2024年1月 熊本の鉄道を楽しむ（８）湯前駅

東京の降雪予報というのは、天気予報の中でも難しいものなのだそうで。通過する低気圧の通り道、そして、気温の下がり方...、ほんの僅かな違いで結果が大きくズレるとされており。
それでも、5日は東京都心も積雪の予報が出されており。それでも、＜変態鉄＞は出社しないといけない。午後から出勤して深夜になって帰宅する勤務シフトである。別に、“エッセンシャルワーカー”などでも何でもなく。まぁ、行くのは良いけれど、帰れなくなったときを考えると本当に憂鬱なのである。既に、わが地元、京王電鉄も、雪による影響が出るかも知れないという情報を出している位で。

まぁ、「“非常事態”を楽しむ」くらいの精神で出社したいと思う次第。

ということで、1月10日のくま川鉄道の話題を続けていきたい。


【2024年1月10日16時23分】　くま川鉄道湯前線・湯前駅

あさぎり駅からの下り第7D列車は、僅かな乗客を乗せて終点の湯前駅へ。
わずか7分の折返し時間。急いで駅の様子だけ撮って...

……　　……

2024年1月10日（水）曇り

朝8時すぎに午前中の列車の運行が終了、午後の、あさぎり駅からの下り第7D列車は16時前の出発。
3両編成ながら、全部で2〜3名だろうか、僅かな乗客を乗せて、湯前駅には16:13着。


【2024年1月10日16時22分】　くま川鉄道湯前線・湯前駅

中間、KT-501号車に乗務していた車掌さんがホームに降りて集札。

その際に尋ねてみると、折返し、代行バスの「人吉ICファミマ前」まで行く場合は、相良藩願成寺駅までの乗車券が必要...とのことで。
駅舎内の券売機で乗車券を買い求めたら、大急ぎで駅舎の写真を。“純国鉄”な木造駅舎、非常に好感が持てる姿である。休日など、一部の期日に係員が配置されているそうで...、また、ゆっくり時間をとって訪れてみたいと思う次第。


【2024年1月10日16時23分】　くま川鉄道湯前線・湯前駅

さぁ、発車まで時間がない。

この駅舎、ホーム側の駅名看板は新しい仕様のものだが、その下にさり気なく、小湊鐵道でも見かけるあのプレートが。
そう、「国登録有形文化財」なのである。駅施設の他、橋梁など合わせて19点が登録されているとのことで、残念ながら、その中の一部は、「令和2年7月豪雨」で被災してしまったという。


【2024年1月10日16時23分】　くま川鉄道湯前線・湯前駅

昨日の記事でも触れた通り、本来、この湯前駅から九州山地の山々を越えて宮崎県の妻を経て佐土原へとつながる計画だった。
なお、その妻線は第一次特定地方交通線として1984年（昭和59年）に廃止になっている。また、妻 〜 湯前間は国鉄バスの路線として、両線は繋がっていたという。その夢は果たせぬまま、ホームの先で線路はプッツリと途切れている。


【2024年1月10日16時24分】　くま川鉄道湯前線・湯前駅

さぁ、急いで列車に戻らないと...


【2024年1月10日16時29分】　くま川鉄道湯前線・第6D列車（KT-501号車）内

折返し、第6D列車も、先ほどと同じく3両で2〜3名の乗客だっただろうか。引き続き、のんびりした旅となり。
この日は分厚い雲が空を覆う天気だったが、それでも、車窓からは雄大な山々。


【2024年1月10日16時38分】　くま川鉄道湯前線・第6D列車（KT-501号車）内

往路では中途半端な写真しか撮れなかったので、今度は“リベンジ”を狙っていた。

多良木駅のブルートレインである。人吉 〜 多良木 〜 湯前と、このくま川鉄道に沿ったルートで産交バスの路線が1〜2時間間隔で運行されており、次の機会には多良木駅にも立ち寄ってみたいと思う次第。

そういえば...


【2024年1月10日16時45分】　くま川鉄道湯前線・第6D列車（KT-501号車）内

最初は、気づいていなかったのだが、この列車にもハート型の吊り革が設置されており。
そんな様子を撮っていると...、あさぎり駅のホームには溢れんばかりの制服姿の高校生たち。多良木高校の廃校（統合）による列車通学の高校生の増加が、くま川鉄道存続の鍵になった...と言われており。

その意味でも、3両編成が満員になるのは良いことなのだが...、ノンビリと＜乗り鉄＞を楽しんでいたところから一変。
それにしても、満員の高校生、肥後西村駅で代行バスに乗れるのだろうか??　（つづく）

（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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