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「鉄印」を求めて信楽へ(1)大阪の「未乗路線」を。 [<鉄>な撮影記・旅行記録]

この正月の撮影行、最後の最後まで迷ってプランが確定しなかったのは帰路だった。正月三が日を阪堺電車の撮影に充てることは決めていたが、そこから...
当初検討したのは「青春18きっぷ」で名古屋に移動し、あと3泊ほど。中京圏の第3セクターの「鉄印」の蒐集を...と考えたのだった。でも、予算的にも時間的にも大規模になりすぎて。
では、大阪までの単純往復...に決まりつつあったが、そうすると、大阪からのヒコーキが取れなくなって。だからといって、「のぞみ」の自由席に並ぼう...と真っ当なことを考えないのが<変態鉄>。

「意地でも...」、ぬぁんと、大阪からの帰り道を岡山桃太郎空港からの最終便にしたのである。その大阪 → 岡山の移動は「青春18きっぷ」で。20時のヒコーキに乗るためには岡山駅前を18時過ぎのバスに乗れば...
実は最初は水島臨海鉄道に立ち寄ることも計画したのだが、やはり、それでは時間的に厳しいものがあって。
でも、1日がかりで、東海道・山陽本線を下って岡山へ移動するだけ...というのも芸が無く。

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【2022年1月4日7時53分】 おおさか東線・久宝寺駅

だから、その、大阪 → 岡山の“移動経路”として、ぬぁんと...信楽高原鉄道の「鉄印」を!! と考えた<変態鉄>だった。「青春18きっぷ」ならではのプランだが。
ということで、最終日は朝7時過ぎ、天王寺駅...といってもJRの駅に居たのである。

……  ……

2022年1月4日(火)晴れ時々曇り

信楽高原鉄道はJR草津線の貴生川(きぶかわ)駅からの路線。草津線は草津-柘植間の路線だから、大阪から向かうならJR京都線・琵琶湖線(東海道本線)の快速電車で草津に行くか、JR大和路線(関西本線)で柘植に向かうか...
ということで(??)、大和路線のりばからのスタート。

正月も4日ともなれば、そろそろ仕事始めの方が多いようで、大きなバッグとカメラを提げた<変態鉄>、通勤時間帯のホームにはちょっと場違い感。

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【2022年1月4日7時37分】 関西本線・天王寺駅

ということで、今シーズン(※ 当時。実際には半年前のこと)の「青春18きっぷ」の旅、その最初は221系快速。天王寺駅を7:41発の第308K列車、快速・加茂ゆき。
改札口から少し離れた車両を選んだ成果、窓側席が空いていたのだった。手元のメモには、サハ220-35 と記録がある。

国鉄がJRになった直後、小学生だった自分は大阪に行って、この221系を見たときに衝撃を受けた。早いもので、あれから30年以上が経っている。その間に、リニューアル工事も行われ、転落防止幌が設置されたり、221系も少し姿を変えているが、やはり、首都圏の電車に比べると雲泥の差、「これが(グリーン料金無しで乗れる)普通車か!?」と驚きを禁じ得ない。

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【2022年1月4日7時48分】 関西本線・久宝寺駅

221系快速に加茂まで乗り通して、キハ120に乗り換えて...でも良いのだが、10分もしないうちに。久宝寺駅で下車したのだった。朝7時台、どの駅も下り(天王寺・JR難波方面)のホームには溢れんばかりの人たちが電車を待っており。
皆さん、仕事始めだろうか??

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【2022年1月4日7時53分】 おおさか東線・久宝寺駅

その久宝寺駅は2面4線のホームを持つ駅で。221系快速の隣の乗り場には、ウグイス色の201系。おおさか東線の普通・新大阪ゆきである。
先頭のクハ201-77の車内は、閑散としており。7:55発の電車で“初踏破”となる、おおさか東線へ。2019年の開業以来、ヒコーキの中から高架の線路を眺めることはあったが、乗るのはこれが初めて。

おおさか東線は、新大阪駅を起点に久宝寺駅までちょうど大阪市中心部の東の縁を南北に貫く路線、全長は20 km。もともとは、片町線(城東貨物線)を複線の旅客路線に改良したもので南半分の放出までの区間が2008年、北半分の新大阪から放出までは2019年に開業している。基本的に新大阪-久宝寺間の普通電車が日中15分間隔で走っており、通勤時間帯には奈良-久宝寺-新大阪の直通快速が走っている。
途中駅の大半は、学研都市線(片町線)や、大阪メトロ、近鉄電車など大阪-奈良方面を東西に結ぶ路線と乗り換えできて、そのため、乗客は2~3駅でどんどん入れ替わっていく印象。

先述の放出(はなてん)もそうだが、衣摺加美北(きずりかみきた)など、大阪というのも難読駅名の宝庫だと思うのだが、あまり話題にならないのは周辺人口(利用者数)が多いので、皆さん、当たり前に読んでいるから...だろうか??
<鉄>のクセして、車窓に駅ホームの看板を見つけるまで正しく読めなかった、衣摺加美北駅あたりから乗客数が増えてきて。JR長瀬駅あたりから通勤電車らしい車内風景に。片町線に接続する放出駅でかなりの乗客が入れ替わるが、降車客が多い駅では、その分、乗車も多い...という状況が続いて、車内は終始、ドア付近に立ち客がいるくらいの混雑度で8:30に終点・新大阪駅へ。

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【2022年1月4日8時34分】 おおさか東線・新大阪駅

ということで、新大阪駅も朝ラッシュのまっただ中。
かつては長距離列車が多数発着していたホームが、おおさか東線に“転用”されたのか??(不確かな記憶によるテキトーな記述)

いったん、エスカレーターで改札階まで上がって隣のホームへ。JR京都・琵琶湖線(東海道本線)の乗り場へ。

ちょうど、8:33発の野洲ゆき新快速電車が到着してきて...

でも、ここで<変態鉄>は迷ったのである。滋賀県というのは素通りしていることが殆どで駅名を聞いても今ひとつ位置関係が...
最終日なので着替えなどが入った大きなリュックを背負っており、だから、途中駅で乗換え...は避けたかったのである。そう、新大阪から見て、野洲が草津の手前なのか奥なのか、その位置関係が分からなくて。

「次でも良いかぁ」と、電車を見送ったのだった。<鉄>としてあるまじき失態である。

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【2022年1月4日8時35分】 東海道本線・新大阪駅

でも、次の新快速を待つ16分間、<鉄>として意外と楽しめた。件の野洲ゆきが発車すると次の列車が「回送」、<鉄>として「何が来るのか??」、ちょっと気になる場面なのである。
とはいえ、やってきたのは...

223系の回送電車だった。大阪止まりの上り電車の入庫回送だろうか??

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【2022年1月4日8時35分】 東海道本線・新大阪駅

ということで、とりあえず連写して。223系も線区毎にバリエーション豊富な電車だろうが、<変態鉄>には全く知識が無くて。

その後も、金沢ゆき「サンダーバード9号」、ぬぁんと増結の12両編成での運転だった。それを見送って...

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【2022年1月4日9時37分】 東海道本線・草津駅

8:49発、第3422M列車、新快速・草津ゆきである。これなら確実に草津駅に行ける(笑)。
やはり、車内は混雑しており、何とか車端部の4人席に空席を見つけて。もちろん、京都駅まで相席状態、足をのばしてくつろぐことなどできなくて。その京都駅では大半の乗客が下車。京都-山科間では緑色の117系(湖西線・近江舞子ゆき)とピッタリ並んで並走したり、琵琶湖とともに京阪大津線電車がチラッと見えたり...、わずかな時間だったが<変態鉄>として車窓を楽しんだのだった。そして、草津駅には9:35着。

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【2022年1月4日9時39分】 草津線・草津駅

跨線橋を渡って草津線ホームへ。
そこで待っていたのは、緑色の113系、9:47発の柘植ゆきである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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