SSブログ

秋の北東北「鉄印帳」の旅(6)由利高原鉄道 鳥海山ろく線 [3セク鉄道「鉄印」の旅]

火曜日は久々の公休日だった。朝6時すぎに目が覚めたが、ついつい二度寝してしまい、次に気がついたのは自分の部屋の近くで行われている工事の音。すでに11時を回っており。

遅めの朝食というか昼食をとれば、すぐに大相撲中継だったのである。何だか、そういう日というのは、何をする気にもなれなくて...
途中、宝塚の件でニュースによる中断を挟んで...
18時の大相撲中継終了までボーッとしながら過ごしていた。最近では珍しく上位陣に波乱のなく取組も進んで...

持ち帰った仕事を済ませて、パソコンを開いたときには会社から帰宅するのと、そう大して変わらない時間になっており。
何だか1日を無駄にしてしまったような...。自分の業種では当たり前で、特にいつも人の足りない中小企業なので尚更だが、公休日に自宅に持ち帰って仕事をする...というのが当然になっていて。でも、最近、これがイヤになってきており。
だからといって、何の専門性も身につかない仕事をしてきて、40台中盤を過ぎてから異業種というのも...、ぼーっと転職サイトを見ていても、う〜ん、業界の中では、うちの会社も給与水準などはそう低い方でもなく。そんなことをしながら悶々と過ごすだけの<変態鉄>、このブログの冒頭部分を埋めるのが、大変なのである。

まぁ、それなら冒頭から話に入れば良いだけなのだが...

ということで、10月の東北地方の旅。3セク鉄道を回って「鉄印」を収集するのが主な目的。

061_msi00007526.JPG

その一番手は、由利高原鉄道鳥海山ろく線。
青空が広がったこともあって、女性アテンダントさんの話を聞きながらの道中は非常に楽しかった。
……  ……

2023年10月23日(月)晴れ

第一次特定地方交通線に指定された旧国鉄矢島線を引き継いで、1985年(昭和60年)に開業したのが、由利高原鉄道鳥海山ろく線。羽後本荘 〜 矢島間の22 kmあまりの路線は、鳥海山ろく線と呼ばれている。いすみ鉄道が27 km弱だから、路線長としては、ほぼ同規模である。
こちらは内陸部の奥羽本線・院内駅まで結ぶ予定だったのが、途中の矢島まで開業したものだとされる。そんなところも、木更津 〜 大原間を結ぶ予定だった、いすみ鉄道いすみ線(旧木原線)と、ちょっと似ている要素があって。

その、鳥海山ろく線の起点は、羽後本荘駅。

062_msi00007494.JPG
【2023年10月23日10時56分】 羽越本線・羽後本荘駅

酒田駅からはちょうど1時間、10:49着。
ここも、やはり、乗降が多い駅で。

さぁ、乗り継ぎの矢島ゆきは10:55発、まぁ、JRとの接続を考えたダイヤにしているのは自然なのだが、一般の利用者と違って<変態鉄>としては、じっくり駅の様子を眺めて写真を撮っている時間が欲しいので、接続が良いのも悩みなのである。

063_msi00007493.JPG
【2023年10月23日10時56分】 羽越本線・羽後本荘駅

ホームは国鉄駅の雰囲気が残るが、イマドキの橋上駅舎になっており。
その階段を上がったところ、通路は共有だが、改札は左右に2箇所あって。もちろん、自分は由利高原鉄道の窓口へ。

矢島までの往復乗車券を求めたら、ぬぁんと、コレがD型硬券。どうやら、入場券も乗車券も硬券を常備しているようなのだが...
そう、接続時間が僅かなのである。

窓口のベテランの駅員さん、ちょっと申し訳無さそうに「団体が入っていて...」
ぬぁんと、車内は混雑しているというのである。

064_msi00007495.JPG
【2023年10月23日10時59分】 由利高原鉄道鳥海山ろく線・羽後本荘駅

羽後本荘駅の南寄りの欠き取りホームが由利高原鉄道ホーム。
すでに、単行のディーゼル動車が停車しており。

お年寄りのグループが乗っており、ちょっと混雑していたが、席は空いていて。

065_msi00007496.JPG
【2023年10月23日11時03分】 由利高原鉄道鳥海山ろく線・第7D列車(YR-2002号車)内

YR−2002号車はテーブル付きのロングシートが並んだ車内。
ちょうど、ハロウィーンの装飾がされており。
ワンマンだが、車内は女性のアテンダントさんが乗務しており。「おばこ」姿で郷土コトバで案内する女性アテンダントの乗務は、この路線の“名物”として定着しており。

事前にそのダイヤを調べておけばよかったが...

どうやら、矢島 9:40発(第8D列車)→ 羽後本荘 10:55発(第7D列車)の1往復に乗務することが多いようで...
運良く、そのスジに当たっていたのだった。発車すると、ワイヤレスマイクを通じて車内で“語り”が始まり。

「普段は4〜5人のお客さんがいれば多いのに...」と、団体が乗車していることを絡めて、ちょっと自虐ネタで笑いをとって...

最初の停車駅・薬師堂駅までは、ほぼ羽越本線の線路と並走する形になっており。
周囲には親鶏スープのラーメン店が集中しているのだそうで、他県に劣らず秋田も「ラーメン県」であるとのこと。

車内販売のグッズにもラーメンがあったのだそうで...

薬師堂を出ると右にカーブ、羽越本線と離れて内陸へと。

066_msi00007497.JPG
【2023年10月23日11時08分】 由利高原鉄道鳥海山ろく線・第7D列車(YR-2002号車)内

このあたりから、路線名にもなっている鳥海山がその山容を現し。アテンダントさんの案内を聞きながら、窓越しに...

残念ながら、<変態鉄>は鳥海山が見えるのとは反対側、進行方向左側の席だったのだが...
アテンダントさんの話では、鳥海山と列車を絡めて撮れると有名なポイントがいくつかあるようだったが、山形と秋田の県境、つまり、この路線の南側にあたるので、方角的には晴れると逆光になる地点が多く。

車窓に見える鳥海山も、近い分だけ迫力はあるのだが、光線状態は良くないのである。次の機会には撮りに訪れたいが、撮るのは意外と難しいかも。

067_msi00007498.JPG
【2023年10月23日11時10分】 由利高原鉄道鳥海山ろく線・第7D列車(YR-2002号車)内

次の子吉駅付近にかけての一帯は白鳥の飛来地ということで。

ちょうど線路の右手に白鳥の姿。ということで、カメラを向けてみたが、う〜ん...白い点々にしか見えないのである。
その子吉駅は駅舎に郵便局が併設されており。「来る人は(列車利用ではなく)郵便局の利用者が大半」と、これまた...

068_msi00007499.JPG
【2023年10月23日11時12分】 由利高原鉄道鳥海山ろく線・第7D列車(YR-2002号車)内

子吉駅を出ると割山峠へ。列車はだんだん高度を上げていき。このあたり、TDKのカセットテープの工場などがあって...などの説明。
旧鮎川小学校が、おもちゃの博物館になっており、そこで職員が大きな旗を振って出迎えているとのことで、もちろん、<変態鉄>もカメラを向けたが...一瞬のことで撮り逃し。駅には個性的な、蝶ネクタイ姿の送迎バスの運転手さんの姿。

黒沢駅は大人気アニメの“聖地”として多くの人が訪れるようになったのだとか。

列車は子吉川に沿って、だんだん内陸へと入っていく。その子吉川は秋田県で3番目に長い河川とのこと。

069_msi00007500.JPG
【2023年10月23日11時39分】 由利高原鉄道鳥海山ろく線・第7D列車(YR-2002号車)内

アテンダントさんから乗客へ、栞のようなカードと金平糖のプレゼント。ハロウィーンということで...

前郷駅での列車交換、タブレット交換のシーンなどを撮影してみたかったのだが、停車時間が短いということで。

アテンダントさんの話を聞きながら、車窓を眺めているとあっという間に終点の矢島駅に到着したのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。