夏の東北を巡って(11)さくらんぼ東根駅 [<鉄>な撮影記・旅行記録]
地方空港というのはアクセスの面でも...
主に県営なので県が予算を付けて地元のバス会社に路線バス(連絡バス)を運行させるケースが多いわけで。クルマ派ではない<変態鉄>の場合、山形空港...いや“おいしい山形空港”へのアクセスは、その山形駅前からの路線バスと言うことになる。見た限り、路線バスというよりマイクロバスだが...
ただ、悩ましいのはコレだとヒコーキの発着時刻に合わせて運転されるので、空港に着いて手続きをして保安検査を受けて...、ちょうど良い頃合いに設定されているのである。尤も、真っ当な利用者からすれば、そうであるからこそ利用価値があるのだろうが。
【2021年7月1日17時18分】 山形県東根市さくらんぼ駅前
しかし、せっかく初訪問の空港ならば写真を撮りながら、歩き回りたい...と考える<変態野郎>には、コレはちょいと困りもの。
山形駅からバスで40分ほどなのだが、さらに調べてみたら空港自体は奥羽本線(山形新幹線)の線路のすぐ西側に位置しており、空港の公式サイトでも、さくらんぼ東根駅が最寄り駅として紹介されており。
ということで、山形鉄道フラワー長井線で赤湯駅まで戻ってきたら、ここから新幹線「つばさ」号で、さくらんぼ東根駅へと向かうのである。
…… ……
2021年7月1日(木)曇り一時晴れ
赤湯駅に戻ってきて。
【2021年7月1日15時45分】 山形新幹線・赤湯駅
改札口すぐ前のホームは上り、福島・東京方面。16時を回って、まず、16:11発の「つばさ148号」東京ゆき、続いて、自分が乗る予定の16:26発の下り「つばさ141号」新庄ゆき。改札前のベンチで待つのがフツーの人だろうが、<変態鉄>は先にホームへ。
誰も居ない跨線橋、隣の2番ホームへ。国鉄時代...というか、広軌化までは3面5線の駅だったと思われるホームの配置。国鉄時代には「2番のりば」だったと思われる部分は線路が剥がされ、フェンスが設置されており。
奥羽本線(山形新幹線)のホームは上下とも片面ホームの構造になっており。
そのフェンス越しに...
【2021年7月1日16時12分】 山形新幹線・赤湯駅
ちょうど、その「つばさ148号」東京ゆきが入線してくるところだった。
車内はそこそこの乗車率であるように思えたが...
1年前なら、“自粛警察”なんてコトバもあった。さしもの<変態鉄>だって(笑)、あの当時は、列車にカメラを向けるのに後ろめたさというか、周囲から何か言われないかと不安な面もあったが、最近では、何宣言が出ていようと気兼ねなく趣味活動ができるようになったと思う。まぁ、緑ダヌキからすれば、それが“気の緩み”なのだろうが...
【2021年7月1日16時19分】 山形新幹線・赤湯駅
さて、下りホームには自分以外に誰もおらず。
足下の乗車位置案内に「山形新幹線 つばさ」と「2両」「4両」の普通列車用が並べて表示されているのが“ミニ新幹線”区間の特徴でもある。在来線の線路幅(軌間)を新幹線と同じ1,435 mmに拡げて、新幹線電車を在来線区間に乗り入れさせる...ミニ新幹線というのはJR東日本が発足した直後には注目され、山形、秋田で実現したが、その後は久しくこの話は聞かない。
もちろん、在来線の施設をそのまま使うわけだから、途中に踏切もあるし、スピードも「在来線特急としては速い方」という程度になり、時速200 kmを超える“新幹線らしい”スピードは出ない。
でも、地方の場合、特に既存の新幹線から分岐するようなルートの場合、一定のメリットがあると思うのだが...
この方式が久しく議論としても出てこないのは...
「何が何でもフル規格」という地元自治体や選出国会議員の意地...なのだろうか、あるいは、コスト的に見合わないのだろうか。
確かに山形新幹線になって、福島から新庄は1,435 mm軌間となって他線との乗り入れはできなくなった。でも、現在の仕組みでも、どうせ“並行在来線”として3セク化されて分離されてしまうのだから...
新規にフル規格新幹線を建設して、在来線を3セク化するなら、ミニ新幹線化した上でローカル列車も引き続き、JRに担わせた上で地元自治体が支援するという方式の方が安上がりで早くできそうな気がするのだが...。
そのあたり、素人考えでは分からない問題があるのだろうか?? まぁ、その辺の考察は真面目な<鉄>の皆さんに任せることにして。
<変態鉄>のモットーは、“薄く狭く”。
【2021年7月1日16時26分】 山形新幹線・赤湯駅
やってきた「つばさ141号」の16号車自由席も3~4割の乗車率。空席はじゅうぶんにあって。
予想通り、山形駅で大半の乗客が入れ替わり。引き続き、同じ程度の乗車率で新庄へ。
さくらんぼ東根駅が近づいてきて...、でも、その手前の天童駅で反対列車遅れのため6分ほどの遅れ。
そう、新幹線と名乗りながらも単線区間が含まれるのである。その新幹線を待たせてやってきたのは、緑帯の701系2連のローカル列車、窓越しに覗けば車内は学校帰りの高校生だろうか、学生たちで満員だった。
西側の窓に夕陽が差し込んでくれば、まもなく、さくらんぼ東根駅。ここも数分の遅れ。
【2021年7月1日17時14分】 山形新幹線・さくらんぼ東根駅
単なるローカル駅かと思っていたら(← 失礼っ!!!)、意外なほど降車客も多くて。
駅名の通り、構内は「佐藤錦 発祥の地」の看板や幟があちらこちらに。
でも、狭い駅構内、地元客の姿が思ったよりも多くて。その看板を撮るチャンスが無く。
【2021年7月1日17時18分】 山形県東根市さくらんぼ駅前
とりあえず駅前広場を一周したら...
ここから空港まで直線距離だと近いのだが、ターミナルビルは反対側にあって。山形駅以外ではバス路線は無く。
ということで、駅前で客待ちしているタクシーに。
駅ヨコの踏切を渡ったら、果樹園の中を通るセンターラインも引いていない狭い道へ。やがて、高いフェンスと滑走路のようなものが見えてくれば、空港と思いきや、自衛隊の神町駐屯地。その並びが空港だった。地方空港らしい小ぶりなターミナルビル。
普段と違って、赤い鶴のマークのカウンター...しかないが。
カウンターで窓側席をリクエストして座席指定、それを済ませたら3階の展望デッキに向かうのだった。
【2021年7月1日17時35分】 山形県東根市大字羽入・おいしい山形空港
17:30に伊丹からのJl2237便が到着する。その模様を...(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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主に県営なので県が予算を付けて地元のバス会社に路線バス(連絡バス)を運行させるケースが多いわけで。クルマ派ではない<変態鉄>の場合、山形空港...いや“おいしい山形空港”へのアクセスは、その山形駅前からの路線バスと言うことになる。見た限り、路線バスというよりマイクロバスだが...
ただ、悩ましいのはコレだとヒコーキの発着時刻に合わせて運転されるので、空港に着いて手続きをして保安検査を受けて...、ちょうど良い頃合いに設定されているのである。尤も、真っ当な利用者からすれば、そうであるからこそ利用価値があるのだろうが。
【2021年7月1日17時18分】 山形県東根市さくらんぼ駅前
しかし、せっかく初訪問の空港ならば写真を撮りながら、歩き回りたい...と考える<変態野郎>には、コレはちょいと困りもの。
山形駅からバスで40分ほどなのだが、さらに調べてみたら空港自体は奥羽本線(山形新幹線)の線路のすぐ西側に位置しており、空港の公式サイトでも、さくらんぼ東根駅が最寄り駅として紹介されており。
ということで、山形鉄道フラワー長井線で赤湯駅まで戻ってきたら、ここから新幹線「つばさ」号で、さくらんぼ東根駅へと向かうのである。
…… ……
2021年7月1日(木)曇り一時晴れ
赤湯駅に戻ってきて。
【2021年7月1日15時45分】 山形新幹線・赤湯駅
改札口すぐ前のホームは上り、福島・東京方面。16時を回って、まず、16:11発の「つばさ148号」東京ゆき、続いて、自分が乗る予定の16:26発の下り「つばさ141号」新庄ゆき。改札前のベンチで待つのがフツーの人だろうが、<変態鉄>は先にホームへ。
誰も居ない跨線橋、隣の2番ホームへ。国鉄時代...というか、広軌化までは3面5線の駅だったと思われるホームの配置。国鉄時代には「2番のりば」だったと思われる部分は線路が剥がされ、フェンスが設置されており。
奥羽本線(山形新幹線)のホームは上下とも片面ホームの構造になっており。
そのフェンス越しに...
【2021年7月1日16時12分】 山形新幹線・赤湯駅
ちょうど、その「つばさ148号」東京ゆきが入線してくるところだった。
車内はそこそこの乗車率であるように思えたが...
1年前なら、“自粛警察”なんてコトバもあった。さしもの<変態鉄>だって(笑)、あの当時は、列車にカメラを向けるのに後ろめたさというか、周囲から何か言われないかと不安な面もあったが、最近では、何宣言が出ていようと気兼ねなく趣味活動ができるようになったと思う。まぁ、緑ダヌキからすれば、それが“気の緩み”なのだろうが...
【2021年7月1日16時19分】 山形新幹線・赤湯駅
さて、下りホームには自分以外に誰もおらず。
足下の乗車位置案内に「山形新幹線 つばさ」と「2両」「4両」の普通列車用が並べて表示されているのが“ミニ新幹線”区間の特徴でもある。在来線の線路幅(軌間)を新幹線と同じ1,435 mmに拡げて、新幹線電車を在来線区間に乗り入れさせる...ミニ新幹線というのはJR東日本が発足した直後には注目され、山形、秋田で実現したが、その後は久しくこの話は聞かない。
もちろん、在来線の施設をそのまま使うわけだから、途中に踏切もあるし、スピードも「在来線特急としては速い方」という程度になり、時速200 kmを超える“新幹線らしい”スピードは出ない。
でも、地方の場合、特に既存の新幹線から分岐するようなルートの場合、一定のメリットがあると思うのだが...
この方式が久しく議論としても出てこないのは...
「何が何でもフル規格」という地元自治体や選出国会議員の意地...なのだろうか、あるいは、コスト的に見合わないのだろうか。
確かに山形新幹線になって、福島から新庄は1,435 mm軌間となって他線との乗り入れはできなくなった。でも、現在の仕組みでも、どうせ“並行在来線”として3セク化されて分離されてしまうのだから...
新規にフル規格新幹線を建設して、在来線を3セク化するなら、ミニ新幹線化した上でローカル列車も引き続き、JRに担わせた上で地元自治体が支援するという方式の方が安上がりで早くできそうな気がするのだが...。
そのあたり、素人考えでは分からない問題があるのだろうか?? まぁ、その辺の考察は真面目な<鉄>の皆さんに任せることにして。
<変態鉄>のモットーは、“薄く狭く”。
【2021年7月1日16時26分】 山形新幹線・赤湯駅
やってきた「つばさ141号」の16号車自由席も3~4割の乗車率。空席はじゅうぶんにあって。
予想通り、山形駅で大半の乗客が入れ替わり。引き続き、同じ程度の乗車率で新庄へ。
さくらんぼ東根駅が近づいてきて...、でも、その手前の天童駅で反対列車遅れのため6分ほどの遅れ。
そう、新幹線と名乗りながらも単線区間が含まれるのである。その新幹線を待たせてやってきたのは、緑帯の701系2連のローカル列車、窓越しに覗けば車内は学校帰りの高校生だろうか、学生たちで満員だった。
西側の窓に夕陽が差し込んでくれば、まもなく、さくらんぼ東根駅。ここも数分の遅れ。
【2021年7月1日17時14分】 山形新幹線・さくらんぼ東根駅
単なるローカル駅かと思っていたら(← 失礼っ!!!)、意外なほど降車客も多くて。
駅名の通り、構内は「佐藤錦 発祥の地」の看板や幟があちらこちらに。
でも、狭い駅構内、地元客の姿が思ったよりも多くて。その看板を撮るチャンスが無く。
【2021年7月1日17時18分】 山形県東根市さくらんぼ駅前
とりあえず駅前広場を一周したら...
ここから空港まで直線距離だと近いのだが、ターミナルビルは反対側にあって。山形駅以外ではバス路線は無く。
ということで、駅前で客待ちしているタクシーに。
駅ヨコの踏切を渡ったら、果樹園の中を通るセンターラインも引いていない狭い道へ。やがて、高いフェンスと滑走路のようなものが見えてくれば、空港と思いきや、自衛隊の神町駐屯地。その並びが空港だった。地方空港らしい小ぶりなターミナルビル。
普段と違って、赤い鶴のマークのカウンター...しかないが。
カウンターで窓側席をリクエストして座席指定、それを済ませたら3階の展望デッキに向かうのだった。
【2021年7月1日17時35分】 山形県東根市大字羽入・おいしい山形空港
17:30に伊丹からのJl2237便が到着する。その模様を...(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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