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サクラ咲く関西へ、キハを撮りに(26)新大阪の朝 [<鉄>な撮影記・旅行記録]

その気になれば1時間少々でたどり着けるのだが、自分にとって、いま一番、遠いのは五井駅かも知れない。猛暑になればなるほど、キハ40形の登板機会が増えると期待できるわけで。
ヨンマルを撮るなら8月なのだが...

小湊キハを撮りに行きたいと思いつつ、ずっと行くことができずに居る<変態鉄>である。来週こそ...と、ずっと思いながら。

ということで、引き続き、4月の大阪での撮影記。

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【2022年4月9日8時07分】 東海道本線・新大阪駅付近

この晩は、ずっと悩んだのを記憶している。フツーの人であれば最終日を残して予定を全て終えていたら、早めのヒコーキに変更して戻るのだろうが...
何だかそれも癪で。最終日も「晴れ」の予報に最初に考えたのは、伊丹空港でヒコーキ撮影に挑戦すること。伊丹空港のターミナルビルは東側にあって、滑走路が西側。空港の向かい側は公園のようになっていて、そこから撮れるみたいで。
でも、それなら順光になる時間帯は午前中。ヒコーキ撮影の場合、鉄道撮影とは違って「線路端でカメラを構えれば...」とは行かず。風向きに応じて使用される滑走路が異なるわけで。そのあたりの知識も経験もない<変態鉄>、しかも、空港の“裏”ということは、それほど公共交通機関でのアクセスに適した地ではなく。ここは路線バスがあるようだが...
悩みに悩んだ末に決めたのは...

……  ……

2022年4月9日(土)晴れ

真夏の...酷暑の中でこの記事を書いているが、4月の“出撃”では「念のため」として、ダウンジャケットを持っていたくらい。でも、セーターですら着る機会がなくて、シャツの腕をまくって歩き回っていた。
天気にも恵まれ、最高の日々だったかも知れない。

最後の朝はアラームが鳴る少し前、6時前に起床して。身支度を済ませたら、フロントで朝食の弁当を受け取って。
それでも、まだ“決断”できずに居た。地下鉄で天王寺に向かって...、阪堺電車でもう一度、モ161形車を待つのも含めて。あるいは、大津まで足をのばして京阪大津線を撮ってみるのも。
悩みながら。それでも弁当を食べ終えたら、チェックアウトに向けての荷物整理を急ピッチで。

8時、ホテルを出発。右に進めば新御堂筋、左を見れば新大阪駅前のロータリーが。その先にはリムジンバス乗り場と中国ハイウェイバスの降車場。背の低いガードを潜って、新大阪駅を左に見ながら駐輪場の脇を...
普段とは反対方向へ。地元の方が行き交う跨線橋へ。

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【2022年4月9日8時04分】 東海道本線・新大阪駅付近

長い跨線橋からは新大阪駅に停車する列車の姿を。

平日の朝8時とあって、電車は続々とやってくる。カメラを出すと同時に米原ゆき新快速電車。225系である。

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【2022年4月9日8時04分】 東海道本線・新大阪駅付近

奥に見えるガラス張りの高架ホームは新幹線のりば、右が京都方面である。その下には在来線ホームが。
225系新快速だけで無く、何か特急か貨物か、何か珍しい列車が撮れれば...と時刻表も見ないで訪れたのだが、そのチャンスはすぐにやって来て。

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【2022年4月9日8時05分】 東海道本線・新大阪駅付近

長い跨線橋を右へ左へ。すぐにやって来たのは、紀勢線特急「くろしお」号である。<変態鉄>としては「オーシャンアロー」の呼び名の方がしっくり来るのだが...

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【2022年4月9日8時07分】 東海道本線・新大阪駅付近

さらに去就が注目される存在になってきたJR東海キハ85系による「ひだ」号も。数分間隔でこんな列車が来るので、どのタイミングでバッグにカメラを仕舞って、ここを離れるか...贅沢な悩みである。

でも、いつまでもココにいても、このあとのスケジュールが...
このとき、「撮りたい」と思っていたのはJRの列車では無かったのである。

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【2022年4月9日8時10分】 東海道本線・新大阪駅付近

振り返って南側、大阪駅方面は完全に逆光になるはずだが、幸い、下り線側はビル影。出発していく姫路ゆき新快速は223系12連。先頭側は見えなくて...

ここで撮影はいったん終了。

跨線橋を渡り終え、新幹線のガードに沿って歩けば、まもなく変則五叉路、ここから市営住宅の敷地に沿うような感じで少し広い道を。
「もしかして、道を間違えた??」と不安になる頃、ネット地図でチェックして目印にしていた「バロー」というスーパー(??)、正面には真新しい高架橋が見えてくるのである。

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【2022年4月9日8時30分】 阪急京都線・淡路駅付近

ゆっくり歩いても15分ほどで阪急京都線と千里線が交わる淡路駅へ。
淡路と新大阪が“ご近所”という意識がなくて。前夜、ネットの地図で新大阪のホテル周辺を調べていたときの“発見”だったのである。

ちょうど踏切が鳴っていたのでカメラを向けてみれば、阪急らしい顔つきの梅田ゆき準急。関西私鉄の車両形式というのは、<変態鉄>には、なかなか難しいものなのである。あの緑色のフカフカシート、マホガニーの内装、阪急電車には東京の電車にはない高級感があって、そのあたり、憧れの路線だが...

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【2022年4月9日8時31分】 阪急京都線・淡路駅付近

やはり、この阪急も新世代の車両が増えている訳で。

続けてやってきた下り河原町ゆき準急は、その“新型顔”で。それでも、ギンギラギンのステンレス車体にはしないでマルーン色の塗色を受け継いでいるのも、さすがである。

まぁ、およそ<鉄>ブログとは思えない記述を続けているのだが...趣味の方向性が偏りすぎているのでご容赦いただきたい。

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【2022年4月9日8時33分】 大阪府大阪市東淀川区東淡路付近

踏切の周辺も薄暗く。そう、頭上では高架工事が進んでいて。まもなく、高架駅に切り替えになるのだろうか。
でも、駅周辺は「電鉄駅」らしい雰囲気がよく残っており。狭い入り組んだ街路の両側には、地元向けと思しきスーパーとか、街中の中華料理屋さんなど。それにしても、気になる店名である。
何かロマンチックな由来があるのか、それとも、荒井注さんのゆかりのお店だったりするのか...確かめる術はなく。

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【2022年4月9日8時34分】 大阪府大阪市東淀川区東淡路付近

高架化完成後に東西が繋がるのだろうか、大きな道路をつくっている工事現場の横を抜け、再び細い路地に入るとまもなく小さな公園が見えてきて...(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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サットン

新大阪は従来新幹線に乗るときに使う駅という存在でしたが、最近自宅と京都方面の往来に新大阪で御堂筋線・北急に乗り換えるのが便利ということに気付き、更には梅田の混雑を回避できるというメリットもあり新大阪の利用頻度がアップしました。とはいえ乗り換えるだけで駅の外に出ることは稀なんですが。あの跨線橋は一度行ってみたいものです。

by サットン (2022-09-16 18:04) 

ferrum_queserasera

サットンさん

コメントありがとうございます。
新大阪駅、自分も新幹線の乗り換え駅のイメージだったのですが、
実は伊丹空港をはじめ、各方面の高速バスなど、梅田よりもコンパクトにまとまっており(ホテルも安く)、撮影の拠点として便利である事に最近、気がつきました。オッサンがひとりで食事できるお店も充実しており...。非常に助かっております。

あの跨線橋、人通りが多いのですが幅もあって、左右に動きながら、いろいろな列車を撮ることができるので、今回は滞在時間がわずかでしたが楽しかったです。あと、新御堂筋の歩道橋から宮原操車場を眺めるのも、高速バスに乗るときの楽しみになっています。


by ferrum_queserasera (2022-09-16 22:45) 

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