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2022.10 関西・九州へ(10)松浦鉄道西九州線 <後編> [3セク鉄道「鉄印」の旅]

すっかり間が空いてしまったこの話題。
10月の下旬、約1週間の休みをとった<変態鉄>は北条鉄道(兵庫県)に立ち寄った後、九州に向かったのだった。伊丹-福岡便が取れればラッキーだったのだが、狙っていた運賃で取ることができず。
代わりに、朝の伊丹-長崎便で。そのまま、佐世保駅に向かい、午後は北松浦半島を半周するルート、佐世保 - 佐々 - たびら平戸口 - 伊万里と、約80 kmの<乗り鉄>旅に充てたのだった。

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【2022年10月23日15時48分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

佐世保都市圏の拡大など、3セク転換後も恵まれた環境にあったとされる同線も、もともとの沿線の人口減少、そして、コロナ禍もあって、最近は苦労もあるようで...
確かに、たびら平戸口駅を過ぎて、松浦方面へ進めば車内は閑散として、いかにも<鉄>という感じの2~3名だけになることもあったが、松浦を過ぎ、伊万里が近づくにつれて、地元の方で再び車内は賑わい。

長大路線だけに難しい部分もあろうが、それでも、健闘している、そして、<鉄>として魅力を感じられる路線...という印象だった。

……  ……

2022年10月23日(日)晴れ

結局、約1時間の列車待ちの時間の大半を駅舎のベンチで過ごしたのだが...

前記事に書いた通り、国鉄駅の雰囲気をいまに伝える駅構内。ノンビリしていたら、突如、賑やかになって。
駅前に大型観光バスが横付けされ。

「まさか、団体客??」

幸い(??)、駅にはトイレ休憩で立ち寄っただけ...だったみたいで。

まもなく、15:48発の第344D列車が到着である。この駅で約5分間の停車。
MR-614号車単行の車内は4~5名の乗客だろうか。

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【2022年10月23日15時47分】 松浦鉄道西九州線・第344D列車(MR-614号車)内

この、MR-614号車の車内。

沿線の松浦はアジの水揚げが日本一だそうで、それゆえ、町の飲食店がアジフライをPRしているのだそうで。
ちょっと、関鉄竜ヶ崎線のコロッケ車両を思わせる感じ。

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【2022年10月23日16時33分】 松浦鉄道西九州線・第344D列車(MR-614号車)内

同じように、吊革がアジフライになっていて。

たびら平戸口駅から、しばらくは南東へ進路を変えながら山間というか、北松浦半島の真ん中へ向かって進んでいき、中田平駅を過ぎると東に進んで御厨駅のところで海沿いに出る。

このあたりで車内は自分の他、<鉄>な感じの2名ほどの乗客だけになり。このあたりが一番、閑散としていた。
県境は、もっと伊万里側(今福-福島口間)だが、人の流れで言えば、たびら平戸口あたりまでは佐々・佐世保方面との結びつきが強く、松浦あたりに来ると長崎県であっても伊万里・有田方面ということになる...のだろうか。

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【2022年10月23日16時12分】 松浦鉄道西九州線・第344D列車(MR-614号車)内

さて、海沿いの区間に来て、車窓に広がるのは伊万里湾を隔てて、玄海町、唐津の街並み...となるはずはなく、車窓には広大な火力発電所が大迫力で。その名もずばり、松浦発電所前という駅もある。
でも、閑散とした車内もこのあたりまで。松浦駅で地元客十数名の乗車、一気に席が埋まって。とはいえ、空席はたくさんあって混雑しているという感じには遠いが...

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【2022年10月23日16時28分】 松浦鉄道西九州線・第344D列車(MR-614号車)内

松浦駅を過ぎると、前浜駅など海沿いの駅もあって、鷹島口あたりで車窓を何枚か。ちょっとだけ伊万里湾を見ることができて。でも、だんだん空には灰色の雲が増え始め。
浦ノ崎駅で再びまとまった乗客。あとは伊万里市内へと入って行くにしたがって...

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【2022年10月23日17時00分】 松浦鉄道西九州線・伊万里駅

伊万里駅は16:55着。スイッチバック式の駅で、ホームには有田ゆきと並んで停まり。

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【2022年10月23日17時19分】 佐賀県伊万里市新天町・伊万里駅前

学校帰りだろうか、地元の子どもや家族連れと思しき人たちで松浦鉄道乗り場も賑わっていて。

いまの松浦鉄道、もともと国鉄だったはずだが、JR筑肥線の伊万里駅とは道路を挟んで向かい合う形になっており。両“駅間”は、2階のペデストリアンデッキを通って行き来できる構造。
その真下がバス乗り場、秋祭りだろうか、そんな雰囲気で大勢の人が集まっており、駅前も非常に賑やかだった。

唐津ゆきの特急バス(?)が、路線車で発車した後、17:30発の昭和バスの博多バスターミナルゆき。赤い車体の現代車である。4~5名の乗客で発車。
薄暗くなる時間帯、夕方のラッシュが始まっている狭い道路を走りながら、街中の小さなバス停で1人、2人...と乗客を拾って。いつしか、車内は大半の席が埋まっており。
高速バスの車両だが、唐津市内を過ぎるまでローカル路線バスのような感じで。途中、知らなかったのか...中学生くらいの坊やが唐津市内のバス停で降りようとして運転手さんと一悶着。

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それを過ぎて高架のバイパス道路、かなり渋滞。19時前に前原、ここから都市高速に入っただろうか。少し遅れて、19時過ぎに天神北ランプ。まもなく、天神(日銀前)バス停で下車。
不慣れな者にとって「天神」と付くバス停は、どこがどこだかよく分からず...。ちょっと迷いながら天神中央公園近くの国体通り沿いのビジホに到着したのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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