近は休車と検査入場で長期に渡って運用を離脱しており。ネットの情報で整備が終わりに近づいていることは知っていたので、化粧直しの終わった姿を間近で撮りたかった。

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【2023年11月30日8時59分】 小湊鉄道線・五井駅付近

確かに、前面にはまだ「休車中」の赤い札が付けられているが、方向幕は「試運転」になっており。
う〜ん、年内、あるいは新年には動き出すのだろうか???

首都圏色も男鹿線色も悪くはないが、自分にとっては懐かしい東北色で走る姿をまた撮りたいと思うのである。

……  ……

さぁ、ということで、まもなく9:06発の養老渓谷ゆきの発車時刻。
駅に戻って改札口のおばちゃんから1日フリーきっぷを。地元の学校の職場体験か何かだろうか、学生服姿の少年たちが小湊職員の話を聞いており。
別に聞き耳を立てていた訳ではなくても耳に入ってきた、その話の中で「トロッコの時間になったら...」と。

「うんっ?? 今日は里山トロッコ号の運転日だったか???」
事前に何もチェックしてきていないダメっぷり、それが<変態鉄>である。

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【2023年11月30日9時07分】 小湊鉄道線・五井駅

そのホームから機関区の様子を。この角度で撮ると、男鹿線色のキハ40 4号機の姿がチラッと見える以外、クリーム色と朱色のツートンカラーばかりで。その手前にライトグレーの台車が置かれており...

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【2023年11月30日9時07分】 小湊鉄道線・五井駅

国鉄型ディーゼル動車の標準的な台車、DT22/TR51台車である。手前がDT22(動台車)、奥がTR51(従台車)だろうか。

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【2023年11月30日9時07分】 小湊鉄道線・五井駅

思いっきり、ズームリングを回して、思いっきり寄った1枚をさらにトリミング。

銘板には「DT22D」と形式が入っている。1957年に“日光型”キハ55系用に初製造されて以来、改良され、末尾にアルファベットが加えられていくのは、他の台車と同じ。「D」は昭和50年代に入ってからのキハ40系用に製作されたもの。細部の仕様が異なるのでキハ200形には付けられない...と以前の撮影会でのお話。

そして、五井機関区では、台車・エンジンなどは循環使用にしているそうで、台車もエンジンも車両数より少し多めに確保して。
検査入場した車両から取り外した台車やエンジンを整備に回したら、予め、準備してあったものを装備して出場させるという方法がとられている。
そのために、キハ40形導入時にもJRから台車とエンジンを余計に購入した...と伺ったような記憶。
だから、たぶん、次に検査入場するキハ40形にこの台車が付けられるのではないだろうか。

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【2023年11月30日9時08分】 小湊鉄道線・五井駅

キハ200形2連の第13列車、9:06発の養老渓谷ゆきで出発である。
2両のキハ、それぞれ10名くらいの乗客だろうか。

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【2023年11月30日9時56分】 小湊鉄道線・高滝駅

タラコ2連が折り返し待ちをしていた上総牛久駅で大半の乗客が下車。
その僅かな乗客も、自分と同じ高滝駅で下車して。

トイレを済ませたら、すっかり通い慣れた道を上総久保方面へと戻るのだった。10分ほど歩けば、高滝湖に架かる橋に差し掛かる。

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【2023年11月30日11時05分】 千葉県市原市養老付近

向こうに見えているのは圏央道の高架橋である。
これを潜ったところの水田地帯が定番の撮影地なのだが...

その手前、画面中央付近、木々の間に、その高速道路の高架に上がっていくような階段が見えている。
(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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