2000年3月 特急「あかつき」号 車内放送（１）もっと長いと思ったら...

函館市電の撮影記は1日お休みをいただいて、今日は＜変態鉄＞の車内放送のコレクションから。ちょっと短めの記事で。


【2023年8月22日10時50分】　東京都青梅市勝沼・青梅鉄道公園

京都 〜 長崎・佐世保間を結んだ特急寝台「あかつき」号の車内放送をご紹介したい。
「長崎・佐世保ゆき」としての運行が終焉を迎える...その直前の乗車となった。
このときは「あかつき号の車内録音をする」ことを目的に九州に行くことにした＜変態鉄＞だったのである。

大学生になった1996年、バイト代を貯めることで寝台列車で旅をすることもできるようになって...

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当時、山陰地方や九州地方の鉄道情景に惹かれるものが多かった。そんなとき、九州への移動に利用したのが特急寝台「あかつき」号だった。
まだ、「なは」号とは別々の列車だった時代。その頃、「あかつき」号の車掌さんはＪＲ九州・門司車掌区だっただろうか。

20時前、赤いラインの入ったドゴール帽を被った九州の車掌さんが、京都駅のホームに入線してきた14系15型編成に乗り込むと、すぐに車内放送が始まって...、発車まで何度も“ハイケンスのセレナーデ”のチャイムが流れていた。

そして、20:32、定刻で京都駅を離れると、いよいよ...
集音マイクを持つ＜変態鉄＞の手は汗が滲み、心臓はバクバクだったが...

……　　……

初めて「あかつき」号に乗ったのは1997年の夏だったように思う。このとき、MDレコーダを持っていたはずだが録音はしておらず...
20時半、僅かな乗客を乗せて出発した「あかつき」号の車内にオルゴールが流れて...

「これから、東海道本線、山陽本線、鹿児島本線、長崎本線を通り、終点・長崎まで836キロ、佐世保ゆきは肥前山口から佐世保線を通り、距離にして800キロを...」

経験豊富な車掌さんが落ち着いた口調のアナウンスで寝台特急の旅が幕を開けたのだった。



京都から長崎・佐世保まで800 km、約12時間の道のり。
そんな長距離列車らしい車内放送を録音してみたい...と、乗り込んだのは、ダイヤ改正を目前に控えた2000年3月1日の晩。


2000年3月1日（水）

夕方の「ひかり」号で京都へ向かったみたい。「のぞみ」号は走っていたが、100系「ひかり」が気に入っていた当時の＜変態鉄＞だったのである。
まだ、品川駅はなかった当時、「ひかり」号も新横浜を出ると名古屋まで停まらない列車が多かった。

京都駅ビルの商業施設で夕食を済ませたらホームへ。



しかし...

この頃は、ホントに写真を撮っていなかった。
録音データはあっても、写真が無いからブログ記事にしにくいのもたくさん。

京都駅に停車中の「あかつき」号を撮ったのは、1994年、高校生の頃だった。当たり前のようにストロボを焚いているのは“若気の至り”ということで...
14系15型客車自体は変わらないが、写っている車掌さんの制服はＪＲ西日本のもののように見える。

確か、途中で下関（西日本）と門司（九州）で担当列車を振り替えた...ような、そんな話を聞いた気がする。


【1994年8月】　東海道本線・京都駅

30分以上、停車して特急「あかつき」号は京都駅を20:32発。

ベッドに入り、集音マイクを持って全神経を集中させていた＜変態鉄＞。京都駅構内のポイントを通過すると天井のスピーカーから「ハイケンスのセレナーデ」のチャイムが流れて...

　「これから、新大阪、大阪の順に停まります。大阪から先の方は、大阪を出ましてからご案内します」

各駅の到着時刻を延々と読み上げる、そういう長距離列車の始発放送に相応しい長いアナウンスを期待していたのだが...
大阪駅を発車して、車内の乗客が増えてから、その放送は確かに流れたのだった。（録音はしていない）

何度か京都からの「あかつき」号は利用したが、基本的にこのパターンが多かったような気はする。

そんな録音していて、ちょっと拍子抜けだった寝台特急の始発放送をご紹介した。
このときは、長崎ゆきの「あかつき」で行って、佐世保からの「あかつき」で京都に戻る...というスケジュール。
あれから、まもなく四半世紀が経過するのだが、それでも、結構、鮮明に記憶が残っているもので...、順に車内放送をご紹介していきたい。

ということで、明日は函館市電の撮影記...たぶん。

（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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