夏の東北を巡って(8)フラワー長井線を撮る [3セク鉄道「鉄印」の旅]
最近、地方私鉄で「夜行列車」企画というのが流行っているみたい。参加して「寝る」よりも、自分の場合は“バルブ撮影!!”となるわけだが...
やはり、その走りと言えそうなのが、あの社長さんが始めた国鉄型キハによる「夜行列車」。
【2014年11月23日22時21分】 いすみ鉄道・国吉駅
当日は、参加者限定として構内に工事現場などで使われる照明灯が搬入され。適度な光でキハを撮る時間が用意された。
さらに、途中、大多喜駅では“応援団”の方による「駅そば」(実際はインスタントラーメン)の販売が行われ。
自分は2度、いすみ鉄道の夜行列車企画に参加したのだった。
でも、その「夜行列車企画発祥の地」、いすみ鉄道が最近、ちょっと気がかりである。時折、撮影に行っても沿線の、地元の<鉄>の皆さんから聞く話は、必ずしも良い内容のものではなく...。
何だか新たなイベントを企画できるような余力も...と心配になってくる。遠からず、キハ28形も検査期限となる。
小湊鐵道が注目を集める中、やはり、いすみ鉄道にも頑張ってもらいたいと思うが...
そんな、ちょっと心配な路線と同じくらいの路線長、そして車両数の、山形鉄道フラワー長井線。「鉄印」のために長井駅で下車して。次の列車まで1時間少々、この間に上り列車が1本やってくる。
…… ……
2021年7月1日(木)曇り一時晴れ
長井駅を後にして、13時頃、近くでちょっと寄り道。
【2021年7月1日13時08分】 山形鉄道フラワー長井線・長井駅
次の列車まで1時間近くあれば、やはり、<鉄>の血が騒ぐ部分があって。
高い建物も無く、そう広くもない街、日中とあってかクルマは走っているものの、歩道に人影はなく。
この区間、線路は、南長井駅付近から長井駅を挟んで3 kmほど南北一直線に走っていて。市街地にあたるのはその東側、<変態鉄>は線路から200 mほど西側を並行して走る道路を歩いて。
まっすぐ10分ほど歩けば、2つ目の信号のところが丁字路。長井工業高校に突き当たって道路は途切れるのである。
長井駅を13:45発の第214D列車という上り列車がある。今泉駅から、先ほど乗ってきたYR882号車の折返しだと思われるが、その走行シーンを<撮り鉄>しようという“魂胆”である。
【2021年7月1日13時29分】 山形県長井市幸町付近
長井工高の敷地続きのところ、フラワー長井線の線路との間の空間は「あやめ公園」という名前の公園。
と聞けば、(季節が違うが...)あやめの花が咲き誇る自然公園を想像してしまうが、実態は“運動公園”???
この写真の左手、200 mほどのところをフラワー長井線が通っており、そして、左端にチラッと写り込んでいるのは工業高校。
ここを直進すると...
【2021年7月1日13時29分】 山形県長井市宮付近
まもなく小さな川の堤防沿いにでる。野川というらしい。地図で確認すれば、この地点の数百メートル先で最上川に合流する支流である。
「熊出没注意」の幟旗にちょっと恐れおののきながら、その堤防へ上がってみれば...
【2021年7月1日13時32分】 山形鉄道フラワー長井線・羽前成田-あやめ公園
すぐ先に、フラワー長井線の野川鉄橋である。上路式ガーター橋で撮りやすそうだが、河川敷の部分は木々の枝が伸びていて、意外と見晴らしが悪くて。
【2021年7月1日13時32分】 山形鉄道フラワー長井線・羽前成田-あやめ公園
塗装工事は16年前、それでも鮮やかなオレンジ色の鉄橋はアクセントになるのである。見晴らしが悪い上に近くに踏切も無さそうなので、列車は木立の中から不意に現れる展開になるはず。
緊張しながら待ったのである。やってくる列車はディーゼル動車単行、できるだけ木立をカットして、そして空が入るように構えたのだが...
普段と違って、<乗り鉄>である分、三脚を携行しておらず。手持ちのまま構えて待つのは腕が痛くて...
この時間になって、ちょうどこのタイミングで灰色の雲が広がってきて。せっかくだったら青空をバックに撮りたかった。う~ん。
そして...
【2021年7月1日13時42分】 山形鉄道フラワー長井線・羽前成田-あやめ公園
このカットを撮ることができた。いや、平凡な列車写真、しかもドン曇りだが、それでも初訪問の路線で1枚でも走行シーンを撮れるというのは...
荒砥駅近くの最上川鉄橋があまりにも有名な同線だが「お手軽撮影地」として、この野川鉄橋はお勧めである。
野川鉄橋を渡り終えた上り列車はすぐに小さな駅に停車する。「あやめ公園」駅である。
【2021年7月1日13時51分】 山形鉄道フラワー長井線・あやめ公園駅
<変態鉄>も長井駅までは戻らず、今度はあやめ公園駅から乗ることにした。
片面ホームに簡素な待合室を備えただけの小さな無人駅である。その待合室内には駅開設の経緯が記されており...
【2021年7月1日13時51分】 山形鉄道フラワー長井線・あやめ公園駅
やはり、第3セクター転換後に地元の人々の出資で新設された駅だった。長井工業高校の通学利用が多いのだろうか。
ホームも待合室もキレイに整備され、また、ホームには鉢植えの花が置かれ、待ち時間を気持ちよく過ごせる無人駅だった。
待つこと暫し。
【2021年7月1日14時08分】 山形鉄道フラワー長井線・あやめ公園駅
あやめ公園駅、14:08発の第211D列車がやってきた。自分と、あと工業高校の生徒だろうか、制服姿の男の子2人の3人が乗車。その、あやめ公園駅での乗客3人を加えて、合わせて4人の乗客。
先ほどのYR-882号車と違って、今度はボックスシート車、そしてトイレ付き。
さぁ、一気に終点の荒砥駅へ。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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やはり、その走りと言えそうなのが、あの社長さんが始めた国鉄型キハによる「夜行列車」。
【2014年11月23日22時21分】 いすみ鉄道・国吉駅
当日は、参加者限定として構内に工事現場などで使われる照明灯が搬入され。適度な光でキハを撮る時間が用意された。
さらに、途中、大多喜駅では“応援団”の方による「駅そば」(実際はインスタントラーメン)の販売が行われ。
自分は2度、いすみ鉄道の夜行列車企画に参加したのだった。
でも、その「夜行列車企画発祥の地」、いすみ鉄道が最近、ちょっと気がかりである。時折、撮影に行っても沿線の、地元の<鉄>の皆さんから聞く話は、必ずしも良い内容のものではなく...。
何だか新たなイベントを企画できるような余力も...と心配になってくる。遠からず、キハ28形も検査期限となる。
小湊鐵道が注目を集める中、やはり、いすみ鉄道にも頑張ってもらいたいと思うが...
そんな、ちょっと心配な路線と同じくらいの路線長、そして車両数の、山形鉄道フラワー長井線。「鉄印」のために長井駅で下車して。次の列車まで1時間少々、この間に上り列車が1本やってくる。
…… ……
2021年7月1日(木)曇り一時晴れ
長井駅を後にして、13時頃、近くでちょっと寄り道。
【2021年7月1日13時08分】 山形鉄道フラワー長井線・長井駅
次の列車まで1時間近くあれば、やはり、<鉄>の血が騒ぐ部分があって。
高い建物も無く、そう広くもない街、日中とあってかクルマは走っているものの、歩道に人影はなく。
この区間、線路は、南長井駅付近から長井駅を挟んで3 kmほど南北一直線に走っていて。市街地にあたるのはその東側、<変態鉄>は線路から200 mほど西側を並行して走る道路を歩いて。
まっすぐ10分ほど歩けば、2つ目の信号のところが丁字路。長井工業高校に突き当たって道路は途切れるのである。
長井駅を13:45発の第214D列車という上り列車がある。今泉駅から、先ほど乗ってきたYR882号車の折返しだと思われるが、その走行シーンを<撮り鉄>しようという“魂胆”である。
【2021年7月1日13時29分】 山形県長井市幸町付近
長井工高の敷地続きのところ、フラワー長井線の線路との間の空間は「あやめ公園」という名前の公園。
と聞けば、(季節が違うが...)あやめの花が咲き誇る自然公園を想像してしまうが、実態は“運動公園”???
この写真の左手、200 mほどのところをフラワー長井線が通っており、そして、左端にチラッと写り込んでいるのは工業高校。
ここを直進すると...
【2021年7月1日13時29分】 山形県長井市宮付近
まもなく小さな川の堤防沿いにでる。野川というらしい。地図で確認すれば、この地点の数百メートル先で最上川に合流する支流である。
「熊出没注意」の幟旗にちょっと恐れおののきながら、その堤防へ上がってみれば...
【2021年7月1日13時32分】 山形鉄道フラワー長井線・羽前成田-あやめ公園
すぐ先に、フラワー長井線の野川鉄橋である。上路式ガーター橋で撮りやすそうだが、河川敷の部分は木々の枝が伸びていて、意外と見晴らしが悪くて。
【2021年7月1日13時32分】 山形鉄道フラワー長井線・羽前成田-あやめ公園
塗装工事は16年前、それでも鮮やかなオレンジ色の鉄橋はアクセントになるのである。見晴らしが悪い上に近くに踏切も無さそうなので、列車は木立の中から不意に現れる展開になるはず。
緊張しながら待ったのである。やってくる列車はディーゼル動車単行、できるだけ木立をカットして、そして空が入るように構えたのだが...
普段と違って、<乗り鉄>である分、三脚を携行しておらず。手持ちのまま構えて待つのは腕が痛くて...
この時間になって、ちょうどこのタイミングで灰色の雲が広がってきて。せっかくだったら青空をバックに撮りたかった。う~ん。
そして...
【2021年7月1日13時42分】 山形鉄道フラワー長井線・羽前成田-あやめ公園
このカットを撮ることができた。いや、平凡な列車写真、しかもドン曇りだが、それでも初訪問の路線で1枚でも走行シーンを撮れるというのは...
荒砥駅近くの最上川鉄橋があまりにも有名な同線だが「お手軽撮影地」として、この野川鉄橋はお勧めである。
野川鉄橋を渡り終えた上り列車はすぐに小さな駅に停車する。「あやめ公園」駅である。
【2021年7月1日13時51分】 山形鉄道フラワー長井線・あやめ公園駅
<変態鉄>も長井駅までは戻らず、今度はあやめ公園駅から乗ることにした。
片面ホームに簡素な待合室を備えただけの小さな無人駅である。その待合室内には駅開設の経緯が記されており...
【2021年7月1日13時51分】 山形鉄道フラワー長井線・あやめ公園駅
やはり、第3セクター転換後に地元の人々の出資で新設された駅だった。長井工業高校の通学利用が多いのだろうか。
ホームも待合室もキレイに整備され、また、ホームには鉢植えの花が置かれ、待ち時間を気持ちよく過ごせる無人駅だった。
待つこと暫し。
【2021年7月1日14時08分】 山形鉄道フラワー長井線・あやめ公園駅
あやめ公園駅、14:08発の第211D列車がやってきた。自分と、あと工業高校の生徒だろうか、制服姿の男の子2人の3人が乗車。その、あやめ公園駅での乗客3人を加えて、合わせて4人の乗客。
先ほどのYR-882号車と違って、今度はボックスシート車、そしてトイレ付き。
さぁ、一気に終点の荒砥駅へ。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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