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「観光案内放送」が聴けたとき(1998年11月・山陰線特急「おき3号」) [車内放送]

今日はマニアックに。

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【2016年6月12日11時21分】 岡山県津山市・津山まなびの鉄道館

先日、ご紹介したキハ181系特急「いそかぜ」の車内放送に続いて。この当時、米子支社配置のキハ181系は3両編成を基本に、山陰本線の、島根県内を中心に特急列車に活躍していた。
「いそかぜ」号は1日1往復、朝夕に島根県内と鳥取県内で完結するのが「くにびき」(途中で名称は変わっているが...)、そして、1日3往復あった新山口(小郡)-米子を山口線経由で結んだのが「おき」号だった。
“周遊きっぷ”を使えば自由席に乗ることができたので、これらの特急で録音することも多かった。

下り列車は、わずかな乗客を乗せて米子駅を発車すると、長いトンネルを抜けて安来節の安来、次の停車駅が松江である。松江でまとまった乗車があって...
まず1つめ。ご紹介したいのは、たぶん、1998年11月14日の「おき3号」のもの。



その松江駅到着を告げる車内放送を2つご紹介したい。
いずれも1997~2000年頃の録音だが、1つ目だけは日付がわかるメモが見つかった。1998年11月14日の特急「おき3号」の松江駅到着を告げる車内放送。
でも、もう1つ、この記事の最後に載せたのは、記録が...97年から99年頃のものだと思うのだが...
いずれも受け持ちは米子車掌区だったと思う。オルゴールのない車内放送であっても、ちゃんと録音していたのは...

……  ……

もう数え切れないほど乗っている、いすみ鉄道のキハ。キハだけでなく黄色い普通列車でも、下り列車で国吉駅を発車すると乗務員さんがマイクをとる。

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【2020年10月25日11時04分】 いすみ鉄道・上総中川-国吉

「まもなく列車の前方右手に茶色い建物が見えてまいります。“焼き鳥 みずほ”と書かれたこのお店は、“コント赤信号”のリーダー、渡辺正行さんのご実家で...」
ちなみに、この焼き鳥屋さんの前を通過すると続けて第2五の町踏切の紹介の放送が入る。

この車窓や沿線の観光案内の車内放送、車掌区で原稿をつくっていたところもあったと聞くが、乗客の様子を見て車掌さんの判断で放送するところが多かったようで、アナウンスが入るかどうかは運次第だった。

そして、冒頭の「おき3号」の放送。
この当時、何度となく山陰特急に乗っていて数回だけ聞くことがあった放送である。

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【1998年頃】 山陰本線・宍道駅

「松江市は島根県の県庁があって人口およそ15万の都市で、政治・経済・文化の中心...」

と松江の街の案内が入る。「“七色の湖”と呼ばれる宍道湖に...」と続き、松江大橋、松江城や小泉八雲旧居などに関しても。

松江駅を発車すると宍道湖に沿って走る。そこに来ると今度は宍道湖の七珍“”の案内が。当日のメモではこの日の車掌さんはこまめに観光案内の放送をされる方だったようで、

  安来   「安来節」とその歴史
  出雲市  出雲大社と日御碕
  大田市  三瓶山
  温泉津  港と温泉の街
  江津   江の川
  益田   柿本人麻呂と雪舟
  津和野  山陰の小京都
  山口   西の京と歴史

と記録していた。やたら詳細なメモを残す日と、何の記録も残さない日のギャップが激しいのがブログを始める前の<変態鉄>の特徴だった。

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【1998年11月14日】 山陰本線・出雲市駅

さらに、この日は編成もメモしており。

  ↑ 小郡
  ① キハ181-28 【指定】
  ② キハ180-52
  ③ キハ181-5

3号車は若番である。ヘッドマークは何かのキャンペーンの関係で国鉄時代からの青いマークではなく「お気楽リゾート」だったか、そんなイラストのマークに変更されていた。

いつも書いている通り、この当時の自分、“出撃”にも標準ズーム1本だけということも多く、乗った列車を駅ホームでスナップする程度しか撮っていない。

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【1998年頃】 山陰本線・米子駅

古いネガを漁ってもキハ181系「おき」号の姿はほとんど記録していなかったのである。

でも、乗ったことや録ったことは数知れず。当時はMDでの録音、マイクレベルの調整に失敗してエラーになったり、近くの席に座った人の話し声が思いっきり入ったり...
“成功率”というのはかなり低いものだった。
そんな中で、同じ頃の、同じ「おき3号」の松江駅到着放送をもう1つ。同じ米子車掌区担当だと思うのだが、だいぶ放送は簡潔で。



ただ、放送の冒頭には無かったオルゴールが放送の後だけ...
関東の車掌さんは時折、そういう放送の仕方をされる方が居たが、山陰地方では珍しかった。いや、意図的なものかは分からないが...
オルゴールがマイクの下に付いているタイプなので、アナウンスを終えてマイクを置こうとしたときにゼンマイに指が触れただけかも知れない。

でも、山陰地区でこういうパターンを録れたのはこのときだけだった。

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【2002年8月】 山陰本線・折井-周布

本当は山陰海岸に沿って走るキハの姿を撮っておけば良かったのだが...

当時の自分、「撮ろう」と思わなかったのが、20年経って悔やまれるのである。
ということで、今日はっちょっとマニアックな話題で。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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