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いすみ鉄道「キハ28 2346 撮影会」 <速報版> [とりあえず<速報版>]

いやはや、久しぶりに...
房総のキハを撮りに。実家の用事もあったので、少しでも早く戻ろうと帰りは大多喜からの高速バスにしたら...
平日だから、と、甘く見ていたらアクアラインは何とかなっても、羽田を過ぎて浜崎橋までが思いっきり渋滞していて。そして、東京駅に着いたら、中央快速線は「三鷹駅付近線路故障」のため運転見合わせ。そもそも「線路故障」って鉄の塊のどこが“故障”するのか...へんなコトバである。
仕方なく山手線を半周回って渋谷から井の頭線で帰宅。う〜ん、房総横断乗車券で小湊キハを楽しんできたほうが良かった。何だか最後が...

でも、撮影会は実り多い2時間だった。

当初は「錆の浮いた保存車を2時間も撮るの?? しかも、値段が高すぎないか??」と。ある種、怖いもの見たさでの参加だったのだが。

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【2023年8月24日10時12分】 いすみ鉄道線・国吉駅

昭和30年代にキハの配置が本格的に始まった千葉地区。それから十数年後に内房・外房線の電化が完成し、キハの急行列車はその活躍を終える。
その間には海水浴臨時列車を含め、数多くの愛称付きディーゼル列車が走った。これらの歴史をマニアックに振り返りながら、その時系列にしたがってヘッドマークを交換しながらの撮影。同社のイベントではおなじみの担当氏のお話を聞きながら、カメラを向けていると、あっという間の2時間だった。

いまは錆の浮いたキハ28形が無造作に置かれただけ、何だか寂しい感じの国吉駅だが、クラファンでも出ていた「保存環境の整備」に向けた準備も着々と進んでいるという趣旨の説明もあって。今秋以降の国吉駅、そしてキハ、大きな変化が起こりそうな予感。キハ52形の運転縮小で関心が...だった、最近の、い鉄だが、これから興味深い展開が待っているかも知れない...そうした期待を抱かせてくれる2時間だった。

……  ……

2023年8月24日(木)晴れ

朝6時に自宅を出て。井の頭線、新宿から中央線に乗って東京駅。

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【2023年8月24日8時40分】 外房線・大原駅

高校生くらいだろうか、若いグループ客で華やいだ雰囲気の、長〜〜い、長い連絡通路の先が京葉線地下ホーム。今回は高速バスでは間に合わないかも知れないので、外房特急「わかしお1号」で出発である。

5号車・自由席は半分くらいの“入り”で東京駅を出発、でも、蘇我駅で満席。短距離客を中心に朝の外房特急は意外と乗車率が高く。でも、その混雑は茂原まで。大原駅で下車したら...

しばらく352号車の車内で待って、国吉駅へ。

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【2023年8月24日10時08分】 いすみ鉄道線・国吉駅

10時に撮影開始。
房総地区に登場した最初の気動車優等列車は快速「房総の休日」。
もちろん、キハ28形が居るわけなくて、キハ17系での運転だったという。それでも、銚子電鉄に乗り入れたら線路がキハの重みに耐えられなかった...などのこぼれ話も。

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【2023年8月24日10時12分】 いすみ鉄道線・国吉駅

各方面の列車を併結して「3階建て」(実質は4階建てだったそうで。)の多層階建列車が走ったのも千葉地区の特徴。
いまでこそ、千葉までは黄色い電車が走る緩行線と快速電車が走る快速線の複々線だが、当時は線路が逼迫していた...と。総武本線・房総西線・房総東線の3系統の列車を併結し、さらに総武編成は成田線経由と八日市場経由に分割される列車もあったとのことで。

い鉄ではキハのお別れイベントの際に房総準急のマークを掲出、房総でキハが初めて付けたヘッドマークで最後を飾らせたい...と、そんな思いが込められていたのだとか。このヘッドマークは青色だが、この当時からヘッドマークの色分けが運転系統を表す...という習慣が、と、話は尽きることなく。

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【2023年8月24日10時53分】 いすみ鉄道線・国吉駅

「清澄」は外房線(房総東線)伝統の列車名なのだとか。日蓮宗の大本山でもある「清澄寺」はいまも鴨川市にあって。当時はいまよりも房総地方での信仰の対象であって、多くの人が訪れたのだとか。まぁ、それを目指すという名目で小湊キハが走り出したわけだから...

10時から12時までの「順光プラン」、残念だったのは10時半頃からキハの正面に腕木式信号機の影が出てしまうこと。
ちなみに、“オトナの事情”だが、近日中にこの腕木式信号機はいったん撤去の上、少し離れた場所に移設予定なのだとか。いやいや、その“事情”がアホらしい話で。

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【2023年8月24日11時32分】 いすみ鉄道線・国吉駅

さぁ、だんだん房総キハの全盛期に。

「外房」「内房」を当初は「がいぼう」「ないぼう」と読むのがフツーだったと。担当氏のご実家の近くでも昔は「がいぼう」という言い方が(鉄道以外でも)日常生活の中で使われていたのだそうで。それが何らかの理由で「うちぼう」「そとぼう」に読み仮名だけ変わって。でも、列車名表記が「外房」「内房」では、駅や乗客の混乱を招いたそうで、ひらがな表記の「うち房」「そと房」に変更され。

その時期、100 kmを超える運転区間の準急を急行に編入する措置などがとられ。「準急」と「急行」、ローマ字併記の有無。さまざまなバージョンがあって。それらを時代考証を考えつつ、資料を集めてヘッドマークを1つ1つ制作していった思い出話など...

しかも電化の時期とも重なり。わずか数ヶ月しか存在しなかったはずのバージョンなども。

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【2023年8月24日11時39分】 いすみ鉄道線・国吉駅

定期列車以外にも海水浴臨を含め、多彩な愛称の列車が走り。「うち房」「そと房」の全車指定席バージョンとして「うちうみ」「そとうみ」とか...
ワッペン列車として急行「フラメンコ」も。行川アイランドのフラメンコが由来、外房線の不定期急行だった...みたい。

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【2023年8月24日12時02分】 いすみ鉄道線・国吉駅

羽根形マークの最後は「ひので」「きぼう」。自分にとっては「お正月用のヘッドマーク」のイメージだったが、当初は、キハ52形の運転開始が東日本大震災の直後だったことから、前社長さんが復興への願いを込めて考えたものだったのだとか...

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【2023年8月24日12時09分】 いすみ鉄道線・国吉駅

そして、最後は「くまがわ」。九州の豪雨被害による、くま川鉄道の応援企画で掲出したマークである。自分は真っ青なキハ58系で球磨川沿いを楽しんだ記憶があって。

かなりディープな話も教えてくれて。予定時間を20分ほどオーバーして終了したのだった。

13時の列車で大多喜に戻って。

「猛暑」ではあったが、吹く風にはちょっと涼しさもあって。季節の変化を感じつつ、でも、真っ黒に日焼けしながらの撮影会だった。
さぁ、来週こそ、本格的な“出撃”を。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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