「みまスロ」がニハチゴハチだった頃（６）最悪の惨敗 2008年・秋 [＜鉄＞な撮影記・旅行記録]
＜変態鉄＞が「デジカメ」なるものを初めて手にしたのは、いまから13年前。
2007年の夏だった。7月の棒茄子で買った初代の EOS 5D だった。
“APS版”が主流だったデジタル一眼の世界で、最初から何も考えること無く
フルサイズ機に飛びつくあたり、いかにも＜変態鉄＞である。
趣味活動では意外と保守的な＜変態鉄＞、2007年の夏休みに四国を巡る際には
フィルムカメラのEOSくんの方を選んだ。
そんな「初代 EOS 5D」、5年弱の運用で「EOS 5D MarkⅢ」へと置き換えた。
もちろん、「みまスロ」もすべて“初代”での撮影である。
デジカメに移行して約13年、現行の“RP”まで、EOSシリーズで3機種目だが
その間の進歩には目を見張るものがある。操作性とかAFの追従性とか、
そういう面ももちろん大きいが、それ以上に画質である。
シャッター速度が求められる＜撮り鉄＞においては、感度...ISO値を高めに設定
するケースが少なくないが、このときに...
ブログを始める前は、デジカメで撮った写真を自宅のインクジェットプリンターで
印刷して、アルバムに綴じるのが楽しみだった。
その際、ISO値を「800」にしたら、L判でもパッと見にわかるくらい画面上の
ノイズが目立っていて。フィルム時代と変わらず、暗い場所での撮影は苦手
だったのである。
そんな中、2008年秋の「みまスロ」は時折、雨の落ちてくる中で...
…… ……
2008年11月9日（日）くもり一時雨
朝一番のヒコーキで岡山空港に到着する頃から、空はどんよりと。
薄暗くて、何だかその段階で“戦意喪失”のような...
【2008年11月9日11時20分】 ＪＲ西日本・津山鉄道部
津山線のキハの車内でウトウトしていると、まもなく津山。
すっかり通い慣れた道を機関区で待機中のキハのもとへと急ぐのだった。
【2008年11月9日11時05分】 ＪＲ西日本・津山鉄道部
扇形庫の中にはディーゼル機関車たちが佇んでいるのだが...
それよりも...
【2008年11月9日10時50分】 ＪＲ西日本・津山鉄道部
やはり、このときも急行「砂丘」のヘッドマークを掲出しての撮影会。
このときは、普段余り撮らないローアングルでの撮影。
でも、この停車中の姿写真が、この日のベストショットになってしまったかも。
【2008年11月9日10時58分】 ＪＲ西日本・津山鉄道部
そして、反対側。ゴハチには既に「みまスロ」のヘッドマークが取り付けられ。
こういう車両基地での撮影なら、曇っている方が光線状態を気にせずに撮れるが...
ということで、11時半の下り、キハ120形単行で先行して撮影地へ。
【2008年11月9日12時13分】 因美線・高野－美作滝尾
最初は前回、春の運転時と同じ美作滝尾駅近くの川岸で。
鉄橋を渡るキハを撮るわけだが、それを撮ろうとすると鉄橋を見上げる構図に
なるわけで。曇り空が画面いっぱいに入ってくるのは兎も角として、
そう、空が占める割合が大きい構図だと、プログラムオート撮影で撮れば
真っ黒な1枚ができあがるわけで。空の露出を拾ってしまえば、肝心のキハの
ところは思いっきり露出アンダー。RAW撮影ならかろうじて補正できる範囲だろうが
当時の＜変態鉄＞は何も知らずにjpeg撮影。
絶望的なほどの撃沈でスタートだった。
【2008年11月9日12時41分】 因美線・美作滝尾駅
三脚を片付けてから、ゆっくり歩いて向かっても美作滝尾駅に停車中のキハに
追いつくことは容易であって。それが、この「みまさかスローライフ列車」の
特長でもある。
タクシーを「滝尾の駅前に...」と呼んでいたから、滝尾駅に戻ったというのも
また真実だが...
この日、駅構内では地元の方々による獅子舞の披露が行われており。
さぁ、そこに呼んでおいたタクシーが。この日もキハを追跡して。
「知和の駅を過ぎての河井の駅の手前に...小学校が廃校になった所があって...」
＜変態鉄＞のテキトーな説明にも、さすが地元の運転手さんだけあって、
【2008年11月9日13時35分】 因美線・美作河井－知和（後追い）
天気は崩れていく一方。
下り「みまスロ」の直前にやってくる、試し撮りの上りローカルはキハ120単行。
こちらは、まぁまぁ悪くない感じ。
だが...
しかし...
駄菓子菓子。
【2008年11月9日13時50分】 因美線・知和－美作河井
Ｓ字カーブを俯瞰気味に撮る、なかなかの好立地の撮影地なのだが、
残念な出来映え。よく見ればキハの動きを写し止めることができず、被写体ブレ。
う～ん、嘆くしか無かった。
1年前の秋は松箒鉄橋で“撃沈”、でも、背後の山々の紅葉はキレイなので
それをバックに撮ることはしたいので...
歩きまわったが、最後は...
何だか最後は“敗戦処理”というか、ヤッツケで、上の写真のＳ字カーブから
少しだけ戻ったあたりにある道路沿いから。
【2008年11月9日15時46分】 因美線・美作河井－知和
各駅での停車時間は長くとってあっても、もちろん、かつての急行用キハ。
走り出すとスピードは上がってくるのである。
そういうときに、こういう引きつけての1枚は“最悪手”である。
思いっきり被写体ブレした写真を見ながら溜め息。知和駅へと歩いて戻る
足取りも重かった。（つづく）
…… ……
明日は、“出撃”のため、久々の＜速報版＞になる予定。
そのため、記事をアップする時刻が変わる予定です。
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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2007年の夏だった。7月の棒茄子で買った初代の EOS 5D だった。
“APS版”が主流だったデジタル一眼の世界で、最初から何も考えること無く
フルサイズ機に飛びつくあたり、いかにも＜変態鉄＞である。
趣味活動では意外と保守的な＜変態鉄＞、2007年の夏休みに四国を巡る際には
フィルムカメラのEOSくんの方を選んだ。
そんな「初代 EOS 5D」、5年弱の運用で「EOS 5D MarkⅢ」へと置き換えた。
もちろん、「みまスロ」もすべて“初代”での撮影である。
デジカメに移行して約13年、現行の“RP”まで、EOSシリーズで3機種目だが
その間の進歩には目を見張るものがある。操作性とかAFの追従性とか、
そういう面ももちろん大きいが、それ以上に画質である。
シャッター速度が求められる＜撮り鉄＞においては、感度...ISO値を高めに設定
するケースが少なくないが、このときに...
ブログを始める前は、デジカメで撮った写真を自宅のインクジェットプリンターで
印刷して、アルバムに綴じるのが楽しみだった。
その際、ISO値を「800」にしたら、L判でもパッと見にわかるくらい画面上の
ノイズが目立っていて。フィルム時代と変わらず、暗い場所での撮影は苦手
だったのである。
そんな中、2008年秋の「みまスロ」は時折、雨の落ちてくる中で...
…… ……
2008年11月9日（日）くもり一時雨
朝一番のヒコーキで岡山空港に到着する頃から、空はどんよりと。
薄暗くて、何だかその段階で“戦意喪失”のような...
【2008年11月9日11時20分】 ＪＲ西日本・津山鉄道部
津山線のキハの車内でウトウトしていると、まもなく津山。
すっかり通い慣れた道を機関区で待機中のキハのもとへと急ぐのだった。
【2008年11月9日11時05分】 ＪＲ西日本・津山鉄道部
扇形庫の中にはディーゼル機関車たちが佇んでいるのだが...
それよりも...
【2008年11月9日10時50分】 ＪＲ西日本・津山鉄道部
やはり、このときも急行「砂丘」のヘッドマークを掲出しての撮影会。
このときは、普段余り撮らないローアングルでの撮影。
でも、この停車中の姿写真が、この日のベストショットになってしまったかも。
【2008年11月9日10時58分】 ＪＲ西日本・津山鉄道部
そして、反対側。ゴハチには既に「みまスロ」のヘッドマークが取り付けられ。
こういう車両基地での撮影なら、曇っている方が光線状態を気にせずに撮れるが...
ということで、11時半の下り、キハ120形単行で先行して撮影地へ。
【2008年11月9日12時13分】 因美線・高野－美作滝尾
最初は前回、春の運転時と同じ美作滝尾駅近くの川岸で。
鉄橋を渡るキハを撮るわけだが、それを撮ろうとすると鉄橋を見上げる構図に
なるわけで。曇り空が画面いっぱいに入ってくるのは兎も角として、
そう、空が占める割合が大きい構図だと、プログラムオート撮影で撮れば
真っ黒な1枚ができあがるわけで。空の露出を拾ってしまえば、肝心のキハの
ところは思いっきり露出アンダー。RAW撮影ならかろうじて補正できる範囲だろうが
当時の＜変態鉄＞は何も知らずにjpeg撮影。
絶望的なほどの撃沈でスタートだった。
【2008年11月9日12時41分】 因美線・美作滝尾駅
三脚を片付けてから、ゆっくり歩いて向かっても美作滝尾駅に停車中のキハに
追いつくことは容易であって。それが、この「みまさかスローライフ列車」の
特長でもある。
タクシーを「滝尾の駅前に...」と呼んでいたから、滝尾駅に戻ったというのも
また真実だが...
この日、駅構内では地元の方々による獅子舞の披露が行われており。
さぁ、そこに呼んでおいたタクシーが。この日もキハを追跡して。
「知和の駅を過ぎての河井の駅の手前に...小学校が廃校になった所があって...」
＜変態鉄＞のテキトーな説明にも、さすが地元の運転手さんだけあって、
【2008年11月9日13時35分】 因美線・美作河井－知和（後追い）
天気は崩れていく一方。
下り「みまスロ」の直前にやってくる、試し撮りの上りローカルはキハ120単行。
こちらは、まぁまぁ悪くない感じ。
だが...
しかし...
駄菓子菓子。
【2008年11月9日13時50分】 因美線・知和－美作河井
Ｓ字カーブを俯瞰気味に撮る、なかなかの好立地の撮影地なのだが、
残念な出来映え。よく見ればキハの動きを写し止めることができず、被写体ブレ。
う～ん、嘆くしか無かった。
1年前の秋は松箒鉄橋で“撃沈”、でも、背後の山々の紅葉はキレイなので
それをバックに撮ることはしたいので...
歩きまわったが、最後は...
何だか最後は“敗戦処理”というか、ヤッツケで、上の写真のＳ字カーブから
少しだけ戻ったあたりにある道路沿いから。
【2008年11月9日15時46分】 因美線・美作河井－知和
各駅での停車時間は長くとってあっても、もちろん、かつての急行用キハ。
走り出すとスピードは上がってくるのである。
そういうときに、こういう引きつけての1枚は“最悪手”である。
思いっきり被写体ブレした写真を見ながら溜め息。知和駅へと歩いて戻る
足取りも重かった。（つづく）
…… ……
明日は、“出撃”のため、久々の＜速報版＞になる予定。
そのため、記事をアップする時刻が変わる予定です。
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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