SSブログ

信越地方の3セク鉄道を巡って(6)ジオパル (その3) [保存車・博物館・廃線跡]

久々の休みだと思うと、朝、いったん起きて二度寝してしまって正午過ぎから動き出して。
午後から実家に行って、迫ってきた父の四十九日法要についてアレコレ。田舎は「東京は東京のやり方で...」と言ってはくれるが、まぁ、そうは言っても、こればかりは額面通りにとるとマズい展開になるコトバ。うちの菩提寺は父の郷里にあるわけだが、今回までそのお寺の名前すら知らなかった<変態鉄>。アレコレ調べつつ、田舎の親戚に訊ねながら、対応にあたっている次第。(喪主じゃないのに...)

いつの間にか、そのあたり、少しずつ詳しくなってきて。祖父母のときなど、とりあえず法要ということで「ふぅ〜ん、そんなの、やるんだぁ」的な感覚で、ただ行くだけだったが、盆とか、そういう法要とか、宗派ごとにやり方や捉え方、考え方に違いがあって。お寺や仏具店のブログなどを読みながら、アレコレ発見している次第。まぁ、1つあると、いろいろ調べたくなるところ、理系人間の悪い部分ばかり集めたようなタイプが<変態鉄>である。

さて、4月10日の夕方、糸魚川駅に降り立ったのは、僅かな時間であっても、10年以上前に大糸線で追いかけたキハ52 156号車に会いたかったから。

341_IMG_5285.JPG
【2009年5月2日8時34分】 大糸線・根知駅

HDDを漁ると、当時の写真が出てきた。キハ52形は最後は3両配置2両運用の体制。多客増結は片方の運用だけを2連にして。でも、そうすることで3両全てが運用入りすることになり。根知駅で3両のゴーニーが並ぶ瞬間を。ちょうど、単行で到着するタラコ色がキハ52 156である。

……  ……

2023年4月10日(月)晴れ

ジオパルは、さながら鉄道資料館のような感じで。現在のえちごトキめき鉄道の写真やサボ類、そして、戦後の各時代の国鉄北陸本線の展示など資料としての価値が高いものも所狭しと並べられていて。

でも、あえて、ちょっとだけ言うならば、展示の方向性が広がりすぎていて脈絡が...。ただ、その脈絡の無さが<変態鉄>には非常に魅力的でもあった。

342_msi00006547.JPG
【2023年4月10日17時17分】 新潟県糸魚川市大町・糸魚川ジオステーションジオパル

「何だか見覚えが...」と思えば、名鉄岐阜線の車両部品を中心とした展示。谷汲線などで活躍したモ750形のものが中心で。
いや、ホントに懐かしい。実車は谷汲駅で保存されており、時折、イベントも行われている。ただ、「なぜ、糸魚川に?」という疑問は。

343_msi00006548.JPG
【2023年4月10日17時18分】 新潟県糸魚川市大町・糸魚川ジオステーションジオパル

もちろん、地元、糸魚川を中心に北陸本線、大糸線関連の展示は非常に充実しているので、突然、谷汲線が出てきても驚きはするものの、それを以て、ダメとかそういうことはまったくない。

ちょっと懐かしいのは、485系のものだろうか、側面幕。90年代の半ばまで...まだ、681系が登場する前の時期、北陸本線の特急列車は右を見ても左を見ても485系だった。当時、JR西日本では特急型車両が間合い運用で快速や普通に充当されていることが多く、朝晩を中心に北陸本線でもその例が見られた。
駅で写真を撮った記憶はあるが、当時は、485系など「フィルムが勿体ない」とカメラのシャッターを切らないような存在で。

344_msi00006549.JPG
【2023年4月10日17時19分】 新潟県糸魚川市大町・糸魚川ジオステーションジオパル

もちろん、オッサン向けの展示ばかりではなく、プラレールも模型のジオラマも充実しており。

345_msi00006550.JPG
【2023年4月10日17時19分】 新潟県糸魚川市大町・糸魚川ジオステーションジオパル

そして、いま話題の雪月花である。大糸線は沿線の自然環境が厳しく、かつ、沿線は人口希薄な地域が続くので、経済的にはどう考えても鉄道の存在意義は見いだせない数値になっている。生き残りのためにも、えちごトキめき鉄道との関係性、観光列車の投入などを通じての観光需要の掘り下げ以外に道はないと思うのだが...

いっそ、いすみ鉄道からキハ52形を譲受して...などと、<鉄>の妄想は膨らんでいく。

346_msi00006551.JPG
【2023年4月10日17時19分】 新潟県糸魚川市大町・糸魚川ジオステーションジオパル

昔はホームの軒下には案内板が所狭しと吊り下げられていた。それ以前の時代、もっと夜行列車の混雑が激しかった頃にはホームではなく、駅のコンコースにこの札を先頭に並んで待っていた時代もあったはず。コンコースで列車ごとに整列してホームに上がるのは夏の多客期の新宿駅で見た記憶が辛うじて...
そして、ホームの軒下案内板も、自分が覚えているのはプラスチック製のものになった後。それも、いまや消えゆく運命にあり。

347_msi00006552.JPG
【2023年4月10日17時24分】 新潟県糸魚川市大町・糸魚川ジオステーションジオパル

「雷鳥」の電照式トレインマーク、485系は正面貫通で正方形に近いトレインマークのものと“正統派電気窯”の横長タイプの長方形のヘッドマークのものがあって。
「雷鳥」については、この正方形版の方がまとまりがよいかも。

でも、<変態鉄>にとって懐かしいのは隣の表示。「特急 かがやき 金沢 ←→ 長岡」である。
ほくほく線が開業したのは1997年だったか、<変態鉄>が大学生になった頃。それまでは上越新幹線で長岡駅まで行って乗り換えていた。
当時は「雷鳥」も新潟または長岡駅まで運転されており。90年代前半の新幹線接続特急のエースが「かがやき」だった。車内公衆電話を備え、床面を5 cmほど高くしたハイデッカー仕様の「485系アコモ車」が充当され。

長岡、直江津、富山、高岡、金沢と当初は停車駅も最低限まで絞っており。「JRになってスゴい特急が出てきたなぁ」と感心した<変態ガキ鉄>だったのである。

いけない!! こういう90年代の資料があると、どうしても語りが長くなってしまう悪い癖である。
では、他の展示は...

348_msi00006553.JPG
【2023年4月10日17時24分】 新潟県糸魚川市大町・糸魚川ジオステーションジオパル

記念乗車券の類が額に入れられており。
でも、それが...

これまた懐かしの営団地下鉄のものも多く。<変態鉄>の実家の引き出しを探せば出てきそうなものもチラホラ。
「まさか」である。これまた見入ってしまうような...

ココ、次はもっと時間をとって訪問しないといけない。

349_msi00006554.JPG
【2023年4月10日17時25分】 新潟県糸魚川市大町・糸魚川ジオステーションジオパル

<変態鉄>が乗ったことがあるのも無いのも。こちらは自分にとって見覚えのある展示である。
白地にピンクとブルーのラインが入った485系「スーパー雷鳥」も好きだった。金沢を出ると京都まで途中、福井にしか停まらない列車だった。う〜ん、懐かしい!! (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。