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ことでんレトロ最終章 20210731(2)長尾線レトロ [高松琴平電鉄]

2日間の「ことでんレトロ」、31日は、120+300号車のレトロ2連で長尾線を2往復。前身の琴平電鉄開業時に準備された電車2両を使っての運行は、こうして「レトロ廃車計画」が発表され大騒ぎになる前から、しばしば見られた編成である。
だからこそ、<変態鉄>としては、斜め前から車両をアップで「ドンッ!!」といくような“ベタな列車写真”を撮ることにはあまり興味が無かった。

その分、「長尾線で撮ったことがわかるような1枚」を求めていたのだが...

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【2016年4月30日13時48分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近

<徒歩鉄>にとってはコレが非常に難しかった。まず、情報の少なさ。
“レトロ電車”が通常運用に最後まで入っていたのは長尾線だった。10年少し前まで。だから、長尾線の撮影地をネット検索すると見つかるのは、だいたい2000年代初頭に書かれたもの。
そこで「良い感じに撮れる」と書いてあっても、現地では...

長尾線沿線、2000年代初頭まで沿線には水田地帯が広がって、広々した景色の中でノンビリ走る電車を撮れる...と思いつつ、後継者不足だろうか、耕作を止める土地が非常に多くて、急速に真新しい分譲住宅が建ち並ぶようになって、「撮影好適地」と書かれていた地点が“不向き”...よりも“不可能”になっているところが多くて。
尤も、それは、ことでんに限らず、水島臨海鉄道なども同様なのだが...

ネットで撮影地を検索する場合は、年月日が明確に書かれているものを参考にするように...、それは全国の<鉄>な皆さんにも声を大にしてお伝えしたいと思うもの。
ちなみに、最近はソーラーパネルがローカル線撮影の“脅威”になっている。

ということで、白山駅から学園通り駅に戻りながら撮影地を探して...

……  ……

2021年7月31日(土)晴れ

ということで、ほぼアテもなく。他の多くの<鉄>が降り立ったのが、学園通り駅と白山駅だった。
結局、学園通り駅で降りた方がアクセスの良い場所だったが、沿線の様子を車内からロケハンするために...

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【2021年7月31日10時46分】 高松琴平電鉄長尾線・白山駅

もともと路面電車(高松電気軌道)に端を発する長尾線、さらに学園通り駅は請願駅として増設された駅でもあり。
そんなこともあって、駅間距離が短いところが多く、1駅分、歩きながら撮影するというのがちょうど良いのである。

ほぼ長尾街道に並行してその北側を走る区間。
やはり、線路際にも真新しい建物が建っているところが目立ち、思ったような構図でスッキリ撮れる場所は限られており。
少し学園通り駅寄りに来たところで、三脚が並んでいるところが。

斜め前から順光で列車写真が撮れそうなポイントもあったが、その近くの水田地帯に惹かれた<変態鉄>だった。

だんだんと暑さは激しさを増していき...、汗を拭うのもイヤになるほど。ポケットのタオルは既に水に浸したかのようなベチャベチャ状態。

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【2021年7月31日11時02分】 高松琴平電鉄長尾線・白山-学園通り

真横から撮るのを選択したのだった。ご存じの方なら、きっと、「えっ!? ここで??」という感じかと。
でも、この撮り方を選択した自分だったのである。

1250形2連、これはあくまで試し撮り。緑色の電車は18メートル級車体。レトロ電車より1両あたり4メートルほど、2両で8メートルほどの差。
だから、1.5両編成だと思って構図をチェックしておけば、ちょうど良いわけで。

でも、電車をギリギリで切るのでは無く、左右に余白を残すことを考えていた。

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【2021年7月31日11時07分】 高松琴平電鉄長尾線・学園通り-白山

緑色基調の...まさに長尾線に打って付けの「お~い、お茶」のラッピング編成。
この日の空は、基本的に晴れなのだが、白い雲がところどころに。ちょうど、太陽が雲の影に入ったところで...。

日中の長尾線、24分間隔のところでは平木駅が最後の列車交換となる。いまの「お~い、お茶」が今度は高松築港ゆきとして戻ってくる。

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【2021年7月31日11時26分】 高松琴平電鉄長尾線・白山-学園通り

少し迷った末に、カメラを少し下げたのだった。こういう構図、線路を画面の中央にもってくると、何だか平凡な画になってしまうと思う。線路を下の方において青空を強調するか、線路を上の方にして手前の田んぼを強調するべきか...
どちらも捨てがたい中での選択である。この構図で待つことにして...

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【2021年7月31日11時31分】 高松琴平電鉄長尾線・学園通り-白山

レトロの時刻がだんだん近づいてくるのだが...

最後の試し撮りは日が翳ったタイミングで。いや、内心、ヒヤヒヤなのである。レトロが来るタイミングは晴れて欲しい。
空を見上げて太陽の近くにある雲の位置をチェックしながら...

さぁ、いよいよ...

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【2021年7月31日11時43分】 高松琴平電鉄長尾線・学園通り-白山

幸いにも陽が差しているタイミングで。

ファインダーの中を左から右へと走り抜けていくレトロ電車。豪快な吊り掛け音を心地よく聴きながら、でも、必死でレリーズボタンを握り続けたのだった。
確かな手応え。

誰がなんと言おうとも、自分としては納得できる出来映えの1枚。幸先の良いスタートだった。

でも...

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【2021年7月31日11時57分】 高松琴平電鉄長尾線・学園通り駅

膝が痛いことは<徒歩鉄>には、かなり苦しい状況であって。暑いからか、それとも仕事のときとは心理的、精神的に状況が違うのか、幸い、いつもの仕事のときよりは痛みが和らいでいて。
それでも、歩くスピードは上がらない。必死で学園通り駅まで歩いたのにタッチの差で11:54発の長尾ゆきには乗れなかったのである。

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【2021年7月31日12時18分】 高松琴平電鉄長尾線・学園通り駅

屋根はあるものの片面ホームの無人駅は暑くて暑くて。ホーム上の自販機で冷たいジュースを買って、24分待って。

もしかしたら、白山駅の長尾側に撮影好適地があるかも...というロケハン、長尾駅の側線で折返し待ちして居るであろうレトロ電車の姿を一目でも見たくて。
そして、冷房の効いた電車で少しでも涼みたくて。とりあえず、長尾駅まで1往復。

終点・長尾駅の周辺は、駅内も周辺も、もはや立錐の余地すらなさそうな位の大混雑。
そんな中、わずか5分の折返し時間に...(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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