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房総で単行の四国急行を(3=最終回)ようやくリベンジ?? [いすみ鉄道]

今日の話題に入る前に。

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日付変わって3月9日は、<変態鉄>にとって年に1度の誕生日なのである。
だからといって、今さら誕生日と言われて嬉しい歳でもなく。特別なこともなく1日が過ぎていくのだが。

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【2017年2月15日7時05分】 小湊鐵道・上総村上-海士有木

朝晩は寒くても日中はだんだん暖かくなってくるこの時期、来週にかけて東京の予報も最高気温が20℃台になる日が出始めてきて。いよいよ陽も長くなって写真を撮るのには最適な時期...と思いきや、気温が上がるとともに空気中の水蒸気が増えることも手伝って、こういうカットを狙えるチャンスも、まもなく終了なのである。
「いつか撮りたい」と思いながら、なかなか、その重い腰が上がらずに...

当初、心配していたのとは異なり、小湊鐵道のキハ200形は慌てなくても、これからも当面、頑張る予定ということで。ヨンマルも含めて、この西広の富士山俯瞰は今シーズンの残された期間、あるいは来シーズンこそ、再チャレンジしてみたいと思っている。

それでは、引き続き、12月5日のいすみ鉄道撮影記。
急行「いよ」のヘッドマークを掲げて走る姿をどうしても撮りたかったのだが...

<徒歩鉄>にとって、いすみ鉄道の現行ダイヤではキハを撮る機会は1日あたり3回しかない。
だから、いくら引っ張る自分でも撮影記が3話で完結する。まぁ、それが良いのか悪いのかは別にして。キハは14時過ぎに大多喜駅に戻ってきて、そのまま入庫となる。

下り第101D列車を新田野で撮ったということは、最後の第104D列車は必然的に大多喜駅から徒歩圏内で撮ることになって。

それなら...

帰りはもちろん、日東バスの勝浦線高速バス。普段は大多喜バス停を16:42発の便だが、実はその前の便はちょうど2時間前、14:42発なのである。
大多喜周辺で撮ったのなら、普段より2時間早いバスで明るいうちに帰るというプランで。だから、最後の撮影地は...

……  ……

2021年12月5日(日)曇り

新田野駅にやって来たのは、この撮影地に来るときに乗ってきた列車の折返し。だが、その第63D列車は大多喜入庫。もともと大多喜-上総中野間は1閉塞、つまり、1本の列車しか入線できないようになっており、国鉄型キハ編成がいま上総中野へ行っているので、それ以外の列車は絶対に大多喜駅から奥へは入れない。
つまり、<徒歩鉄>にとっては、国鉄型キハ編成を大多喜以遠の、例えば久我原とか西畑とか、で撮ろうとすれば、下り第101D列車と上り第102D列車はセットで、同じ場所で撮らざるを得ないのである。以前、大多喜駅停車中に「レストラン・キハ」の積み込み作業を行っていた頃は長時間停車でダイヤが組まれていたので、<徒歩鉄>でもいろいろな撮り方が可能だったのだが...
これでは、クルマ派(つまり、鉄道会社の収入に繋がりにくい)でない限り、いすみ鉄道に撮りに来ることは非常に“コスパの悪い”行為となってしまう。

ということで、新田野に行ってきた<変態鉄>、上り第104D列車は大多喜駅から徒歩圏で撮らざるを得ず、それならば...

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【2021年12月5日13時41分】 いすみ鉄道・大多喜駅

新田野駅から再び乗り込んだ302号車は、自分ともう1人だけの閑散とした車内。
国吉駅では、あの御方が乗り込んできて、「貸し切り列車気分で...」とちょっと不思議な挨拶。

終着・大多喜駅での入庫風景も撮りたいところだが、もうすぐキハも戻ってきてしまう。

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【2021年12月5日13時41分】 いすみ鉄道・大多喜駅

大多喜駅周辺の木々も色づき始めていたが、それを1枚だけスナップしたら、通い慣れた道を新丁方面へと急いだのだった。

あの城バックの撮影地である橋を渡って、すぐ先にはうどん屋さん。その隣にある「この先、行き止まり」の標識を目印に細い脇道へ入ると目の前が“柳原踏切”。あの橋と大多喜病院前のストレート(“祠ポイント”)に挟まれているからか、滅多に他の撮影者を見かけない穴場である。
この時間帯の上り列車に対しては思いっきり逆光になるのだが、ここの地点は...

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【2021年12月5日14時22分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

旧道の裏手、周囲は田んぼが広がり、その奥には真新しい建売住宅が並んでおり。そんな場所ではあるのだが線路脇がこの地点だけ木立になっており。
陽射しが完全に遮られて、昼間でも線路の周囲が薄暗いのである。「エセ山間部」といった感じ。ココだけをタテ位置で切り取れば山深い区間のように見えるのである。
特に、トンネルが1つもない、いすみ鉄道の場合、トンネル飛び出しのような感じで撮れるので、自分としては何度かチャレンジしたのだが...

ピント合わせが難しく、また、視界も暗くてカメラの設定は意外と難しく。ここも上手く撮れたことが一度も無かったポイントだった。

さぁ、向こうの踏切が鳴って、キハのヘッドライトが木立の向こうから...

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【2021年12月5日14時22分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

飛び出してきた瞬間を。この地点で初めて納得できる1枚を...、しかも、本来はニハチ側だが、ここでゴーニーが撮れたのは貴重なカット。

でも、その画像を確認することもなく、急いでカメラを三脚から外し、大慌てでダイヤルを回して撮影モードを変更して...

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【2021年12月5日14時23分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

新丁の夷隅川鉄橋に差し掛かるキハの後ろ姿を望遠で。

写真の左隅には黄色を現示する大多喜駅の場内信号機が見えている。アテンダントさんの手には放送増幅器が握られており、車内には大多喜駅到着を告げる車内放送が流れているのだろうか。
でも、何よりもこの後追いのスナップ、最後の最後で「いよ」のマークを撮ることができたのだった。

メインの下り第101D列車は新田野で撃沈に終わったが、それでも、キハ52 125号車の単行運転の姿、そして、急行「いよ」のマークを記録することができて、最低限、この日のミッションは“完遂”できたのだった。

それでも、「足取りも軽やかに帰路に就いた」とはならなかった。

実はキハを待つ間に、新丁の大多喜タクシーに電話していたのだった。
「新丁の、夷隅川の橋を渡った先の、うどん屋さんの横の道を入った踏切で...」、タクシーをお願いしようとしたのだが...。
「迎車料金がかかってしまうから、営業所まで来てくれた方が...」、もちろん、14:42発の高速バスに乗りたい...と告げた上で。営業所に着くとタクシーは既にスタンバイしていてくれて。オリブの向かい側の高速バス乗り場までは5分もかからず、600円ほどだった。
ここまで快調だったが...

普段より2時間早い高速バス、いつもの木更津金田周辺の渋滞を少しでも回避できるかと思ったら、もっと過酷な渋滞で。袖ケ浦周辺を抜けるだけで1時間くらいはかかっただろうか、17:20過ぎ、12月とあっては東京駅八重洲口前に到着したときには周囲は既に真っ暗になっていた。(おわり)

……  ……

さて、この撮影から1週間後。

12月13日の朝、<変態鉄>は広島に向かったのだった。

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【2021年12月13日11時03分】 広島電鉄本線・天満町電停

この電車が、この姿で走るのも年末まで...ということになっており。なかなか訪れる機会が見つからずに苦労したのだが、何とか最後の最後に。冬の広島の街に神戸市電を追ったのだった。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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サットン

遅まきながらお誕生日おめでとうございます。
益々のご活躍を期待しております。
ご自分へのプレゼントは何かなさいましたか?
by サットン (2022-03-12 22:46) 

ferrum_queserasera

サットンさん

ありがとうございます。
自分へのプレゼント...、(趣味活動には全く関係ありませんが)TV録画用の外付けHDDを買ったこと、くらいでしょうか。
あとは来月、出かける予定を立ててみたこと...くらいかと。
いつの間にか44歳になってしまいました、またこの1年、頑張りたいと思います。
by ferrum_queserasera (2022-03-13 01:00) 

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