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2021/10 倉敷へ、鳥取へ(28)はやぶさ <中編> [保存車・博物館・廃線跡]

いや、ブログでもSNSでも、政治と宗教をネタにしない方が良いと言われている。でも、今回の件は何だか解せないものがある。例のマンボウと、どこの誰とは言わないが、百合子が言い出した“外出自粛”である。
そもそも効果があるのか否か、それ自体も疑問。

いつも書いている通り、<変態鉄>は基本的に昼頃に出勤して22時頃までの勤務が基本の仕事をしている。最近は(大したものは作れないが)自炊している。とはいえ、やはり、疲れているときなど駅で夕食を済ませて帰りたい...と思うときはある。そうしたときに、また、あの絶望的な...
世の中、9時17時で働いている人ばかりでは無いのである。また、新宿、渋谷の駅のコンコースには缶酎ハイを手にしたサラリーマン達が立ったまま輪になっているのを避けながら歩く日々が始まるのだろうか??
勤務が終わる時点で、周囲に何のお店も開いていない...あの絶望感というのは計り知れないものがある。

<変態鉄>としては、これまで通り、マスクなどの基本的なことはしながら、通常通りの趣味活動を楽しみたいと思っている。たぶん、この勢いでいけば、マンボウでは済まないだろう...と見ている。まもなく“宣言”に移行するのではなかろうか。
それでも、ひっそり、こっそり趣味活動を楽しみたい。でも、仕事が忙しくなる時期で...。

さて、ブログの方は引き続き、10月の中国地方への旅の話題。

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【2021年10月22日12時31分】 若桜鉄道・隼駅

バイク好き...はおろか、免許すら持たない<変態鉄>が、このバイク乗りの“聖地”の駅で下車したかったのは保存車の様子を確認するため。
……  ……

2021年10月22日(金)晴れのち雨

駅の郡家寄りには旧貨物側線と思われるスペースがあって。かつては、車扱いのローカル貨物の黒貨車が停車していたのだろうか、その側線部分に茶色い電気機関車と青い客車が残されている。

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【2021年10月22日12時18分】 若桜鉄道・隼駅

まず、駅ヨコの駐車場部分で観察しやすい位置に停められているのは、ED301号機という電気機関車。こげ茶色が色褪せたのか、あるいは、こんな色だったのか??
それすら知らない機関車である。古典電機のようなデッキ付きの姿をしているが、その時代の国鉄型電機と違うのは、車体に丸みがあることだろうか。

台車も“機関車っぽい”ゴツさはなく、むしろ、電車用の台車のような...

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【2021年10月22日12時19分】 若桜鉄道・隼駅

正面から見ると、もっと個性的な...ユニークな顔立ちの機関車である。
シールドビーム化されているのか、小ぶりなヘッドライト、そして、何と言っても扉が中央ではなく左側に寄っていることだろうか。
運転席側の窓には旋回窓が装備されており、雪国での活躍を思わせる。

この個性的な機関車、実は自分はチラッとだけ見たことがあった。<乗り鉄>のときの途中駅に留置されている姿を車窓から見ただけ...だが。

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【2008年9月4日16時20分】 北陸鉄道石川線・北鉄西金沢駅付近

この「ED301号機」、北陸鉄道の機関車なのである。今冬が暖冬なら撮りに行こうと思っていた北陸鉄道。2路線あるのだが、そのうち、IRいしかわ鉄道(北陸本線)の西金沢駅から分岐して加賀一ノ宮駅へと延びていた路線である。自分が訪れたのは2008年の秋、のちに加賀一ノ宮~鶴来間が廃止されている。
そのとき、鶴来駅の留置線にいるのを見たのが、この機関車だった。1950年製、末期は事業用(除雪用)として使われ、2010年に廃車になっている。

その最末期の姿を見ていた...ということになる。廃車後、整備の上、この隼駅に安住の地を。金沢から鳥取に移り住んだ機関車である。ただ、鳥取周辺は非電化路線ばかりで...

駅の構内外れに小さな踏切があって。

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【2021年10月22日12時20分】 若桜鉄道・隼駅

電気機関車の後に連なっているのが国鉄の12系客車。こちらは、<変態鉄>にもなじみ深い形式だが...

よ~く見ればグリーン車マークと1段窓。

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【2021年10月22日12時21分】 若桜鉄道・隼駅

大阪万博輸送に合わせて主に“波動輸送”用に製造され、北海道を除く全国に配置された。JR化以後も特に夜行の臨時列車と言えば12系客車だった。4人ボックスシートがズラッと並んだ車内は、当時の国鉄急行型の典型的な姿で。
北海道を除くJR5社に在籍していた12系も、客車列車自体の廃止が進み、特に夜行列車が事実上なくなった現在、“SL列車専用”のような感じで東日本と西日本に必要最低限の数だけが残るだけになった。

この車両は、オロ12 6号車。オリジナルの12系は“ハ”(普通車)だけの製造だったが、JR四国に承継された6両はのちに4人ボックスシートを撤去し、カーペット敷きにした車両と夜行高速バスを意識したリクライニングシートに変更した車両で。
3両ずつ2編成で京都-高知間の快速「ムーンライト高知」号で活躍した。当初は白地に窓回りがコーポレートカラーの水色という派手な塗装だったが、のちに、併結される列車に合わせたのか、青20号に白帯のオリジナル色に戻されている。
当時は「青春18きっぷ」ではグリーン車に乗ることができず、<変態ガキ鉄>としては併結される自由席車(主にJR西日本の12、14系客車)に乗っていた。

この車両はカーペット車。

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【2001年3月頃】 土讃線「ムーンライト高知」車内

大学生時代に1度だけ乗車する機会を得た。オフシーズンだったからだろうか、車内はそれほど乗客もおらず。四角い枕と毛布...というかブランケットが付いていて。
横になると寝台車よりもスペースも広く、よく眠れた気がする。

その車内設備を活かして、現在はライダーズハウスのような感じの簡易宿泊施設として使われているが、コロナ禍で休止となっている。

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【2021年10月22日12時22分】 若桜鉄道・隼駅

四国車はもともと“ハフ”(緩急車=車掌室付きの客車)が少なかったので、3両編成の「ムーンライト高知」ではオロ12系が、その連結面を見せたまま走るのが通常の姿だった。
そのためだろうか、連結面にはテールライトが設置されている。

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【2021年10月22日12時15分】 若桜鉄道・隼駅

という隼駅、その魅力は保存車だけでなくて...(つづく)

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