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秋の北東北「鉄印帳」の旅(17)盛駅 [3セク鉄道「鉄印」の旅]

う〜ん、順当に...というか大関 霧島の優勝で幕を下ろした今年の大相撲。“若手の台頭”と言われつつも、抜け出すのが誰もいない状況というのが、ずっと続いており。2024年はどうなっていくのだろうか。
そして、こちらも...。イクイノックスは圧倒的な速さを見せつけて。

既に、2023年も9割が過ぎており、まもなく12月になって。一気に正月である。毎年のように忙しいのだが、でも、何とかこの時期に撮りに行きたいところもあって。今年は自分の身の回りにもいろいろあったが、カメラを触る回数が異例な水準で少なかった。

あれほど撮りたかった、小湊沿線の銀杏も断念して。
でも、近々、小湊キハは撮りに行く時間を見つけたいと思っている。気になっているポイントもいくつか。

さぁ、引き続き、10月の東北の旅の話題。雨の盛駅に到着すると、目の前を黒いホキ車を連ねた貨物列車が通過して...
そう、この盛駅には三陸鉄道、JRの他、岩手開発鉄道も通っていて。

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【2023年10月25日12時55分】 岩手開発鉄道・盛駅

貨物列車のダイヤを調べてから訪れたかった気もするが、でも、幸い、盛駅構内には留置されている紺色のディーゼル機関車と数量のホキ車の姿があって。岩手開発鉄道の車両をこの目で見るのは初めてのことである。

……  ……

2023年10月25日(水)晴れときどき雨、昼頃は強く

三陸鉄道南リアス線を完乗して、最南端の盛駅に着いたのは12:28、ちょうど貨物列車が通過していくのと、ほぼ“同着”だった。

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【2023年10月25日12時37分】 三陸鉄道リアス線・盛駅

広い駅構内は大船渡市の中心部にあり、線路の東側に駅舎があって。
そう、南リアス線は、もともと国鉄盛線として大船渡線を延伸する形で釜石を目指した路線。だから、3セクで一般的なスタイルだが、ここもJR線と駅を共用しており。

でも、駅舎側の線路は剥がされてホームの高さまで舗装されているのも...

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【2023年10月25日12時37分】 岩手開発鉄道・盛駅

そして、駅の西側には岩手開発鉄道の線路が通っており。

自分が中学生の頃まで旅客営業も行っており、真四角の、まさに“食パン”型のキハが走っているのを、鉄道誌で見ていた。
結局、撮りにも乗りにも行ける場所ではなく、写真で見ただけで...

真っ黒なホキ車が並んでいることからも...

大船渡市内の鉱山で産出される石灰石を海岸沿いのセメント工場に輸送することが主目的の路線。いまでも筆頭株主は太平洋セメントで地元自治体が出資する、第3セクター方式の会社である。そう、ある種、水島臨海鉄道などと同じような感じで...
この話題の最初の記事でも書いた通り、経営形態としては「第3セクター」だが、「第3セクター鉄道」には含まれないパターン。

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【2023年10月25日12時37分】 岩手開発鉄道・盛駅

運良く、機関車も留置されており。

視界の効かないほどの雨脚だった時に比べればマシになったが、それでも雨の中での撮影だけにあまり構図を考える余裕もなく...
ナンバープレートは、DD5652と読める。

この記事を書くのに調べてみたら...

昭和40年代後半に3機が新潟鐵工所で製造されたDD13タイプのディーゼル機関車、ちょうど、旅客営業を取りやめた...<変態鉄>が高校生になるくらいの時期に直噴式エンジンに換装されるなどして主力機として活躍してきたが、この5652号機は、新造機が導入されたのと入れ替わりに、今年、2023年2月に廃車になっている。

“舗装道路”を横切って駅舎へ。

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【2023年10月25日12時39分】 三陸鉄道リアス線・盛駅

窓側には、こんなものが...
真っ赤なバスである。小さく「JR」のロゴが入っており。そう、BRTである。大船渡線は2011年の震災・津波被害からの復旧に際して鉄道ではなく、路盤を専用道路に転用する形でバスで運行する方式がとられ...。

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【2023年10月25日12時39分】 三陸鉄道リアス線・盛駅

三陸鉄道の窓口で乗車券と硬券入場券を購入。
近くには盛駅周辺をうまくデフォルメした模型のジオラマが展示されており。岩手開発鉄道が無かったことにされているが...、それは気にしないことにして。

JR大船渡線がBRT化...つまり、専用道路を使ったバス輸送に転換され。ちょうど、三陸鉄道の列車の到着するホームの向かい側、駅舎側の旧大船渡線ホームが舗装されて、そのままバスの発着ホームになっており。

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【2023年10月25日12時50分】 三陸鉄道リアス線・盛駅

ということで、雨脚が弱まったタイミングを見計らって駅舎全景を。
JRの駅舎はあっても、JRの列車は発着しないのである。左側のオレンジ色の屋根の平屋建てが三陸鉄道の駅舎である。

折返しの釜石ゆきは13:00発。列車が入線してドアが開いてから改札を開始するとのことで、改札は15分前くらいから...と。
窓口の女性、「ホームの屋根が雨漏りするから...」と笑いながら。

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【2023年10月25日12時55分】 三陸鉄道リアス線・盛駅

予告通り、改札開始。さっそく先ほどのホームへ。
盛駅には三陸鉄道の車庫もあって、先ほど到着した列車は入庫して、車両が変わって。
今度は車体全体にイラストが描かれた、36-704号車単行である。乗り込むのは2〜3名だろうか、車内にバッグを置いて席をキープしたらカメラを持って...

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【2023年10月25日12時56分】 大船渡線BRT・盛駅

その大船渡線のりば。10年少し前まではこの位置に線路があったものと思われる。
奥の方に赤いバスが待機している。

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【2023年10月25日12時56分】 大船渡線BRT・盛駅

震災後、鉄道での復旧ではなくBRT化する...という話題が出た時は、<鉄>の間ではアレコレ、議論があったと記憶しているが、自分はいまだBRT化された区間に乗った経験がなく。こまめな停留所設置で利便性が向上したと見るのか、輸送力の減少と見るのか、そのあたりはわからないのだが。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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