キハ181系 特急「はまかぜ」号にて(1)1999.9.10 4D列車 大阪駅到着前 [車内放送]
大糸線の話題は1日お休みして。
今日は、3年前にご紹介した話題(→ こちら)。
2000年前後に録り溜めたまま「お蔵入り」状態になっていたMDの録音データから、車内放送をご紹介したい。
キハ58系の車内で、あのDMH17エンジンの音に混ざって聞こえてくる“アルプスの牧場”のオルゴールも、<車内放送マニア>には“至福のひととき”だが、2重ガラスの特急車の車内にもこだまする、強力エンジン「DML30HSC」の激しい唸りとともに聞こえる“アルプスの牧場”も違った味わいが。
昭和40年代生まれのオールドタイマーが、姫路からJR神戸線に入り、最新型の快速電車たちが追いかけてくる中、大阪に向けて必死にラストスパート。最後の停車駅は三ノ宮、一気に加速して...、尼崎を過ぎて淀川鉄橋を渡れば、車内には終着・大阪駅到着を告げる最後のアナウンスが流れる。
【2009年6月28日15時40分】 山陰本線・香住駅
<変態鉄>にしては珍しく、ほぼ完璧な状態のメモが残っており。
1999年9月10日、第4D列車「はまかぜ4号」は増結された6両編成での運転。福知山の車掌さんによる車内放送である。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
録音していて、最後はMDのディスクの残り時間が「19秒」まで減ってしまって。途中で録音が途絶えないかと、キハ180形の車内で心臓バクバク状態でイヤホンから聞こえてくる音に集中していた、あの瞬間を鮮明に思い出す。
…… ……
1999年9月10日(金)晴れ時々曇り
この日は、朝、岡山駅を発って、津山、智頭、佐用、上郡経由という“狂気の沙汰”のような経路で夕方、姫路駅にたどり着いたのだった。
姫路駅近くの商業施設で遅めの昼食をとったと、当日のメモには書いてあり。
【1999年頃】 播但線・姫路駅
いや、東京に帰るなら、大人しく新幹線ホームに向かえば良いだけ...なのに。
<変態鉄>は、誰もいない「32番のりば」で列車を待っていた。
隣のホーム、31番のりばから発車する普通電車は混雑していた、と当日のメモ。
そう、姫路駅の端にあった欠き取り式ホームは播但線のりば。わざわざ、ここまで歩いてきて、そして特急料金を払って、快速電車より時間のかかる特急列車に...など、ホント、<変態鉄>ならでは、である。
【2009年6月27日13時41分】 山陰本線・久谷-餘部
その、特急「はまかぜ」号は、播但線・姫路経由で大阪と城崎、香住、鳥取を結ぶディーゼル特急で。
京都からの山陰本線、大阪からの福知山線と並んで、関西 vs. 山陰の輸送を担っており。分割民営化後、山陰本線、福知山線が日本海側まで電化されると、ディーゼル特急で残るのは、この「はまかぜ」号だけとなり。その代わり...と言っては何だが、非電化の餘部橋梁を挟んで、大阪 〜 鳥取間を直通していたのも、また、このキハ181系「はまかぜ」号だった。(まぁ、大阪 〜 鳥取間は「スーパーはくと」が主役だけど...)
つまり、本来の役割は、ほぼ、姫路まで。
もちろん、大半の乗客は姫路駅で降りて車内は閑散とするのである。そう、大阪方面に向かうとしても新幹線に乗り換える方が速い訳で。
ということは...
それを逆に「車内録音のチャンス」と見るのが当時の<変態鉄>だった。姫路駅から進行方向が代わり、山陽本線へ。
今度は6号車先頭で。
マジメに編成の記録まで残していて。
↑ (大阪/浜坂)
6号車 キハ181−21 [自由席]
5号車 キハ180−49 [自由席]
4号車 キハ180−77 [指定席]
3号車 キハ180−36 [指定席]
2号車 キロ180−4 [グリーン車]
1号車 キハ181−18 [指定席]
↓ (姫路)
と、書いてあった。マニア行動全開!! メモ帳片手に編成の端まで歩きながら1両ずつチェックするのも当時の<変態鉄>の行動パターンだった。
今でも、実家に戻ると部屋の引き出しの底の方に残っているメモの切れ端に車番をチェックしたものがアレコレ。
【2010年10月27日19時09分】 東海道本線・大阪駅
姫路駅32番のりばを16:24発、車内は自由席でも3割ほどの乗車率、指定席は無人の車両も...と。
大阪駅には、ちょうど1時間、17:24着。
さて、今回の録音データ、ちょっと長めにご紹介した。
15秒位のところで淀川鉄橋に差し掛かるだろうか。橋をわたり終えるとともにオルゴールが短めに流れる。最近のイベント列車などでは、1コーラス流し切るが、“アルプスの牧場”のオルゴール、メロディの途中で始まって途中で終わる方が、むしろフツーだった。
その放送、ベテランの車掌さんらしい丁寧な口調だが、列車の到着ホームも11番、乗換案内の冒頭が「環状外回りのりば」「環状内回りのりば」と、大阪駅改修前の今とは違う付番となっており。手短にまとまったアナウンス、終わると、ちょっとゼンマイに指で触れてマイクを置いたのだろうか。ごく短くオルゴールが鳴っている。
…… ……
新大阪駅から300系「ひかり256号」に乗り継いで、その車内でアイスクリーム(¥300)を買った...との記載も。
キハ181系「はまかぜ」号、何度も“狙って”録音しに出向いたので、今後も機会があればご紹介したい。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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今日は、3年前にご紹介した話題(→ こちら)。
2000年前後に録り溜めたまま「お蔵入り」状態になっていたMDの録音データから、車内放送をご紹介したい。
キハ58系の車内で、あのDMH17エンジンの音に混ざって聞こえてくる“アルプスの牧場”のオルゴールも、<車内放送マニア>には“至福のひととき”だが、2重ガラスの特急車の車内にもこだまする、強力エンジン「DML30HSC」の激しい唸りとともに聞こえる“アルプスの牧場”も違った味わいが。
昭和40年代生まれのオールドタイマーが、姫路からJR神戸線に入り、最新型の快速電車たちが追いかけてくる中、大阪に向けて必死にラストスパート。最後の停車駅は三ノ宮、一気に加速して...、尼崎を過ぎて淀川鉄橋を渡れば、車内には終着・大阪駅到着を告げる最後のアナウンスが流れる。
【2009年6月28日15時40分】 山陰本線・香住駅
<変態鉄>にしては珍しく、ほぼ完璧な状態のメモが残っており。
1999年9月10日、第4D列車「はまかぜ4号」は増結された6両編成での運転。福知山の車掌さんによる車内放送である。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
録音していて、最後はMDのディスクの残り時間が「19秒」まで減ってしまって。途中で録音が途絶えないかと、キハ180形の車内で心臓バクバク状態でイヤホンから聞こえてくる音に集中していた、あの瞬間を鮮明に思い出す。
…… ……
1999年9月10日(金)晴れ時々曇り
この日は、朝、岡山駅を発って、津山、智頭、佐用、上郡経由という“狂気の沙汰”のような経路で夕方、姫路駅にたどり着いたのだった。
姫路駅近くの商業施設で遅めの昼食をとったと、当日のメモには書いてあり。
【1999年頃】 播但線・姫路駅
いや、東京に帰るなら、大人しく新幹線ホームに向かえば良いだけ...なのに。
<変態鉄>は、誰もいない「32番のりば」で列車を待っていた。
隣のホーム、31番のりばから発車する普通電車は混雑していた、と当日のメモ。
そう、姫路駅の端にあった欠き取り式ホームは播但線のりば。わざわざ、ここまで歩いてきて、そして特急料金を払って、快速電車より時間のかかる特急列車に...など、ホント、<変態鉄>ならでは、である。
【2009年6月27日13時41分】 山陰本線・久谷-餘部
その、特急「はまかぜ」号は、播但線・姫路経由で大阪と城崎、香住、鳥取を結ぶディーゼル特急で。
京都からの山陰本線、大阪からの福知山線と並んで、関西 vs. 山陰の輸送を担っており。分割民営化後、山陰本線、福知山線が日本海側まで電化されると、ディーゼル特急で残るのは、この「はまかぜ」号だけとなり。その代わり...と言っては何だが、非電化の餘部橋梁を挟んで、大阪 〜 鳥取間を直通していたのも、また、このキハ181系「はまかぜ」号だった。(まぁ、大阪 〜 鳥取間は「スーパーはくと」が主役だけど...)
つまり、本来の役割は、ほぼ、姫路まで。
もちろん、大半の乗客は姫路駅で降りて車内は閑散とするのである。そう、大阪方面に向かうとしても新幹線に乗り換える方が速い訳で。
ということは...
それを逆に「車内録音のチャンス」と見るのが当時の<変態鉄>だった。姫路駅から進行方向が代わり、山陽本線へ。
今度は6号車先頭で。
マジメに編成の記録まで残していて。
↑ (大阪/浜坂)
6号車 キハ181−21 [自由席]
5号車 キハ180−49 [自由席]
4号車 キハ180−77 [指定席]
3号車 キハ180−36 [指定席]
2号車 キロ180−4 [グリーン車]
1号車 キハ181−18 [指定席]
↓ (姫路)
と、書いてあった。マニア行動全開!! メモ帳片手に編成の端まで歩きながら1両ずつチェックするのも当時の<変態鉄>の行動パターンだった。
今でも、実家に戻ると部屋の引き出しの底の方に残っているメモの切れ端に車番をチェックしたものがアレコレ。
【2010年10月27日19時09分】 東海道本線・大阪駅
姫路駅32番のりばを16:24発、車内は自由席でも3割ほどの乗車率、指定席は無人の車両も...と。
大阪駅には、ちょうど1時間、17:24着。
さて、今回の録音データ、ちょっと長めにご紹介した。
15秒位のところで淀川鉄橋に差し掛かるだろうか。橋をわたり終えるとともにオルゴールが短めに流れる。最近のイベント列車などでは、1コーラス流し切るが、“アルプスの牧場”のオルゴール、メロディの途中で始まって途中で終わる方が、むしろフツーだった。
その放送、ベテランの車掌さんらしい丁寧な口調だが、列車の到着ホームも11番、乗換案内の冒頭が「環状外回りのりば」「環状内回りのりば」と、大阪駅改修前の今とは違う付番となっており。手短にまとまったアナウンス、終わると、ちょっとゼンマイに指で触れてマイクを置いたのだろうか。ごく短くオルゴールが鳴っている。
…… ……
新大阪駅から300系「ひかり256号」に乗り継いで、その車内でアイスクリーム(¥300)を買った...との記載も。
キハ181系「はまかぜ」号、何度も“狙って”録音しに出向いたので、今後も機会があればご紹介したい。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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