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2024年1月 熊本の鉄道を楽しむ(7)田園シンフォニー [3セク鉄道「鉄印」の旅]

いや、いつもいつも書いている通り、この冒頭部分というのが一番悩ましいものなのである。
ここが書けると、あとの本文はさらさら書き上がることが多いのだが、この出だしのところがどうしても埋まらず、後回しになっていることが多い。

尤も、ただバタバタしているだけのサラリーマンにとって、日々、イライラすることは起こるけれど、ここに書けるような話題は出てくることがほとんどないのが実態で。何とか、捻り出そうと思うのだが...

「それなら、最初から本文を書けば良いのに...」
と、そう思われる方がいらっしゃるであろうことも分かる。でも、それは何だかイヤなのである。ここは、本文とちょっと違う日頃のことを書きたい。

今日も悪戦苦闘しているのである。

まぁ、でも、そんなときは無理しない方が良い。

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【2024年1月10日15時50分】 くま川鉄道湯前線・あさぎり駅

さっそく、1月10日のくま川鉄道湯前線の話題。15時半、3両編成のディーゼル動車が下りホームに入線してきた。

……  ……

国鉄末期、赤字の国鉄ローカル線...特定地方交通線の多くはバス転換を迫られた。その中で、地元自治体が出資する新会社を設立して、その赤字ローカル線を引き受けたのが、第3セクター鉄道の始まりだったわけで。
つまり、国鉄の分割民営化とほぼ時を同じくしてスタートしている。その“1期生”は三陸鉄道、その調整や新会社の立ち上げのタイミングで、一時的にJRの路線になってから3セクに引き継がれたところも。例えば、いすみ鉄道も約1年だけ「JR東日本の木原線」だった時期があったはず。

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【2022年12月4日12時18分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘

そうした点では、いすみ鉄道とくま川鉄道、ちょっと似ている部分があって。全長は25 kmほど、ただ、くま川鉄道は「令和2年7月豪雨」で被災して、いまだ人吉温泉 〜 肥後西村間が不通となっている。(2025年度復旧予定)
さらに、この湯前線は宮崎県側へとのびて妻線と繋がり、人吉 〜 佐土原がつながる計画だった。その熊本県側にあたる。スケールは違うが、分水嶺を挟んで東西の路線に分かれていて、その“山越え”の区間が未成線...というのも旧木原線との類似点。

さらに...

湯前線の開業は1924年(大正13年)、いすみ鉄道は人車軌道として開業したものを国鉄が買収したものであり、そこはちょっと違うが国鉄木原線としてのスタートは、ちょっと遅くて1930年(昭和5年)、ちょうど大正から昭和初期の同じ頃である。まぁ、全国的にローカル鉄道の開業が多い時期では合ったのだが。

……  ……

2024年1月10日(水)曇り

15時半過ぎ、奥の留置線にいた3両編成が入換の上、ホームに据え付けられ。

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【2024年1月10日15時49分】 くま川鉄道湯前線・あさぎり駅

朝、2往復して8時にあさぎり駅に到着して入庫、
15時半に出庫して22時までに、あと4往復するほどする。
実に7時間半ぶりの列車なのである。(土休日ダイヤでは日中にも列車が設定されている)

たぶん、通学需要に合わせて終日、3両の固定編成で運用されているものと思われ...

それにしても、降雪地でもないのに、なぜか上下線の間に建てられた停目(停車位置目標)が背が高いタイプで...
撮るときにちょっと気になってしまうのである。

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【2024年1月10日15時45分】 くま川鉄道湯前線・第7D列車(KT-501号車)内

さて、高校生で満員になって賑やかになる前に車内の様子を。

この日の編成は、

 ↑ 湯前
 KT-503 (春:ベージュ)
 KT-501 (冬:茶色)
 KT-503 (秋:赤)

の3両編成。同型車は5両在籍しており、「田園シンフォニー」と名付けられ、人吉盆地の四季をイメージした装飾になっているのだとか。
人吉側から、季節の移ろいを感じさせる、いまの時期にピッタリの組成だったのかも。

<鉄>な立場から言えば、3両ともトイレ付ロングシート車である。
デザインは、まぁ、ひと目で分かる、あの方によるもの。正直、ちょっと食傷気味。おっと、コレは失言である。まずは、中間、501号車「冬」である。

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【2024年1月10日15時46分】 くま川鉄道湯前線・第7D列車(KT-502号車)内

最後部、赤い502号車の車内には棚があって。
球磨川流域は焼酎造りでは有名な地域。そういった地域の特産品の展示も行われており。

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【2024年1月10日15時46分】 くま川鉄道湯前線・第7D列車(KT-502号車)内

かつては、この車両などを使って座席指定制の観光列車を運転していたこともあったとのことで。
後に通学の高校生が増えたことで、観光列車からロングシート車に改造した...ということらしい。その際に特産品を展示する棚は残されたようで、そのため、木製(地元産のヒノキらしい)の背もたれのロングシートと、ソファーシートに分かれている。

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【2024年1月10日15時46分】 くま川鉄道湯前線・第7D列車(KT-502号車)内

連結面側にも座席があるのは、ちょっとめずらしいかも知れない。

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【2024年1月10日15時50分】 くま川鉄道湯前線・あさぎり駅

駅ホームにも幟がはためいていたが、ちょうど湯前線の開業100周年、残念ながら、その節目を一部区間運休のまま迎えることになってしまったが...。

さて、のんびり写真を撮っているが...

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【2024年1月10日15時51分】 くま川鉄道湯前線・あさぎり駅

幸い(?)、発車直前になっても車内は閑散としており。つまり、下校の高校生が乗ってくるのはこの後で、この下り第7D列車というのは、その送り込みなのだろうか。車内はたぶん3両合わせて2〜3名。

自分が乗り込んだ中間のKT-501号車の運転台のところに車掌さんが乗務して。

自分以外の乗客のいない車内。密かに注目している駅があった。

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【2024年1月10日16時13分】 くま川鉄道湯前線・第7D列車(KT-501号車)内

途中の多良木駅である。駅構内に14系寝台客車が設置され、宿泊施設として使われており。
ホームと反対側、屋根のあるところに停められており、テールライトやトレインマークは点灯していたのは、嬉しかった。
鹿児島本線を駆け抜けていた特急寝台「はやぶさ」のテールマークが輝いていた。慌てて撮った写真はメチャクチャだが...

結局、ほとんど乗り降りもないまま、終点の湯前駅には16:13着。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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