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「ことでんレトロ」LAST RUN 2021.11.03 撮影記(11)夜の仏生山駅-2 [高松琴平電鉄]

いま、迷っている。本当に迷っている。大阪か倉敷か...はたまた、北陸に勝負を賭けるか。来週、もしかしたら、もしかすると2連休がとれるかも知れない状況で。その後の仕事にちょっとマズいことが起きるのだが、とってしまえば取れるのである。そして...
コロナ禍で延長、延長となってきたANAのマイルたち、とうとうこの3月でまとまった数が期限切れを迎える予定になっており。緊急事態が宣言される状況にもなく、そうなると、今度こそ期限切れで失効となりそう。

その“対策”として、最も良いものは“出撃”である。当初は長崎・熊本というのも考えた。でも、1泊2日では苦しすぎる。となれば...
去年から何度も行っているが水島臨海鉄道は捨てがたく。でも、正月以来の阪堺電車も...

マイル特典航空券の引換えは、前日などでは不可なので、少し早めに日程を決めておかないと...。現在、取り急ぎ、検討しているのである。

さて、2021年11月3日の、ことでんレトロの最後の運転の話題。

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【2021年11月3日18時30分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

レトロ電車には、もちろん方向幕はない。その都度、前面扉を開けて運転士さんが方向板を交換する。普段は仏生山駅に到着したら、早々に方向板を取り外して入庫となっていたように思う。この朝のような長尾線での運転の時とか、以前の「特別運行」のように、高松築港駅まで回送で送り込まれて、そこから琴平ゆきになるときなどには「回送」が掲げられていたが、仏生山駅に到着して車両所に入庫する場合には、方向板を取り外した姿だったように覚えている。
この日も、てっきりそうだと思っていた。というか、夢中でシャッターを切り続けていたので、その記憶すら曖昧だった。

このブログを書くのにあたって、写真を整理していて気づいたのだった。あの夜、運転士さんは「佛生山」の板を外して、すかさず「回送」を掲げてくれた。

仏生山ゆきとして到着した後は、正式には、仏生山駅構内での入換という扱いで“列車”ではない筈だが...
入庫するだけなのに、わざわざ「回送」を取り付けてくれたのは、大勢、集まった<鉄>への、ことでんからのプレゼントだった気がするのである。18時半、仏生山駅に無事、到着したレトロ電車はいったん南側の踏切の先まで進み、転線して上りホーム裏にあたる西側の車両所へと消えていった。
その姿を見送ると、集まった<鉄>から自然と盛大な拍手が沸き起こるのだった。
……  ……

2021年11月3日(水・祝)晴れ

きっと車内は大混乱だったのではなかろうか、溢れんばかりの乗客を乗せて、数分の遅れでレトロ電車は仏生山駅に入ってきた。

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【2021年11月3日18時29分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

仏生山駅構内には大勢の<鉄>が集結して。
とにかく、カメラをしっかりとホールドして...、細心の注意を払いながら、でも、とにかく、何枚も撮っておかないと。大半は手ブレ写真になるはず。その中に1枚でもキレイに止まっているものがあれば...
そんな気持ちだった。もう、ファインダーの中を、ろくに視ている余裕もなかった。

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【2021年11月3日18時29分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

朝の長尾線では「近代化産業遺産」のマークだったものが、午後の120号車は「特別運行」のマークに変わっており。確かコレ、コロナ禍で延期になってしまった夏の最終運行のために用意されていたものだったと思う。
そして、方向板は旧字体の「佛生山」。路線ごとに地色が違うものや、キャラクターの「ことちゃん」の絵柄が入った方向板もあるが、“正装”というわけではないだろうが、この日は白地に黒文字のものが掲げられており。レトロ電車には非常によく似合っており。

到着するとすぐに前面扉が開いて運転士さんが方向板を外すはず...というのは、これまでの経験から分かっていたので、とにかく急いで撮っていたのである。

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【2021年11月3日18時29分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

前照灯が消されて。満員で到着したので、まだ車内には大勢の乗客の姿。ホーム上には誘導の、ことでんの職員の方。乗ってきた人たちは改札口の方へと促され。

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【2021年11月3日18時29分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

そして、いつもの通り。前面扉が開いて、手早く方向板が片付けられて。

自分は、方向板が入っている姿の方が好きなので...、もちろん、このときはそんな贅沢は言ってられないわけで...というか、何も考える余裕も無く無我夢中でレリーズスイッチを握り続けていたのである。
<変態鉄>の居る、上りホームへと続く構内通路もビッシリと<鉄>が並んでいて。皆さん、手持ち撮影なので、知らず知らずのうちに、だんだん手が伸びていくもので。他の人の手や頭が写り込んでボツになった写真も数知れず。

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【2021年11月3日18時29分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

あまりにも夢中で撮っていたので、このとき、方向板は片付けられてしまった...とばかり、思っていた。それほどレリーズスイッチを握る指先だけに集中していた...ということ。
「回送」板に交換されたことも気づいていなかった。

ここでいったん撮影中断。

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【2021年11月3日18時30分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

1080形の高松築港ゆきの電車が到着である。

そういえば、ことでんの駅で“バルブ”をしたことは無かった。15年ほど前まではレトロ電車も通常運用を受け持っていた。2000年代初頭までは、こういう風景が日常的に見られていたのだろうか。
いつも悔やんでばかりだが、あの頃、ちゃんと撮りに来ておけば...

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【2021年11月3日18時30分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

高松築港ゆきとすれ違ったら、再びヘッドライトが点灯しており。

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【2021年11月3日18時30分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

そして、営業運転では最後の仏生山駅ホームをレトロ電車が離れるときが来たのである。
尤も、最近も構内入換でこのホームを通ることはあるようで。運が良ければ日中、撮れることもあるみたいだが...

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【2021年11月3日18時31分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

もちろん、立錐の余地もないくらい撮影者で混雑しており、カメラを振る余裕もないのだが、写真が撮れるような状況ではなくても、とにかくシャッターを切り続けていたのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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