房総で単行の四国急行を（１）ぷろろーぐ

何かの意図があって...と言うことでは無いのだが、何だか「毎週運転」となると後回しにしてしまう傾向が強くて。いすみ鉄道を訪れたのは2021年12月5日のこと。
ちょうど四国DC（ディスティネーションキャンペーン）に合わせて、キハ28形にＪＲ四国が保有する急行列車のヘッドマークを付けて運転する企画がスタートして...、しかし、折しも肝心のキハ28 2346号車が故障してしまい。
久々にキハ52 125号車の単行運転が実現していた...ときの撮影記である。本当はもっと早く来たかったのだが、なかなかタイミングが合わず。

まもなく、そのキハ28形が“復帰”という時になって、ようやく撮影に訪れることができたのである。
実はこの撮影の直後に、あのTV放送を巡る一連のトラブルが発生しているのだが...


【2021年12月5日9時24分】　いすみ鉄道・大多喜駅

ということで、久々となったキハ52形単行運転を撮りに大多喜へ。
普段と違って、単行運転なので単行でしか見られない大原側の“顔”を撮ることと、四国のヘッドマーク、この日は予讃線急行「いよ」のマーク、これを掲げて走る姿を撮ることをテーマにして。

……　　……

2021年12月5日（日）曇り

天気予報の「晴れ」に期待して。

いつも通り、6時半の井の頭線に乗って。新宿で中央線に乗り換えようとすると...


【2021年12月5日6時56分】　中央本線・新宿駅

毎回、必ず特急「新宿わかしお」号の入線シーンと重なるのである。

カメラを向けている＜鉄＞は数名いるが、乗り込もうと待ち構えている人は少なく。そう、自分もアクアライン高速バスである。


【2021年12月5日9時06分】　千葉県夷隅郡大多喜町船子付近

中央線快速で東京駅に行って、八重洲地下のコンビニに立ち寄ってから7:45発の勝浦・御宿線の京成高速バスに乗車するのも毎度のパターン。
以前は乗客の整理のための要員が配置され、「鴨川方面」「勝浦方面」「君津方面」などのカラーコーンを並べて乗客を整列させていたが、合理化だろうか、その配置もなくなってしまったようで、10分前に出る安房鴨川ゆき「アクシー」号の乗客と勝浦線の乗客が交錯して...

これもいつも通り、窓側席が全部埋まった位の乗客で定刻に発車。
その直後の放送では、アクアトンネルが渋滞しているとのことだったが、幸い、ほぼ定刻で市原鶴舞を通過、大多喜街道に入ってからの順調で大多喜バス停にはほぼ定刻での到着。


【2021年12月5日9時23分】　いすみ鉄道・大多喜駅

キハが動き出す11時まで、だいぶ時間があるので、いったん大多喜駅に向かうのもいつも通り。

これまた、いつも通り、大手門前の留置線にキハは停まっており。この日は隣が“そっくりさん”の350形。この“ツーショット”でスタートである。
天気予報の通り、冬晴れの澄んだ青空が広がっており。


【2021年12月5日9時26分】　いすみ鉄道・大多喜駅

そんな中で、普段との違いと言えば、ココだろうか。
キハ28形の後部は塞ぎ板で貫通路が隠されており。そう、キハ52形と切り離された状態で庫内にいたのである。デッキの小窓、冷房用配電盤の設置に伴い外側に張り出すようになった壁面など、4VK搭載のキハ28形の特徴を悉に観察できるのも、こういう時だけ。
よく見れば、その出っ張りの下に「帝国車輌」の製造銘板も確認できる。


【2021年12月5日9時26分】　いすみ鉄道・大多喜駅

そして、普段は見ることができない、ゴーニーのこちら側の“顔”である。


【2021年12月5日9時27分】　いすみ鉄道・大多喜駅

駅の方から見れば、半分だけ閉ざされたシャッターの向こうにキハ28の、急行型気動車の顔がのぞいており。


【2021年12月5日9時27分】　いすみ鉄道・大多喜駅

いっときに比べれば観光客・行楽客の姿も徐々に戻りつつあった大多喜駅前、もちろん、12月といえばオフシーズンではあるものの、数年前に比べたら寂しい感じだった。

さぁ、まもなく10時。キハが走り出す1時間前には撮影地入りするべく...（つづく）

（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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