年の瀬の広島と倉敷へ（４７）何をして時間を... [水島臨海鉄道]
この日はキハを撮って、それから岡山空港に向かい、夕方、羽田に戻る予定だった。株主優待で予約しておけば当日でも便を変更できるので、このまま岡山桃太郎空港へ向かうバスに乗れば良かったのだが、岡山は新幹線と競合するから...か、ANAも気合いの入った割引運賃を設定しているのである。
だから、ついつい、岡山の時は“Value”で予約したくなるもので。実は、この時期、「コロナの関係で!!」と言えば、割引運賃でも予約変更できるという特別扱いがあったのだが、それを知ったのは後になってから。
夕方のヒコーキの時刻まで、何をして時間を潰そうか...と。しかも、歯の痛みだけでは無く、そもそもこの日は朝方は晴れていても徐々に天気は下り坂、昼には雨が降り出す予報だった。ということで、伯備線や山陽本線の沿線で撮る...というのは無しで。
倉敷には何度も来ているので、今さら、美観地区を見に行っても...
午後の空港ゆきバスの時間まで、その数時間が、とてつもなく長い時間に感じられて。
【2021年12月16日8時59分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
まずは、水島駅のホームで。キハが去ってから20分ほどホームで過ごしたら...
…… ……
2021年12月15日（水）晴れ時々曇り
8:24 ゆっくりと2番のりばに進入してきたキハ37形2連。
【2021年12月16日8時24分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
倉敷市ゆきの到着を待って、8:29に三菱自工前ゆきが発車して。＜変態鉄＞は、この後にやってくる列車を待っていたのである。
その編成は日替わりで...
そして、9時。
【2021年12月16日8時58分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
静かに姿を現したのは紅色のディーゼル機関車。旅客列車とは反対側、左側の線路は東水島へと続く港東線。
そこを進んできたのは、DD200-601号機。早朝、山陽本線からの直通貨物列車を牽いて東水島、そこから、折返し倉タへ戻るところ。
【2021年12月16日8時24分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
数両のコキ車を牽いてくることもあるのだが、この朝は単機で。
【2021年12月16日8時59分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
いつの間にか、周囲には数名の＜鉄＞が集まっていて。
いや、歯の痛みがないのならば、港東線の...東京製鉄前あたりのポイントで走行写真を撮っていても良かったのだが、この日は駅撮りで。水島駅での駅撮りでDD200形を撮るのは初めて。
数両のコキ車を牽いた、本当の(??)貨物列車編成で到着の場合、この水島駅で“機回し”が必要となるが、この日は残念ながら単機での到着だった。
それが今日のトップ写真。でも、貨物はいつも陽当たりの良い（ホームのない）線路に停車するのだが、停車位置は、ホーム上から形式写真を撮るのがちょっと難しい位置で。
【2021年12月16日9時10分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
機回し作業があれば、動きがあって、それを撮れるのだが...
この日は外から見れば、ただ10分間、停車していただけ。今度は右側、水島本線を通って自工前駅を経て倉敷貨物ターミナルへと帰っていく。
…… ……
いったんホテルに戻って、準備を整えてチェックアウト。
【2021年12月16日10時15分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市駅
いや、この時点で、ちょっと憂鬱。ヒコーキは16時、それまで、どうやって時間を潰すのか...あと6時間。それが、とてつもなく長い時間に感じられて。
常盤駅を9:51発の倉敷市ゆきで、水島臨海鉄道沿線に別れを告げ。MRT301号車単行。
その車内でちょっとしたハプニング。単行だから整理券式ワンマンなのだが、常盤駅でとった整理券が、なぜか「三菱自工前」の表示。これでは、倉敷市駅の改札口で精算する運賃が、ぬぁんと、所定額よりも20円高くなってしまうのである。
すかさず、運転士さんのもとへ。倉敷市駅の改札係員に口頭で伝えれば大丈夫...と、非常に柔軟な対応。常盤でそうだったのだから、水島駅から乗ってきた乗客も整理券は自工前だったはずだが、皆さん、何も言わなかったようで...
そんな中、「20円高くなったらどうしよう」と焦ってしまったのが＜変態鉄＞、“不惑”はどころではない、いまも何の落ち着きもないオッサンなのである。
（ちゃんと話は伝わっており、倉敷市駅での精算時、常盤駅からの運賃で大丈夫だった）
何をしようか??
駅前のショッピング施設で時間を潰す...そういうことが苦手な＜変態鉄＞。着るものには興味がない（サイズが合っていれば何でも良い）ので、アウトレットの方に行っても楽しめない。カフェに入って飲み物1杯で、パソコンを開いて時間を使うような意識の高い人間にもなりきれない。
歯が痛いのが気になって...、岡山にでも出ようかと、そういう気持ちにもなれず。そもそも、この段階では晴れていても昼からは雨の予報。
本当に「仕方なく」。市駅を出てペデストリアンデッキに上がり、JR倉敷駅の前を素通りすれば天満屋デパート。駅舎とデパートの間に細い通路があって、階段を下りて山陽本線の踏切の前を過ぎれば線路沿いに生活道路が続いている。
チェーン店のスーパーマーケットの裏あたりでカメラを構えると...
【2021年12月16日10時30分】 山陽本線・中庄－倉敷
山陽本線は近すぎて撮れないのだが、伯備線下りはちょうど良い位置で。ちょっとゴチャゴチャ感が強いが、編成写真を撮ることができる。
10:20頃、テキトーにカメラを構えると、すぐにやって来たのは213系4連の第847M列車。真ん中には「改造顔」の車輌が見えるが、先頭は「正調顔」の方。ローカル線ばかり撮っている者としては編成後部にビルの影が落ちるのが気になってしまう。
【2021年12月16日10時56分】 山陽本線・中庄－倉敷
そして“末期色”3連の第1825M列車は総社止まり。かつては備中高梁あたりまで行っていたような気がするのだが、コロナ禍の影響か、最近は日中でも総社止まりというのをよく見るようになった気がする。この列車は播州赤穂からの直通。
山陽本線は貨物列車が頻繁に通過して、羨ましい限りだが、EF64牽引の伯備貨物が撮れればラッキー...くらいの感覚で。
ここ、倉敷駅の構内に差し掛かる地点なので、山陽本線の高速貨物だけは猛スピードで通過するが、他の列車は全て停まりそうな位のスピードで通過するのも非常にありがたく。そして、駅チカなので踏切も近くにあり、その警報音が聞こえてからカメラを構えるような感じで。ホントに気楽な撮影。時刻表も見ないで来た列車にカメラを向けているだけ。
山陽本線は「無視する」という方針で撮り始めたのだが、踏切の音は聞こえるのに全然列車が来なくて...
何かトラブルでもあったのでは?? と思うくらい。だから、ちょっとカメラを向けてみたら...
【2021年12月16日11時11分】 山陽本線・中庄－倉敷
本当に「歩くように」、ゆっくりと向かってきたのはDE10牽引の貨物列車、そう、倉敷駅から水島臨海鉄道に乗り入れる東水島ゆき列車である。第3093列車だろうか。
この日はDE10 1750号機の牽引で。ということで、急遽、山陽本線を撮影した訳で。フェンスとガードレール、それからスーパーから出庫するクルマ（商品搬入の業者のクルマ??）用のカーブミラーが邪魔で編成写真は絶対に撮れない地点。だから、機関車のアップを。
さて、再び伯備線を。
【2021年12月16日11時14分】 山陽本線・中庄－倉敷
続いてやって来たのは「第2希望」。381系特急「やくも」号だった。このとき、噂程度には国鉄特急色の復刻は聞いていたが、正直、話半分で聞いていたのだった。
この列車は381系4連、やはり、後部にはビル影が落ちて、これが気になるところだったのだが...
（つづく）
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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だから、ついつい、岡山の時は“Value”で予約したくなるもので。実は、この時期、「コロナの関係で!!」と言えば、割引運賃でも予約変更できるという特別扱いがあったのだが、それを知ったのは後になってから。
夕方のヒコーキの時刻まで、何をして時間を潰そうか...と。しかも、歯の痛みだけでは無く、そもそもこの日は朝方は晴れていても徐々に天気は下り坂、昼には雨が降り出す予報だった。ということで、伯備線や山陽本線の沿線で撮る...というのは無しで。
倉敷には何度も来ているので、今さら、美観地区を見に行っても...
午後の空港ゆきバスの時間まで、その数時間が、とてつもなく長い時間に感じられて。
【2021年12月16日8時59分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
まずは、水島駅のホームで。キハが去ってから20分ほどホームで過ごしたら...
…… ……
2021年12月15日（水）晴れ時々曇り
8:24 ゆっくりと2番のりばに進入してきたキハ37形2連。
【2021年12月16日8時24分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
倉敷市ゆきの到着を待って、8:29に三菱自工前ゆきが発車して。＜変態鉄＞は、この後にやってくる列車を待っていたのである。
その編成は日替わりで...
そして、9時。
【2021年12月16日8時58分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
静かに姿を現したのは紅色のディーゼル機関車。旅客列車とは反対側、左側の線路は東水島へと続く港東線。
そこを進んできたのは、DD200-601号機。早朝、山陽本線からの直通貨物列車を牽いて東水島、そこから、折返し倉タへ戻るところ。
【2021年12月16日8時24分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
数両のコキ車を牽いてくることもあるのだが、この朝は単機で。
【2021年12月16日8時59分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
いつの間にか、周囲には数名の＜鉄＞が集まっていて。
いや、歯の痛みがないのならば、港東線の...東京製鉄前あたりのポイントで走行写真を撮っていても良かったのだが、この日は駅撮りで。水島駅での駅撮りでDD200形を撮るのは初めて。
数両のコキ車を牽いた、本当の(??)貨物列車編成で到着の場合、この水島駅で“機回し”が必要となるが、この日は残念ながら単機での到着だった。
それが今日のトップ写真。でも、貨物はいつも陽当たりの良い（ホームのない）線路に停車するのだが、停車位置は、ホーム上から形式写真を撮るのがちょっと難しい位置で。
【2021年12月16日9時10分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅
機回し作業があれば、動きがあって、それを撮れるのだが...
この日は外から見れば、ただ10分間、停車していただけ。今度は右側、水島本線を通って自工前駅を経て倉敷貨物ターミナルへと帰っていく。
…… ……
いったんホテルに戻って、準備を整えてチェックアウト。
【2021年12月16日10時15分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市駅
いや、この時点で、ちょっと憂鬱。ヒコーキは16時、それまで、どうやって時間を潰すのか...あと6時間。それが、とてつもなく長い時間に感じられて。
常盤駅を9:51発の倉敷市ゆきで、水島臨海鉄道沿線に別れを告げ。MRT301号車単行。
その車内でちょっとしたハプニング。単行だから整理券式ワンマンなのだが、常盤駅でとった整理券が、なぜか「三菱自工前」の表示。これでは、倉敷市駅の改札口で精算する運賃が、ぬぁんと、所定額よりも20円高くなってしまうのである。
すかさず、運転士さんのもとへ。倉敷市駅の改札係員に口頭で伝えれば大丈夫...と、非常に柔軟な対応。常盤でそうだったのだから、水島駅から乗ってきた乗客も整理券は自工前だったはずだが、皆さん、何も言わなかったようで...
そんな中、「20円高くなったらどうしよう」と焦ってしまったのが＜変態鉄＞、“不惑”はどころではない、いまも何の落ち着きもないオッサンなのである。
（ちゃんと話は伝わっており、倉敷市駅での精算時、常盤駅からの運賃で大丈夫だった）
何をしようか??
駅前のショッピング施設で時間を潰す...そういうことが苦手な＜変態鉄＞。着るものには興味がない（サイズが合っていれば何でも良い）ので、アウトレットの方に行っても楽しめない。カフェに入って飲み物1杯で、パソコンを開いて時間を使うような意識の高い人間にもなりきれない。
歯が痛いのが気になって...、岡山にでも出ようかと、そういう気持ちにもなれず。そもそも、この段階では晴れていても昼からは雨の予報。
本当に「仕方なく」。市駅を出てペデストリアンデッキに上がり、JR倉敷駅の前を素通りすれば天満屋デパート。駅舎とデパートの間に細い通路があって、階段を下りて山陽本線の踏切の前を過ぎれば線路沿いに生活道路が続いている。
チェーン店のスーパーマーケットの裏あたりでカメラを構えると...
【2021年12月16日10時30分】 山陽本線・中庄－倉敷
山陽本線は近すぎて撮れないのだが、伯備線下りはちょうど良い位置で。ちょっとゴチャゴチャ感が強いが、編成写真を撮ることができる。
10:20頃、テキトーにカメラを構えると、すぐにやって来たのは213系4連の第847M列車。真ん中には「改造顔」の車輌が見えるが、先頭は「正調顔」の方。ローカル線ばかり撮っている者としては編成後部にビルの影が落ちるのが気になってしまう。
【2021年12月16日10時56分】 山陽本線・中庄－倉敷
そして“末期色”3連の第1825M列車は総社止まり。かつては備中高梁あたりまで行っていたような気がするのだが、コロナ禍の影響か、最近は日中でも総社止まりというのをよく見るようになった気がする。この列車は播州赤穂からの直通。
山陽本線は貨物列車が頻繁に通過して、羨ましい限りだが、EF64牽引の伯備貨物が撮れればラッキー...くらいの感覚で。
ここ、倉敷駅の構内に差し掛かる地点なので、山陽本線の高速貨物だけは猛スピードで通過するが、他の列車は全て停まりそうな位のスピードで通過するのも非常にありがたく。そして、駅チカなので踏切も近くにあり、その警報音が聞こえてからカメラを構えるような感じで。ホントに気楽な撮影。時刻表も見ないで来た列車にカメラを向けているだけ。
山陽本線は「無視する」という方針で撮り始めたのだが、踏切の音は聞こえるのに全然列車が来なくて...
何かトラブルでもあったのでは?? と思うくらい。だから、ちょっとカメラを向けてみたら...
【2021年12月16日11時11分】 山陽本線・中庄－倉敷
本当に「歩くように」、ゆっくりと向かってきたのはDE10牽引の貨物列車、そう、倉敷駅から水島臨海鉄道に乗り入れる東水島ゆき列車である。第3093列車だろうか。
この日はDE10 1750号機の牽引で。ということで、急遽、山陽本線を撮影した訳で。フェンスとガードレール、それからスーパーから出庫するクルマ（商品搬入の業者のクルマ??）用のカーブミラーが邪魔で編成写真は絶対に撮れない地点。だから、機関車のアップを。
さて、再び伯備線を。
【2021年12月16日11時14分】 山陽本線・中庄－倉敷
続いてやって来たのは「第2希望」。381系特急「やくも」号だった。このとき、噂程度には国鉄特急色の復刻は聞いていたが、正直、話半分で聞いていたのだった。
この列車は381系4連、やはり、後部にはビル影が落ちて、これが気になるところだったのだが...
（つづく）
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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