SSブログ

秋の北東北「鉄印帳」の旅(27)青柳町と谷地頭 [いまどきの路面電車]

昨日はお休みをいただいた、30年ぶりの函館市電撮影記。
あの頃、撮らなかった地点のうち、最近、特にSNSに上がっている写真を見ていて、どうしても撮ってみたかったのが谷地頭手前の急勾配。

湯の川から約10 kmの路線、函館駅前を過ぎて十字街電停で2つに分岐する。
1つは、末広町から右手に、路地の先に海を見ながら「函館どつく前」へ、そちらは海をバックに八幡坂で撮影した(ダメだったけど...)。
そして、十字街の交差点を左に折れた「谷地頭」ゆきは急勾配を駆け上がって。でも、登山電車のようになって、そのまま函館山の方へと進むわけではなくて、青柳町をサミットにして急勾配を一気に駆け下りて終点の谷地頭に到着する。

s45_msi00007447.JPG
【2023年10月26日12時19分】 函館市企業局交通部宝来谷地頭線・青柳町-谷地頭

30年も経つと<変態鉄>も少しは“進化”を遂げており。
「急勾配を表現するには、望遠レンズの圧縮効果を利用すると良い」という程度の知識は身につけたのだった(笑)。

いったん谷地頭ゆきの電車に乗って...。


……  ……

2023年10月26日(木)晴れ

十字街電停に立てば...

271_msi00007709.JPG
【2023年10月26日11時52分】 函館市企業局交通部本線・十字街電停付近

電停のホームの雰囲気は変わっていたが、でも、奥に見える建物は...
現在は地域交流センターになっているものの、もともとは大正時代に建てられた丸井今井百貨店だったビル。当時としては白亜のコンクリート造りの建物は、街のシンボルとして目立ったのではないだろうか。

272_msi00007710.JPG
【2023年10月26日11時52分】 函館市企業局交通部本線・十字街電停

でも、ココ、30年前はもっとスッキリと撮れていたのである。あのときは、望遠ズームも200 mmまでだった。いまは、300 mmを使っているので、遠くの建物を引き付けて撮る自由度はましているはずだが...

う〜ん、手前のビルは函館市企業局の庁舎だっただろうか、それが大きくなって目立つようになったのか、あるいは十字街電停のホームの場所が変わったのか...(そんな気もする)

273_msi00007711.JPG
【2023年10月26日11時58分】 函館市企業局交通部本線・十字街電停

ということで、向かい側のホームに到着する電車に...。
そう、谷地頭ゆきに乗って次の撮影地へ。ちょうど、十字街電停の函館駅前方で軌道工事が行われており、路面の舗装が剥がされている。
全線併用軌道の函館市電で、時ならぬ、専用軌道風の1枚。

274_msi00007712.JPG
【2023年10月26日12時06分】 函館市企業局交通部宝来谷地頭線・谷地頭電停

十字街の交差点を左折して宝来町、さらに右折すると、まさに登山電車かサンフランシスコのケーブルカーのような急勾配に。
それを登りきった頂上に青柳町電停、そこから急勾配をゆっくりと下りていった先が終点・谷地頭電停である。日中でも思ったよりも乗客が多くてゆっくりと写真を撮ることもできず。

30年前は、もっと空いていた記憶があるのだが...観光客の増加だろうか。

275_msi00007713.JPG
【2023年10月26日12時08分】 函館市企業局交通部宝来谷地頭線・谷地頭-青柳町

この日は快晴、スッキリとした青空が広がっており。
街の中心部からはちょっと離れて、高いビルもないので、上り勾配の区間で撮れば、自然と見上げるようにカメラを構えることになるので青空が引き立つ。電車通りは登り坂だが、折返しの電車をできるだけ良いポジションで撮るべく、急ぎ足で...

その谷地頭から青柳町までの登り坂、ちょうど途中で「く」の字型に折れ曲がっていて...、その付近で。

慌てて撮った1枚、車体に光も回っていないが、自分としては気に入っているのである。

276_msi00007714.JPG
【2023年10月26日12時08分】 函館市企業局交通部宝来谷地頭線・谷地頭-青柳町

電車のバックに見える薄緑色の木造の建物も何だか歴史を感じさせてくれて...

広告塗装とはいえ、丸みのある車体の721号車、自分が抱く「これぞ、函館市電」というイメージの写真が撮れた。

277_msi00007715.JPG
【2023年10月26日12時18分】 函館市企業局交通部宝来谷地頭線・青柳町-谷地頭

「く」の字型ということは、その折れ目のところに立てば、あたかも線路上から撮ったかのような真正面からの1枚を撮ることができて。
頂上部にある青柳電停を望遠で覗くと、宝来町からも谷地頭からも上り坂、そのまさに頂上部なので、近づいてくる谷地頭ゆきもパンタグラフから順に上から徐々に車体が見えてくる。

距離があるので300 mmでもちょっとパワー不足だっただろうか、次回は望遠400 mmを持って訪れたいところ。
でも、動画で撮っても面白いポジションかも知れない。

278_msi00007716.JPG
【2023年10月26日12時19分】 函館市企業局交通部宝来谷地頭線・青柳町-谷地頭

青柳町電停に停まって、信号が再び青に変われば、電車は下り坂をこちらへと向かってくるのである。

s45_msi00007447.JPG
【2023年10月26日12時19分】 函館市企業局交通部宝来谷地頭線・青柳町-谷地頭

青柳町の交差点、右折車がいると電車の後ろに入るので...
それをかわしたタイミングで。ほぼ、狙い通りのカットが撮れた。すかさず、振り返れば、逆光だが...

279_msi00007717.JPG
【2023年10月26日12時19分】 函館市企業局交通部宝来谷地頭線・青柳町-谷地頭

函館山の山腹まで住宅が建ち並んでおり。谷地頭終点に到着する電車を“下り勾配”らしい雰囲気で。
(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村
nice!(3)  コメント(0) 

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。