秋の北東北「鉄印帳」の旅(15)快速「はまゆり1号」 [<鉄>な撮影記・旅行記録]
いつの間にかJRグループからは「(普通)急行列車」という種別は定期列車からは無くなっていたようで。
急行列車は「準急行」「急行」「特別急行」に分かれており、それぞれに準急料金、急行料金、特急料金の設定があった。昭和40年代、準急を100 km以内の列車に限定して、ほかは急行格上げ、残った準急も急行と料金を一本化して事実上、消滅したのだった。
<変態鉄>が生まれたときには国鉄線上に「準急」は無く。
でも、<変態鉄>が全国を彷徨いた学生時代には、特急に押されながらも夜行を中心に急行列車も残っていた。ただ、「急行型」に相応しい車両というのは国鉄末期からごく一部の例外以外は製造されておらず、急行型車両の老朽化については、特急格上げか、快速格下げで対応していた。
2000年代に入る頃には「急行」自体が風前の灯になっていて。
そんな中、JRが急行列車用の車両を新製したというケースが。
90年代、急行列車の中で早くに置き換えられたのが、急行「陸中」号だった。
県都・盛岡と三陸海岸の製鉄の街・釜石を結ぶ列車は、ビジネス利用なども見込める列車として急行として残されていたことは容易に想像できる訳で。
【2023年10月25日8時28分】 東北本線・盛岡駅
非電化区間の急行といえば、キハ58系なのが当たり前だった時に、JR型のキハ110系に置き換わったのだから...
<変態鉄>としては残念だったのだ。でも、その急行「陸中」号も快速列車に格下げされ。現在は快速「はまゆり」として運転されている。
外観はローカル列車として走るキハ110系そのものであっても、車内は回転リクライニングシートが並んでいて。
快速にはなっても、いまも国鉄時代からの急行列車の姿を色濃く残して走っている列車かもしれない。
盛岡駅 8:40発の「はまゆり1号」で釜石に向かったのだった。
…… ……
2023年10月25日(水)晴れときどき雨、昼頃は強く
7時前に起床、もともと朝食はない旅館なので前夜のうちに買っておいたパンを食べて8時に出発。
【2023年10月25日8時05分】 岩手県盛岡市大沢川原付近
ちょっと空気は冷たいが、不来方橋の向こうには頂上に白い雪を抱いた山が。方角的に考えれば、岩手山...だろうか。
朝をパンで済ませてきたのは、盛岡駅で駅弁を買って...と思っていたから。
でも、駅弁を売っていそうなのは新幹線改札内のコンコースだけ。新幹線改札の係員に聞いてみたら、8時開店だが商品が入荷するのは10時頃になることが多いとのこと。コンビニなどで買うことを勧められ。駅構内の NEW DAYS で
【2023年10月25日8時24分】 東北本線・盛岡駅
「午後から天気は下り坂」という予報だったが、朝の時点では盛岡駅は晴れており。
いや、逆に晴れたからこそ架線柱の影がキハの顔に落ちてしまって...。う〜ん。
【2023年10月25日8時25分】 東北本線・盛岡駅
快速「はまゆり1号」は3両編成。
3号車が指定席、自分は中間の2号車、キハ111−2号車。発車まで少し時間があるとはいえ、車内は閑散としており。
花巻駅まで東北本線を走り、花巻から釜石線に入るが、その際に進行方向が変わる。そのため、座席は予め後ろ向きになっているようで。
急行列車...というよりは、むしろ、90年代の特急列車という感じの車内である。
結局、それほど乗客は増えないまま、2号車は15名くらいだろうか、定刻で発車。
このキハ110系というディーゼル動車、最初の頃はキハ58系をはじめとする国鉄型を淘汰していく存在として見ていた<変態鉄>だが、乗ってみると親しみが湧くというか...、イマドキの車両のようなギンギラギンの車体でもなく、そして、何と言っても迫力あるエンジン音がディーゼル動車らしくて。
特にこの列車の場合、大半は山間の単線のローカル線だが、最初、盛岡 〜 花巻間は東北本線を駆け抜ける。だから、エンジン全開での爆走を期待したのだが...
【2023年10月25日8時27分】 東北本線・第3621D列車「はまゆり1号」(キハ112−1号車)内
残念ながら発車直後からノロノロ運転。どうやら、先行列車が遅れているようで。最初の停車駅、矢巾駅でまとまった降車があって、必ずしも釜石線への直通列車として...というよりも、東北本線内の短距離利用も多いみたい。花巻駅には7分遅れでの到着、準備ができたらすぐに発車するとの案内で、停車時間を削って4分遅れで発車。
花巻駅からまとまった乗車があったものの、それでも車内は大した混雑にはならなくて。
宮守駅付近で車内改札があっただろうか、途中の遠野駅で大半の乗客が下車。そして、このあたりから雨が降り始めて。
最初は降ったり止んだりだったが釜石直前に本降りの雨になって、霧がかかったように車窓の眺望も効かないくらいになって。
結局、4分遅れで雨の釜石駅に到着である。
【2023年10月25日11時06分】 三陸鉄道リアス線・釜石駅
ちょうど隣のホームには10:58発の宮古ゆきが停車中。三陸鉄道の「鉄印」は宮古駅なので、そのまま宮古に向かっても良いのだが...
【2023年10月25日11時06分】 三陸鉄道リアス線・釜石駅
でも、向かい側の盛方面のホームも気になって。30分後の列車でいったん旧「南リアス線」区間に乗車してみようと。
【2023年10月25日11時07分】 釜石線・釜石駅
ということで、乗客の降車が終わって折返しを待つ快速「はまゆり」編成をスナップしたら地下道を通って改札口へ。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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急行列車は「準急行」「急行」「特別急行」に分かれており、それぞれに準急料金、急行料金、特急料金の設定があった。昭和40年代、準急を100 km以内の列車に限定して、ほかは急行格上げ、残った準急も急行と料金を一本化して事実上、消滅したのだった。
<変態鉄>が生まれたときには国鉄線上に「準急」は無く。
でも、<変態鉄>が全国を彷徨いた学生時代には、特急に押されながらも夜行を中心に急行列車も残っていた。ただ、「急行型」に相応しい車両というのは国鉄末期からごく一部の例外以外は製造されておらず、急行型車両の老朽化については、特急格上げか、快速格下げで対応していた。
2000年代に入る頃には「急行」自体が風前の灯になっていて。
そんな中、JRが急行列車用の車両を新製したというケースが。
90年代、急行列車の中で早くに置き換えられたのが、急行「陸中」号だった。
県都・盛岡と三陸海岸の製鉄の街・釜石を結ぶ列車は、ビジネス利用なども見込める列車として急行として残されていたことは容易に想像できる訳で。
【2023年10月25日8時28分】 東北本線・盛岡駅
非電化区間の急行といえば、キハ58系なのが当たり前だった時に、JR型のキハ110系に置き換わったのだから...
<変態鉄>としては残念だったのだ。でも、その急行「陸中」号も快速列車に格下げされ。現在は快速「はまゆり」として運転されている。
外観はローカル列車として走るキハ110系そのものであっても、車内は回転リクライニングシートが並んでいて。
快速にはなっても、いまも国鉄時代からの急行列車の姿を色濃く残して走っている列車かもしれない。
盛岡駅 8:40発の「はまゆり1号」で釜石に向かったのだった。
…… ……
2023年10月25日(水)晴れときどき雨、昼頃は強く
7時前に起床、もともと朝食はない旅館なので前夜のうちに買っておいたパンを食べて8時に出発。
【2023年10月25日8時05分】 岩手県盛岡市大沢川原付近
ちょっと空気は冷たいが、不来方橋の向こうには頂上に白い雪を抱いた山が。方角的に考えれば、岩手山...だろうか。
朝をパンで済ませてきたのは、盛岡駅で駅弁を買って...と思っていたから。
でも、駅弁を売っていそうなのは新幹線改札内のコンコースだけ。新幹線改札の係員に聞いてみたら、8時開店だが商品が入荷するのは10時頃になることが多いとのこと。コンビニなどで買うことを勧められ。駅構内の NEW DAYS で
【2023年10月25日8時24分】 東北本線・盛岡駅
「午後から天気は下り坂」という予報だったが、朝の時点では盛岡駅は晴れており。
いや、逆に晴れたからこそ架線柱の影がキハの顔に落ちてしまって...。う〜ん。
【2023年10月25日8時25分】 東北本線・盛岡駅
快速「はまゆり1号」は3両編成。
3号車が指定席、自分は中間の2号車、キハ111−2号車。発車まで少し時間があるとはいえ、車内は閑散としており。
花巻駅まで東北本線を走り、花巻から釜石線に入るが、その際に進行方向が変わる。そのため、座席は予め後ろ向きになっているようで。
急行列車...というよりは、むしろ、90年代の特急列車という感じの車内である。
結局、それほど乗客は増えないまま、2号車は15名くらいだろうか、定刻で発車。
このキハ110系というディーゼル動車、最初の頃はキハ58系をはじめとする国鉄型を淘汰していく存在として見ていた<変態鉄>だが、乗ってみると親しみが湧くというか...、イマドキの車両のようなギンギラギンの車体でもなく、そして、何と言っても迫力あるエンジン音がディーゼル動車らしくて。
特にこの列車の場合、大半は山間の単線のローカル線だが、最初、盛岡 〜 花巻間は東北本線を駆け抜ける。だから、エンジン全開での爆走を期待したのだが...
【2023年10月25日8時27分】 東北本線・第3621D列車「はまゆり1号」(キハ112−1号車)内
残念ながら発車直後からノロノロ運転。どうやら、先行列車が遅れているようで。最初の停車駅、矢巾駅でまとまった降車があって、必ずしも釜石線への直通列車として...というよりも、東北本線内の短距離利用も多いみたい。花巻駅には7分遅れでの到着、準備ができたらすぐに発車するとの案内で、停車時間を削って4分遅れで発車。
花巻駅からまとまった乗車があったものの、それでも車内は大した混雑にはならなくて。
宮守駅付近で車内改札があっただろうか、途中の遠野駅で大半の乗客が下車。そして、このあたりから雨が降り始めて。
最初は降ったり止んだりだったが釜石直前に本降りの雨になって、霧がかかったように車窓の眺望も効かないくらいになって。
結局、4分遅れで雨の釜石駅に到着である。
【2023年10月25日11時06分】 三陸鉄道リアス線・釜石駅
ちょうど隣のホームには10:58発の宮古ゆきが停車中。三陸鉄道の「鉄印」は宮古駅なので、そのまま宮古に向かっても良いのだが...
【2023年10月25日11時06分】 三陸鉄道リアス線・釜石駅
でも、向かい側の盛方面のホームも気になって。30分後の列車でいったん旧「南リアス線」区間に乗車してみようと。
【2023年10月25日11時07分】 釜石線・釜石駅
ということで、乗客の降車が終わって折返しを待つ快速「はまゆり」編成をスナップしたら地下道を通って改札口へ。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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