晴れの国へ、置換え迫る個性派機関車を追う(7)朝は第3091列車から [水島臨海鉄道]
毎度のように長々と引っ張っているこの話題。途中、中断も挟みつつなので、余計に長くなっているが、実際には1泊2日の旅だったのである。
【2021年4月7日6時58分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
その最大の目的は水島臨海鉄道の貨物列車を撮ること。特に自社発注の機関車、DD50形とDE701号の姿を撮ることにあった。
そのうち、DE701号機の運用はほぼ決まっていて。こちらは、西岡山-東水島、JR線直通の貨物列車だから時刻が分かっていて。
ただ、下りは早朝、上りは日が落ちた夜間の設定のため、走行シーンを撮ることは難しく。
陽が長くなった時期の朝に賭けるしか無かったのである。(昔はお昼前の設定だったのに...)
ただ、ありがたいことに、今年3月の改正。一説によれば東水島駅付近の踏切渋滞防止のため...だそうだが、JRから乗り入れてくるところのダイヤはほぼ同じ朝6時台のまま、水島駅で2時間停車して、東水島へは朝8時頃の出発となり。
つまり、<徒歩鉄>にも撮りやすい列車になったのである。ということで、2日目はDE701号機が牽く第3091列車からスタート。
…… ……
2021年4月7日(水)晴れ
<鉄>にとって辛いのは、ホテルの朝食時刻。朝6時半から9時というところが多いように思うのだが、朝6時には出発してしまうケースが多い。でも、今回のホテル、朝食はサービスで。
「食事無し」の料金が設定されていれば気にならないが、<ケチ鉄>として食べずにチェックアウトする事態だけは避けたかった。
ということで...
朝6時過ぎ、常盤駅に隣接するホテルから“外出”。
歩いても水島駅は目と鼻の先。通勤通学客が集まり出す時間帯の駅、まだ窓口は開いておらず、そのままエレベータで高架ホームへ。
【2021年4月7日6時48分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
ちょうど、6:47発の倉敷市ゆきが発車するところ。「ワンマン 倉敷市」ではなく「倉敷市」とだけ表示された方向幕、MRTも2両編成だと車掌さんが乗務する。
長い直線区間と、ノンビリした列車の速度。常盤駅に向かうMRTの姿をホーム端で目で追って。
まもなく。
いまのMRT2連の倉敷市ゆきが弥生駅ですれ違うのが第3091列車。
【2021年4月7日6時57分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
実は常盤駅のホームのヨコに水島駅の場内信号機があって。そこの分岐器で貨物列車は一番奥の、西側の線路に針路をとる。
ちょっと色褪せてしまった、でも、朱色に白帯の“国鉄色”の機関車を先頭に、長編成の貨物列車が見えてくる。
まるでスローモーションで見ているかのように、ゆっくりゆっくりと近づいてくるのである。
【2021年4月7日6時57分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
昼間の貨物列車のコキ車20両近い編成に比べたら、かわいらしいものだが、それでもなかなかの立派な編成。
コンテナの積載率の高さも良い感じである。
【2021年4月7日6時58分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
その進入シーンを、思いっきり連写して...
旅客ホームからは間に線路1本挟むので、非常に撮りやすい距離なのだが、停車位置は旅客ホームの先端より機関車1両分はみ出すような位置関係。
【2021年4月7日6時58分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
だから、停車中の姿を撮ると、こんな感じなのである。
ちょうど、この位置にタブレットの収受器があって、昔ながらの革製のキャリアがかかっている。そう、東水島への港東線は自動閉塞では無くスタフ式になっており。その扱いにタブレットキャリアが現役で使われている。このあたり、ちょっと小湊鐵道と似ているだろうか。ただし、小湊は駅の係員から運転士さんに手渡しされるが、水島はヘルメット姿の職員がキャリアを肩から提げて、そのままキャブに便乗する形で東水島へと向かう。
収受シーンは無いのが残念なところ。
この位置に8時まで停車しているのである。
いったんホテルに戻った<変態鉄>、1階のレストランでバイキング形式の朝食を。ご飯のおかわりを重ねつつ満腹!!
部屋で荷物をまとめてチェックアウト。フロントにお願いしてタクシーを呼んでもらって...
いつもの東京製鐵正門前の、あの地点へ。
でも...
ここの運河沿いの直線区間、どこも撮れそうで、どこも何か障害物があって。
どこで妥協して、何を守り通すか...という撮影地選択になるのだが、アイデアがまとまらず。気づけば正門の踏切が鳴りだしていて。
慌てて撮ったら...
【2021年4月7日8時17分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島
水鏡を切った上に編成も欠けてしまって。「写っている」というだけ。もう、何も言うことはできない。完膚なきまでの惨敗である。ぐぅの音も出ない。こんなに完璧な負け方をするのも久々のことで。
これはレンズのせいではない。明らかに自分の優柔不断的な...構図決めの遅さ。
それにしても、これはショックだった。でも、それで落ち込んでいるわけにもいかない。
毎日、西岡山で“外泊”するDE701号機、倉タに“朝帰り”。すぐに折り返しの回送となって...
でも、港東線の撮影地、自分が知っている地点は水島方面(上り)に対して逆光になるのである。
「たぶん、機関車単機だろう」と。よほど暗くならない限りヘッドライトを付けない水島臨海鉄道の場合、後追いで撮ってもそれほど変わらないのである。
ということで、製鉄所正門前で後追いで撮るのに合わせて三脚にEOSくんを。
そして、いよいよ背後の踏切が鳴り出して。水島への帰路をゆくDE701号機を...の筈だった。
だが、しかし。
駄菓子菓子。
見通しの良い直線区間、振り返って見た<変態鉄>の視界に入ってきた列車は...
【2021年4月7日8時54分】 水島臨海鉄道港東線・東水島-水島
コキ車を牽いていたのである。機関車単機では無い!!
大急ぎでEOSくんを三脚から外して、振り返って何とか撮った。
【2021年4月7日8時54分】 水島臨海鉄道港東線・東水島-水島
当初は、この構図で機関車だけで走る姿を後追いで撮るつもりだった。
とりあえず、走行シーンは撮れたが、何だか消化不良感。う~ん、水島駅へと歩いて戻る足取りは重かった。
思わぬ“ハズレ”。う~~ん。
そして、水島駅からは白色、MRT302号車単行で倉敷市駅に。
【2021年4月7日10時19分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市駅付近
うん、まさか!? 駅ヨコを歩いていたら突然。
不意を突かれながらも、とりあえずカメラを向けたのだが...
単なる走行シーンのスナップに見えるこの1枚... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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【2021年4月7日6時58分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
その最大の目的は水島臨海鉄道の貨物列車を撮ること。特に自社発注の機関車、DD50形とDE701号の姿を撮ることにあった。
そのうち、DE701号機の運用はほぼ決まっていて。こちらは、西岡山-東水島、JR線直通の貨物列車だから時刻が分かっていて。
ただ、下りは早朝、上りは日が落ちた夜間の設定のため、走行シーンを撮ることは難しく。
陽が長くなった時期の朝に賭けるしか無かったのである。(昔はお昼前の設定だったのに...)
ただ、ありがたいことに、今年3月の改正。一説によれば東水島駅付近の踏切渋滞防止のため...だそうだが、JRから乗り入れてくるところのダイヤはほぼ同じ朝6時台のまま、水島駅で2時間停車して、東水島へは朝8時頃の出発となり。
つまり、<徒歩鉄>にも撮りやすい列車になったのである。ということで、2日目はDE701号機が牽く第3091列車からスタート。
…… ……
2021年4月7日(水)晴れ
<鉄>にとって辛いのは、ホテルの朝食時刻。朝6時半から9時というところが多いように思うのだが、朝6時には出発してしまうケースが多い。でも、今回のホテル、朝食はサービスで。
「食事無し」の料金が設定されていれば気にならないが、<ケチ鉄>として食べずにチェックアウトする事態だけは避けたかった。
ということで...
朝6時過ぎ、常盤駅に隣接するホテルから“外出”。
歩いても水島駅は目と鼻の先。通勤通学客が集まり出す時間帯の駅、まだ窓口は開いておらず、そのままエレベータで高架ホームへ。
【2021年4月7日6時48分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
ちょうど、6:47発の倉敷市ゆきが発車するところ。「ワンマン 倉敷市」ではなく「倉敷市」とだけ表示された方向幕、MRTも2両編成だと車掌さんが乗務する。
長い直線区間と、ノンビリした列車の速度。常盤駅に向かうMRTの姿をホーム端で目で追って。
まもなく。
いまのMRT2連の倉敷市ゆきが弥生駅ですれ違うのが第3091列車。
【2021年4月7日6時57分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
実は常盤駅のホームのヨコに水島駅の場内信号機があって。そこの分岐器で貨物列車は一番奥の、西側の線路に針路をとる。
ちょっと色褪せてしまった、でも、朱色に白帯の“国鉄色”の機関車を先頭に、長編成の貨物列車が見えてくる。
まるでスローモーションで見ているかのように、ゆっくりゆっくりと近づいてくるのである。
【2021年4月7日6時57分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
昼間の貨物列車のコキ車20両近い編成に比べたら、かわいらしいものだが、それでもなかなかの立派な編成。
コンテナの積載率の高さも良い感じである。
【2021年4月7日6時58分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
その進入シーンを、思いっきり連写して...
旅客ホームからは間に線路1本挟むので、非常に撮りやすい距離なのだが、停車位置は旅客ホームの先端より機関車1両分はみ出すような位置関係。
【2021年4月7日6時58分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
だから、停車中の姿を撮ると、こんな感じなのである。
ちょうど、この位置にタブレットの収受器があって、昔ながらの革製のキャリアがかかっている。そう、東水島への港東線は自動閉塞では無くスタフ式になっており。その扱いにタブレットキャリアが現役で使われている。このあたり、ちょっと小湊鐵道と似ているだろうか。ただし、小湊は駅の係員から運転士さんに手渡しされるが、水島はヘルメット姿の職員がキャリアを肩から提げて、そのままキャブに便乗する形で東水島へと向かう。
収受シーンは無いのが残念なところ。
この位置に8時まで停車しているのである。
いったんホテルに戻った<変態鉄>、1階のレストランでバイキング形式の朝食を。ご飯のおかわりを重ねつつ満腹!!
部屋で荷物をまとめてチェックアウト。フロントにお願いしてタクシーを呼んでもらって...
いつもの東京製鐵正門前の、あの地点へ。
でも...
ここの運河沿いの直線区間、どこも撮れそうで、どこも何か障害物があって。
どこで妥協して、何を守り通すか...という撮影地選択になるのだが、アイデアがまとまらず。気づけば正門の踏切が鳴りだしていて。
慌てて撮ったら...
【2021年4月7日8時17分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島
水鏡を切った上に編成も欠けてしまって。「写っている」というだけ。もう、何も言うことはできない。完膚なきまでの惨敗である。ぐぅの音も出ない。こんなに完璧な負け方をするのも久々のことで。
これはレンズのせいではない。明らかに自分の優柔不断的な...構図決めの遅さ。
それにしても、これはショックだった。でも、それで落ち込んでいるわけにもいかない。
毎日、西岡山で“外泊”するDE701号機、倉タに“朝帰り”。すぐに折り返しの回送となって...
でも、港東線の撮影地、自分が知っている地点は水島方面(上り)に対して逆光になるのである。
「たぶん、機関車単機だろう」と。よほど暗くならない限りヘッドライトを付けない水島臨海鉄道の場合、後追いで撮ってもそれほど変わらないのである。
ということで、製鉄所正門前で後追いで撮るのに合わせて三脚にEOSくんを。
そして、いよいよ背後の踏切が鳴り出して。水島への帰路をゆくDE701号機を...の筈だった。
だが、しかし。
駄菓子菓子。
見通しの良い直線区間、振り返って見た<変態鉄>の視界に入ってきた列車は...
【2021年4月7日8時54分】 水島臨海鉄道港東線・東水島-水島
コキ車を牽いていたのである。機関車単機では無い!!
大急ぎでEOSくんを三脚から外して、振り返って何とか撮った。
【2021年4月7日8時54分】 水島臨海鉄道港東線・東水島-水島
当初は、この構図で機関車だけで走る姿を後追いで撮るつもりだった。
とりあえず、走行シーンは撮れたが、何だか消化不良感。う~ん、水島駅へと歩いて戻る足取りは重かった。
思わぬ“ハズレ”。う~~ん。
そして、水島駅からは白色、MRT302号車単行で倉敷市駅に。
【2021年4月7日10時19分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市駅付近
うん、まさか!? 駅ヨコを歩いていたら突然。
不意を突かれながらも、とりあえずカメラを向けたのだが...
単なる走行シーンのスナップに見えるこの1枚... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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