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2002.03.15 キハ58系急行「つやま」号にて <後編> [車内放送]

新年早々、酷いことになっており。数年前にも能登半島は大きな地震があって、その後も群発地震のような感じで...
それにしても今回は酷いようで。特に能登半島の北の方は...、お見舞い申し上げると、ともに1日も早い復旧、復興を願っている次第。

父方の郷里が富山なので直後は心配になったものだが、幸い、親戚の家には何らの被害は無かったようで。ただ、石川県能登地方は地震が多くても、富山というのは意外なほど大きな災害が少なくて。地震が来たことへ、驚きも大きかったようで。



さて、昨日に引き続いて、今から20年前の車内放送のコレクションから。
2002年3月15日の上り急行「つやま」号、津山駅到着前の放送である。

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【2014年1月11日15時24分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-大多喜

ということで、今日のトップ写真は「急行列車つながり」で、いすみ鉄道の観光急行列車を。大多喜駅へ向けてラストスパートをかけるキハ52+キハ28編成、いまから、ちょうど10年前、2014年1月の姿である。城見ヶ丘駅を出て夷隅川鉄橋に差し掛かるまでのこの築堤も、木々の生長で同じ構図での撮影はできなくなっており。“十年一昔”、10年でも確実に様子は変わっていく。

齢をとったのか、最近は20年前も“つい、この前”のような気がしてしまうが、岡山、広島へ行けば毎日、キハ58系が急行列車として走っていた...のも、もう20年前の話なのである。

今日は昨日に引き続き、2002年3月15日の第602D列車、岡山駅始発後の車内放送は録音のマイクレベルの設定がうまく行かなくて...
岡山から津山まで60 kmを、ちょうど1時間で走破する短距離急行、終着、津山駅の直前、再びデッキに立って録音することにしたのだった。

……  ……

智頭急行線開業に伴い因美線経由の陰陽連絡急行「砂丘」号が「つやま」号になった経緯は昨日の記事で書いた通り。2年後、1999年10月には智頭乗り入れ(智頭〜津山間快速)が中止されて、純粋な「津山線の急行」になり、その4年後、2003年10月にキハ58系から、ローカル用のキハ47・48形に置き換えられてしまい...

でも、その、キハ58系急行最後の4年間の間で何度か録音に挑戦しており。

その他にも...

キハ...ディーゼル動車の強みと言えるのは、特急型の一部を除いて1両単位で自由に連結できること。

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【2002年頃】 吉備線・総社駅

この急行「つやま」号編成も、朝晩は岡山地区の通勤列車として使われており。特に早朝の吉備線ではキハ40形、47形やキハ28・58形など雑多なローカル用を増結した6両程度の長編成で走る運用もあって。

その列車もよく録音目的で乗車したのだった(→ こちら)。

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【2002年3月15日】 津山線・第602D列車(キロハ28 103号車)内

朝5時半に岡山駅を発つ吉備線の総社ゆきと、その折返しが急行の間合い使用を含んだ長編成での運転。
皆さん、心得たもので2両目キロハのグリーン室だけは満席、他の車両には誰も居ない...というケースが多かった。

九州からの帰りに、大阪ゆきの夜行列車を早朝の岡山駅で降りてベンチで時間を潰し、その朝5時すぎの吉備線に乗るのが楽しみ...という時期もあった。吉備線で録音してから水島臨海鉄道に“転戦”したこともあったっけ!?

当時は、MDレコーダとマイクを手に...
この時代、バッグの中にカメラは入っていたが、乗車した列車ですら殆ど撮っておらず。だから、こうして記事を書く際には、日付の確認などの他に写真を探すのに苦労するのである。


2002年3月15日(金)曇のち晴れ

岡山駅から旭川に沿って北へと進むのが津山線。でも、この、岡山 → 津山という列車に「第602D列車」という偶数番号からも分かるように、本来は「津山から旭川に沿って南下して岡山に至る」と説明するのが、正しいのだろうが、どうしても、自分にとって津山線は「岡山から津山まで」というイメージ。津山ゆきが上りだというのは、アタマでは分かっていても、何だかちょっと違和感なのである。

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【2002年3月15日】 津山線・岡山駅

昨日の記事で紹介した岡山駅発車直後の放送は、録音のマイクレベルの設定に失敗しており。
だからこそ、津山駅到着の放送は絶対に成功させたかった。



最後の通過駅は津山市街地に差し掛かってからの津山口駅、そこを通過すると、まもなく短めにオルゴールが演奏されて...

「あと2分ほどで」と告げるアナウンスである。
津山は岡山県北の鉄道の要衝、姫新線が東西に走っており、南には津山線、北には因美線。岡山だけでなく兵庫、鳥取、新見経由で広島と、全盛期には各地への急行列車が発着しており。

だから、乗り換えの案内も多め。

その最初に「新見ゆきは10時29分です。3番乗り場へお急ぎ下さい。2分の待合せです」と。
この日、自分は、キハ120形単行の新見ゆきに乗り継いで、ここから中国山地に沿って新見、備後落合と西へ進み、芸備線急行へと向かったのだった。

……  ……

この録音の後、1年半ほどでキハ40系に変更され。快速列車とほとんど変わらない“遜色急行”として4年ほど走ったのだが...急行「つやま」号は、快速「ことぶき」号に吸収されて姿を消す。
ちょうど、キハ用の車内放送マイク(制御増幅器)の取替えが急速に進んでいた時期で、キハ40系も早々にオルゴールのない白いマイクに交換されており。加えて、ワンマン運転が定着して、放送も自動化されてしまう。

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【2016年6月13日13時55分】 津山線・弓削-誕生寺

もはや、キハの車内で「アルプスの牧場」のオルゴールを聴けることは無いのか...と思ったら、ぬぁんと、キハ47系を国鉄時代の仕様に改造した「ノスタルジー」が登場し、イベント時には録音とはいえオルゴールも再現されるようになって。

車内チャイムが注目される時代が来たのは、<変態鉄>にとって驚きのことだったのである。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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