11月、秋の小湊鐵道を撮りに(2) [小湊鐵道]
いつも書いている通り、自分の撮影というのは、なぜか1日中、うまくいくことばかりの日と、1日中、何を撮ってもダメな日にはっきり分かれる。
この日の小湊キハの撮影は典型的な後者のパターン。
そういうことはよくあって、原因はいろいろと考えられるのだが、実は正反対の2つのパターンが。
事前の計画が甘かったのに、その撮影プランに拘泥するあまりチャンスを逃すというのと、現地で思いつきで撮影予定を変更したらダメになったパターン。
この日は圧倒的に前者だった。<徒歩鉄>として避けられない部分もあったかも知れないが、いま思えば...
【2022年11月16日8時34分】 小湊鉄道線・五井駅
朝の五井駅でタラコ色のキハ40形編成を見た段階で撮影予定を変更しておけば...
まさに「後悔先に立たず」である。
今年の11月に “リベンジ” と思えば、たしかに、キハ200形もキハ40形も変わらず小湊線を走り続けているのは、ほぼ確実だが、肝心の...
上総大久保駅のイチョウの木、夏の台風の影響が出ないでくれると良いのだが...。
小湊キハ、もっと気合いを入れて撮りに行かないといけないと思いつつ、毎年、同じような...。
この日は、最初、光風台の養老川第1鉄橋から撮影をスタート。
…… ……
2022年11月16日(水)晴れ
トイレを済ませて、あの跨線橋のところでお弁当を買ったら、8時半頃に小湊線ホーム。
【2022年11月16日8時32分】 小湊鉄道線・五井駅
キハ200形は交互に休車扱いにして検査期限をできるだけ延ばす措置がとられているのか?
運用を外されている車輌がホームの向かい側に並べられており、注意深く観察すると前面窓のところに「休車」「廃車」の札が貼られているのだが...
初期車を中心に廃車になるものも出てきており。寂しいけれども、確実に時代は動いているのである。
【2022年11月16日8時33分】 小湊鉄道線・五井駅
さて、乗車する第11列車。
この日は首都圏色車どうしの2両編成になっており。
上総中野側から3号機、5号機の順の2両編成である。
【2022年11月16日8時35分】 小湊鉄道線・第11列車(キハ40 3号機)内
前側、3号機に乗り込んで。車内は席が埋まり始めており。
長らくロングシート車だけの運用だった分、4人ボックスだと相席を敬遠する人が目立つようで、実際の乗客数より車内が混んでいるように見える気がして...
ドア横には、同じ時期にキハ40形を導入した北条鉄道のポスターも。ちなみに、自分は北条鉄道に行く際は、1回だけ神鉄線で行ったことがあるだけ。あとは大阪から北条まで中国ハイウェイバスで行く方が便利なのに気づいて。
車内の大半の座席が埋まるくらいになって 8:52 に定刻で発車。四ヵ国語対応の自動放送が導入されているが、その冒頭には「アルプスの牧場」のオルゴール。もちろん、放送マイクのオルゴールを演奏しているのではなく予め録音したものが自動放送に組み込まれているのだが、このこだわりが嬉しいところ。
【2022年11月16日9時15分】 小湊鉄道線・光風台駅
そんなキハ40形の旅は光風台駅まで。
とことん無機質な、飾り気ないコンクリートのホームが、逆に昭和の頃の...自分が子供だった頃の「駅」を思い出させてくれて、懐かしさすら覚えるのである。
【2022年11月16日9時40分】 小湊鉄道線・光風台ー上総山田
跨線橋を渡って改札口を抜け、最初の角を曲がって踏切を渡り...
正面に見えてくる大多喜街道の橋へと急ぐのだった。電線のメンテナンスだろうか、撮りたいと思っていた場所の近くに高所作業車が停まっていて。
でも、この橋、歩道が広い上にどこから撮っても、小湊鐵道の鉄橋がサイドから見渡せて。
光風台駅 9:36発の第18列車はキハ200形の2連。思ったより、養老川の流れが透き通っているように感じたので、その川面を入れて縦位置で。背後の電線をどうするかが難しいポイントなのだが...
【2022年11月16日10時00分】 小湊鉄道線・上総山田-光風台
続いて、下り第13列車は鉄橋に近づいて、あの福祉施設の前あたりで。
でも、コレがちょっと「誤算」。自分としては、キハの正面にもう少し光があると思っていた。完全に黒くなってしまって...
ココで順光の編成写真を...と思っていたが、それが撮れるのは早朝の時間帯に限られるようで。これまで何度も来ているが、午前中は撮れるように思っていたので。
さて、このとき自分の近くに地元の方がカメラを構えており。その方にいろいろと伺うことができて。
実は、この鉄橋、ちょうど裏側にあたる方向から “大俯瞰” のような撮り方をしているのを見たことがあって気になっていた。その点についてもお話を...。
先ほどの第18列車を撮ったカットの、鉄橋のバック、キハの左隅から真上を見ると、木々の間に少しだけ屋根が見えている家が。その敷地内...庭だろうか、お住まいの方に許可を得て撮影されているそうで。道順も聞くことができたのでそちらへ...。
まぁ、世の中、それほどうまくはいかないもので。
そのお宅の方にお会いできれば、お願いすることもできただろうが、それらしきお宅は分かったが、だからといって、いきなりピンポンする訳にもいかず。
ここは引き上げることにしたのである。急な坂を上り下り...いい運動になったと言えればよいが、息も切れ切れ。何とかもとの地点に戻って。
【2022年11月16日10時44分】 小湊鉄道線・光風台ー上総山田
10:39発の第20列車は、先ほど撮ったキハ200形単行の折返し。
普段、あまり撮らない鉄橋から離れた再度がちのカットなのは鉄橋に近づくだけの時間すら無かったから。とにかく大急ぎでバッグからカメラを出しての1枚。
【2022年11月16日10時48分】 小湊鉄道線・上総山田ー光風台
続けてもう1枚。
今度は鉄橋に近づいて、いつもの構図で。
第15列車もキハ200形の単行。
これを撮って、養老川鉄橋での撮影は終了...したのだが、もう1本、ここで撮れば...とまさに「後悔先に立たず」なのだが。
この日の撮影は「上総久保駅と上総大久保駅のイチョウの木とキハを絡めて撮ること」が最大のテーマだった。そのためには、11:39発の第17列車で光風台を離れるしか無かった。
【2022年11月16日11時35分】 小湊鉄道線・光風台駅
でも、その直前に来る11:32発の第22列車が、先ほど乗ってきた第11列車の折返し、つまり、キハ40形編成であることは分かっていた。
それをホームで見送るしか無かったのである。
結果論だが、あくまで結果論に過ぎないのだが、ここで予定を変えて、もう1時間、第22列車も撮ってから、上総久保をスルーして上総大久保の夫婦銀杏に賭けていれば「大成功の1日」といえたのだが...
「上総久保と上総大久保の両方で撮りたい」、でも、どちらも午後の遅い時間が順光という条件も重なっており。
結果的には、どちらも中途半端な結果に終わったのだった。あそこもここも、と、欲張った結果、どれもこれもダメという結果になるにいたったのだが...
この時点では、そんなことを知る由もなく。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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この日の小湊キハの撮影は典型的な後者のパターン。
そういうことはよくあって、原因はいろいろと考えられるのだが、実は正反対の2つのパターンが。
事前の計画が甘かったのに、その撮影プランに拘泥するあまりチャンスを逃すというのと、現地で思いつきで撮影予定を変更したらダメになったパターン。
この日は圧倒的に前者だった。<徒歩鉄>として避けられない部分もあったかも知れないが、いま思えば...
【2022年11月16日8時34分】 小湊鉄道線・五井駅
朝の五井駅でタラコ色のキハ40形編成を見た段階で撮影予定を変更しておけば...
まさに「後悔先に立たず」である。
今年の11月に “リベンジ” と思えば、たしかに、キハ200形もキハ40形も変わらず小湊線を走り続けているのは、ほぼ確実だが、肝心の...
上総大久保駅のイチョウの木、夏の台風の影響が出ないでくれると良いのだが...。
小湊キハ、もっと気合いを入れて撮りに行かないといけないと思いつつ、毎年、同じような...。
この日は、最初、光風台の養老川第1鉄橋から撮影をスタート。
…… ……
2022年11月16日(水)晴れ
トイレを済ませて、あの跨線橋のところでお弁当を買ったら、8時半頃に小湊線ホーム。
【2022年11月16日8時32分】 小湊鉄道線・五井駅
キハ200形は交互に休車扱いにして検査期限をできるだけ延ばす措置がとられているのか?
運用を外されている車輌がホームの向かい側に並べられており、注意深く観察すると前面窓のところに「休車」「廃車」の札が貼られているのだが...
初期車を中心に廃車になるものも出てきており。寂しいけれども、確実に時代は動いているのである。
【2022年11月16日8時33分】 小湊鉄道線・五井駅
さて、乗車する第11列車。
この日は首都圏色車どうしの2両編成になっており。
上総中野側から3号機、5号機の順の2両編成である。
【2022年11月16日8時35分】 小湊鉄道線・第11列車(キハ40 3号機)内
前側、3号機に乗り込んで。車内は席が埋まり始めており。
長らくロングシート車だけの運用だった分、4人ボックスだと相席を敬遠する人が目立つようで、実際の乗客数より車内が混んでいるように見える気がして...
ドア横には、同じ時期にキハ40形を導入した北条鉄道のポスターも。ちなみに、自分は北条鉄道に行く際は、1回だけ神鉄線で行ったことがあるだけ。あとは大阪から北条まで中国ハイウェイバスで行く方が便利なのに気づいて。
車内の大半の座席が埋まるくらいになって 8:52 に定刻で発車。四ヵ国語対応の自動放送が導入されているが、その冒頭には「アルプスの牧場」のオルゴール。もちろん、放送マイクのオルゴールを演奏しているのではなく予め録音したものが自動放送に組み込まれているのだが、このこだわりが嬉しいところ。
【2022年11月16日9時15分】 小湊鉄道線・光風台駅
そんなキハ40形の旅は光風台駅まで。
とことん無機質な、飾り気ないコンクリートのホームが、逆に昭和の頃の...自分が子供だった頃の「駅」を思い出させてくれて、懐かしさすら覚えるのである。
【2022年11月16日9時40分】 小湊鉄道線・光風台ー上総山田
跨線橋を渡って改札口を抜け、最初の角を曲がって踏切を渡り...
正面に見えてくる大多喜街道の橋へと急ぐのだった。電線のメンテナンスだろうか、撮りたいと思っていた場所の近くに高所作業車が停まっていて。
でも、この橋、歩道が広い上にどこから撮っても、小湊鐵道の鉄橋がサイドから見渡せて。
光風台駅 9:36発の第18列車はキハ200形の2連。思ったより、養老川の流れが透き通っているように感じたので、その川面を入れて縦位置で。背後の電線をどうするかが難しいポイントなのだが...
【2022年11月16日10時00分】 小湊鉄道線・上総山田-光風台
続いて、下り第13列車は鉄橋に近づいて、あの福祉施設の前あたりで。
でも、コレがちょっと「誤算」。自分としては、キハの正面にもう少し光があると思っていた。完全に黒くなってしまって...
ココで順光の編成写真を...と思っていたが、それが撮れるのは早朝の時間帯に限られるようで。これまで何度も来ているが、午前中は撮れるように思っていたので。
さて、このとき自分の近くに地元の方がカメラを構えており。その方にいろいろと伺うことができて。
実は、この鉄橋、ちょうど裏側にあたる方向から “大俯瞰” のような撮り方をしているのを見たことがあって気になっていた。その点についてもお話を...。
先ほどの第18列車を撮ったカットの、鉄橋のバック、キハの左隅から真上を見ると、木々の間に少しだけ屋根が見えている家が。その敷地内...庭だろうか、お住まいの方に許可を得て撮影されているそうで。道順も聞くことができたのでそちらへ...。
まぁ、世の中、それほどうまくはいかないもので。
そのお宅の方にお会いできれば、お願いすることもできただろうが、それらしきお宅は分かったが、だからといって、いきなりピンポンする訳にもいかず。
ここは引き上げることにしたのである。急な坂を上り下り...いい運動になったと言えればよいが、息も切れ切れ。何とかもとの地点に戻って。
【2022年11月16日10時44分】 小湊鉄道線・光風台ー上総山田
10:39発の第20列車は、先ほど撮ったキハ200形単行の折返し。
普段、あまり撮らない鉄橋から離れた再度がちのカットなのは鉄橋に近づくだけの時間すら無かったから。とにかく大急ぎでバッグからカメラを出しての1枚。
【2022年11月16日10時48分】 小湊鉄道線・上総山田ー光風台
続けてもう1枚。
今度は鉄橋に近づいて、いつもの構図で。
第15列車もキハ200形の単行。
これを撮って、養老川鉄橋での撮影は終了...したのだが、もう1本、ここで撮れば...とまさに「後悔先に立たず」なのだが。
この日の撮影は「上総久保駅と上総大久保駅のイチョウの木とキハを絡めて撮ること」が最大のテーマだった。そのためには、11:39発の第17列車で光風台を離れるしか無かった。
【2022年11月16日11時35分】 小湊鉄道線・光風台駅
でも、その直前に来る11:32発の第22列車が、先ほど乗ってきた第11列車の折返し、つまり、キハ40形編成であることは分かっていた。
それをホームで見送るしか無かったのである。
結果論だが、あくまで結果論に過ぎないのだが、ここで予定を変えて、もう1時間、第22列車も撮ってから、上総久保をスルーして上総大久保の夫婦銀杏に賭けていれば「大成功の1日」といえたのだが...
「上総久保と上総大久保の両方で撮りたい」、でも、どちらも午後の遅い時間が順光という条件も重なっており。
結果的には、どちらも中途半端な結果に終わったのだった。あそこもここも、と、欲張った結果、どれもこれもダメという結果になるにいたったのだが...
この時点では、そんなことを知る由もなく。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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