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春の1日、房総のキハを追って(4)町外れの接続駅にて [小湊鐵道]

昨日に引き続き、5月に撮った写真の中から。

今日は7年前、2014年5月23日に撮った東京メトロ千代田線(北綾瀬支線)の5000系。ステンレス車が中心だった5000系は一部車両がアルミ車体で新製され。本来の“職場”だった東西線から引退した後も、その姿が見られたのは北綾瀬支線だった。でも、こちらも東西線と同様に05系に道を譲って引退...と聞いていたが、北綾瀬支線の運行本数が増えたこともあって、05系に混じって5000系も動いているらしいと聞いて急遽出かけた。
いや、パソコンの修理で秋葉原にいく“ついで”に北綾瀬まで足を伸ばした...という意味不明な寄り道だったのである。

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【2014年5月23日10時35分】 東京メトロ千代田線・北綾瀬駅

中間駅なし、綾瀬-北綾瀬は2 kmあまりの支線、というより、綾瀬検車区への“車庫線”を住民の要望もあって客扱いするようになったというのが、この路線の発端。
ワンマン化によりホームドアが設置され、非常に撮りにくい路線だった。最近、10連対応化工事が終わって北千住方面へ直通する列車も運転されるようになって、大きく姿を変えている筈である。次に撮りに行くのは05系がなくなる頃...だろうか。

さて、ということで2021年4月18日の房総のキハの撮影記。いすみ鉄道のキハを撮り終えても何だか物足りなく。引き続き、小湊鐵道へと“転戦”するのである。

<<< おことわり >>>
筆者所有の EOS 5D MarkⅢ は、内蔵の時計がずれやすいようで。しばらくチェックしないうちに20分ほど早くなっているようでした。そのままの時刻を表示しています。
……  ……

2021年4月18日(日)晴れ

西畑駅近くでキハ編成を撮ったら、大多喜には戻らずに上総中野駅へ。

1日居てもキハの撮影機会は3回まで減ってしまって。ということで、自然、小湊キハに“転戦”する必要に迫られるのである。

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【2021年4月18日14時26分】 小湊鐵道・上総中野駅

ということで、上総中野駅。

小湊鐵道でこの駅だけが大多喜町内に位置する。隣の養老渓谷からは全て市原市内。
ちなみに、小湊鐵道は社名の通り、安房小湊を目指していた...というのが“定説”になっているが、コレは一種の“方便”だったと思っているのが<変態鉄>。端的に言えば、そもそも敷設資金を募るために日蓮聖人生誕の地に建てられた「誕生寺」が位置する安房小湊の地名を“語っただけ”が小湊鐵道の社名の由来と見ている。当初から“本音”では、(現在の)市原市内の地域輸送が主な目的で、外房まで抜ける手段としても上総中野駅で国鉄木原線に繋がった時点で所期の目的は達しており...
現在の“房総横断鉄道”ができた時点で残りの区間は...

さらにいえば、大多喜は茂原・勝浦といった外房との交わりが強く、内房(東京湾側)の町である市原との結びつきは...
だからここの上総中野-養老渓谷の列車本数が一番少なくなるのも当然のことだと思うのである。
さらに、旧国鉄木原線のうち上総亀山-上総中野の未成線区間、実際には昭和初期の上総中野開業以降は、この区間の延伸敷設に向けて具体的に準備が進められたことは殆ど無かったと聞いたこともある。

木原線(現在のいすみ鉄道)も小湊鐵道も、「意図せず」ではなく、実は当初から“名は体を表さない”路線名だったのかも知れない。

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【2021年4月18日14時28分】 小湊鐵道・上総中野駅

と、妄想話を述べたところで...

八重桜が満開を迎えた終着駅に間もなくキハがやってくる。当初は上総中野駅構内ハズレの踏切付近から駅に進入してくるシーンを撮って、急いで駅に戻る...というプランだったのだが、そう、この時間帯、逆光なのである。

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【2021年4月18日14時32分】 小湊鐵道・上総中野駅

ということで、コレはコレで良い画が撮れそうなシーンだが、自分なら逆光でも車体に露出を合わせようとオーバー気味で撮影して、周囲を白トビさせた中途半端な写真を撮ること必至。ということで、ここは弁えて。
ちなみに、自分が考えた場所には“先客”が居たのだが確認できる。第4種踏切、ギリギリセーフなポジション取りだろうか??

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【2021年4月18日14時33分】 小湊鐵道・上総中野駅

花とか新緑とか...「植物と列車」という画の場合、逆光の方がキレイ...だが、こういうシーン、いざ出会ってみると、どう撮れば良いのか迷ってしまうのである。
とりあえず、記録写真的な。

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【2021年4月18日14時33分】 小湊鐵道・上総中野駅

本来は、内房と外房の境界、人の流れが変わる区間だけに、僅かな乗客でやってくるものだが、この日は殆どの座席が埋まっているくらいだっただろうか。
2両編成のキハは<鉄>と観光客で賑わっていた。小湊鐵道は、14:58着/15:07発。
それに合わせて、いすみ鉄道の、自分がここまで乗ってきた列車の折返しが、15:13発。

どちら側からも“房総横断鉄道”として接続をとるダイヤになっている。

町外れの接続駅は暫しの大賑わいである。
皆さん、記念撮影をされていて。その隙をついて車内を。

← 上総中野  キハ213 + キハ207  五井 →

という編成。キハ213号車は「アートミックス」の告知車両になっているが、その車内には...

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【2021年4月18日14時36分】 小湊鐵道・キハ213号車内

年末に見たときとはデザインが変わっていたが、車内にはキハ40形のポスターが掲げられており。
4月からはキハ40形の試運転の話題なども届き始めていたが、<変態鉄>は、まだ本線運転の姿を撮る機会はなく。

だからこそ、五井機関区で休んでいるキハ40形を撮ることも、この日、考えていたことの1つではあった。

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【2021年4月18日14時38分】 小湊鐵道・上総中野駅

到着直後は多くの方が集まる、構内踏切からのこの定番の撮り方、時間が経つにつれて撮りやすくなるのである。ただし、この時間帯、上総中野駅は晴れれば逆光である。

せっかくなので、とりあえず撮るだけ撮ったらキハ213号車の車内へ。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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