春の1日、房総のキハを追って（３）変わりゆく西畑 [いすみ鉄道]
ブログを始めて、まもなく10年。最初は本当に手探りだったものが、記事を書くのも慣れたもの。そして、だんだんコツのようなものも分かってくるのである。
毎度、繰り返しているとおり、自分の、ブログに関するモットーのようなものは「書きたいことを書く」。よくある、アフィリエイトとか、そういった広告収入をあてこんだブログの作り方...みたいな記事に書かれているのとは正反対の方針である。
「読まれる記事」ではなく「書きたい記事を書く」というのが長続きの秘訣だと思っている。
ちょっと思うところあって、しばらくの間、記事の最初のカットを、本文の房総のキハの写真では無く、ここ数年の5月に撮った写真を振り返るようなものに...と。
まったくの思いつきである。もちろん、＜変態鉄＞も会社員をしているので、そう自由に休める訳でもなく。例えば、今日、5月19日ぴったりに写真を撮っているか?? とHDDを漁ってみても、無いわけではないが...
【2013年5月20日6時28分】 富山地方鉄道上滝不二越線・月岡－大庄
というわけで、この企画、最初の1枚は8年前、2013年5月20日の朝。
そう、拙ブログ初期からずっとご紹介してきた、富山地方鉄道上滝不二越線の月岡駅近くのストレート。
“上滝朝３”などと称して、クハ付き3連を撮りに...何度も何度も失敗を重ねた。
この、モハ10025号車の顔を撮ろうにも晴れれば、見事なまでの完逆光。
山々はキレイに見えて、かつ、周囲は日が翳って...、条件がそろったのはこのときくらいだろうか。
さて、ということで2021年4月18日の房総のキハの撮影記。1日3回の撮影チャンス、その初回は手堅く妙泉寺前で。すぐ後ろの上総中川駅から...
＜＜＜ おことわり ＞＞＞
筆者所有の EOS 5D MarkⅢ は、内蔵の時計がずれやすいようで。しばらくチェックしないうちに20分ほど早くなっているようでした。そのままの時刻を表示しています。
…… ……
2021年4月18日（日）晴れ
大多喜高校から寄贈された国鉄時代風の木製の駅名看板、アレが好きだったのだが...
【2021年4月18日11時34分】 いすみ鉄道・上総中川駅
“Nigo”だっただろうか、ネーミングライツの切り株風の個性的な駅名看板は極めて短期間で姿を消して。いつの間にか、ホームの駅名看板はＪＲはじめ大手にもよくあるイマドキの没個性的なものに姿を変えて。
そこに進入してくるのは妙泉寺前で撮った302号車の折り返しである。
この列車に乗って...
【2021年4月18日12時02分】 いすみ鉄道・西畑駅
降り立ったのは終点1駅手前の西畑駅。近くには小学校はあるものの商店なども見当たらない静かな無人駅である。
降りたのは自分だけだったような...
「春らしい1枚」を。自分の中で決めたこの日の“テーマ”だった。
ローカル線に...キハに...よく似合う“春の情景”とは何だろうか、と考えた結果、水の張られた水田というのは捨てがたいと思ったのである。
となると...
【2021年4月18日12時18分】 いすみ鉄道・西畑－総元
その駅前の踏切を渡ったところ。バス停付近から水田をバックに走るキハを撮れる...ということで定番の撮影地。
いま乗ってきた302号車、上総中野駅で折り返して第62D列車として12:39に西畑駅に戻ってくる。
ただ、もともと風があって水面が波立つような天気では、平凡な1枚になってしまうのは避けられず...
総元方面へと少しずつ戻りながら、1つ1つ踏切へ近づいて...
百鉾踏切付近を最初は考えていたのだが、少し迷いつつも隣の井戸長踏切の方が良さそうな気がして...
【2021年4月18日13時20分】 いすみ鉄道・総元－西畑
「何も無い」踏切である。道路からホンの少し入っただけの場所だが、何だか山深いローカル線のような雰囲気を出せて。ただし、終始、自分の周りでは“ブゥ～～～ン”と羽音が。もともと人のほとんど通らない場所、たぶんすぐ近くに大きな蜂の巣があるものと思われる。正直、列車を待っている間、ちょっと怖かったのである。
誰か、蜂の巣を駆除してくれれば良好な光線状態で撮れる撮影好適地になるのだが...
キハは上総中野駅ですぐの折り返し。今度は百鉾のポイント。
リニューアル以前の、いすみ鉄道の公式サイトでトップ画像に使われていたのがこの地点である。田んぼを挟んで一段高いところに道路があって、路肩から見下ろす形で真横から撮るのである。たぶん持ち主の方の農作業の便のためだろうと思うが、以前はここのガードレールの隙間から線路沿いへと入っていくことができる細い通路があって。私有地内と思われる場所ではあるものの、入ることが黙認されていた。
しかし...
そのガードレールの隙間にはロープがかけられ。立入禁止の札。尤も、この日はサイドから...道路上から撮るつもりだったので自分には影響なし...だが。＜撮り鉄＞に理解を示して暖かく迎えてくれる方が多かった、いすみ鉄道沿線も撮りに来る人が増えると...ということだろうか、沿線の地元にお住まいの皆さんと趣味者の関係性が少しずつ変化してきているのではないか、というのが＜変態鉄＞の肌感覚。
【2021年4月18日13時43分】 いすみ鉄道・西畑－総元
キハのサイドにキレイに光が当たっていて。ほぼ狙い通りのカットを撮ることができた。
自分の中では、この日の、いすみ鉄道キハは「3戦3勝」、厳しく見ても「2勝1分け」、どれも自分にとって納得いく画が撮れたように思う。
【2021年4月18日14時20分】 いすみ鉄道・西畑駅
こうなると足取りも軽く。西畑駅へと戻ったのだった。少し休んだら...
第65D列車である。観光客と＜鉄＞で大半の席が埋まるくらいの乗客。
【2021年4月18日14時25分】 いすみ鉄道・上総中野駅
そして僅か2分ほどの乗車で終点の上総中野駅には、14:46着。（つづく）
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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「読まれる記事」ではなく「書きたい記事を書く」というのが長続きの秘訣だと思っている。
ちょっと思うところあって、しばらくの間、記事の最初のカットを、本文の房総のキハの写真では無く、ここ数年の5月に撮った写真を振り返るようなものに...と。
まったくの思いつきである。もちろん、＜変態鉄＞も会社員をしているので、そう自由に休める訳でもなく。例えば、今日、5月19日ぴったりに写真を撮っているか?? とHDDを漁ってみても、無いわけではないが...
【2013年5月20日6時28分】 富山地方鉄道上滝不二越線・月岡－大庄
というわけで、この企画、最初の1枚は8年前、2013年5月20日の朝。
そう、拙ブログ初期からずっとご紹介してきた、富山地方鉄道上滝不二越線の月岡駅近くのストレート。
“上滝朝３”などと称して、クハ付き3連を撮りに...何度も何度も失敗を重ねた。
この、モハ10025号車の顔を撮ろうにも晴れれば、見事なまでの完逆光。
山々はキレイに見えて、かつ、周囲は日が翳って...、条件がそろったのはこのときくらいだろうか。
さて、ということで2021年4月18日の房総のキハの撮影記。1日3回の撮影チャンス、その初回は手堅く妙泉寺前で。すぐ後ろの上総中川駅から...
＜＜＜ おことわり ＞＞＞
筆者所有の EOS 5D MarkⅢ は、内蔵の時計がずれやすいようで。しばらくチェックしないうちに20分ほど早くなっているようでした。そのままの時刻を表示しています。
…… ……
2021年4月18日（日）晴れ
大多喜高校から寄贈された国鉄時代風の木製の駅名看板、アレが好きだったのだが...
【2021年4月18日11時34分】 いすみ鉄道・上総中川駅
“Nigo”だっただろうか、ネーミングライツの切り株風の個性的な駅名看板は極めて短期間で姿を消して。いつの間にか、ホームの駅名看板はＪＲはじめ大手にもよくあるイマドキの没個性的なものに姿を変えて。
そこに進入してくるのは妙泉寺前で撮った302号車の折り返しである。
この列車に乗って...
【2021年4月18日12時02分】 いすみ鉄道・西畑駅
降り立ったのは終点1駅手前の西畑駅。近くには小学校はあるものの商店なども見当たらない静かな無人駅である。
降りたのは自分だけだったような...
「春らしい1枚」を。自分の中で決めたこの日の“テーマ”だった。
ローカル線に...キハに...よく似合う“春の情景”とは何だろうか、と考えた結果、水の張られた水田というのは捨てがたいと思ったのである。
となると...
【2021年4月18日12時18分】 いすみ鉄道・西畑－総元
その駅前の踏切を渡ったところ。バス停付近から水田をバックに走るキハを撮れる...ということで定番の撮影地。
いま乗ってきた302号車、上総中野駅で折り返して第62D列車として12:39に西畑駅に戻ってくる。
ただ、もともと風があって水面が波立つような天気では、平凡な1枚になってしまうのは避けられず...
総元方面へと少しずつ戻りながら、1つ1つ踏切へ近づいて...
百鉾踏切付近を最初は考えていたのだが、少し迷いつつも隣の井戸長踏切の方が良さそうな気がして...
【2021年4月18日13時20分】 いすみ鉄道・総元－西畑
「何も無い」踏切である。道路からホンの少し入っただけの場所だが、何だか山深いローカル線のような雰囲気を出せて。ただし、終始、自分の周りでは“ブゥ～～～ン”と羽音が。もともと人のほとんど通らない場所、たぶんすぐ近くに大きな蜂の巣があるものと思われる。正直、列車を待っている間、ちょっと怖かったのである。
誰か、蜂の巣を駆除してくれれば良好な光線状態で撮れる撮影好適地になるのだが...
キハは上総中野駅ですぐの折り返し。今度は百鉾のポイント。
リニューアル以前の、いすみ鉄道の公式サイトでトップ画像に使われていたのがこの地点である。田んぼを挟んで一段高いところに道路があって、路肩から見下ろす形で真横から撮るのである。たぶん持ち主の方の農作業の便のためだろうと思うが、以前はここのガードレールの隙間から線路沿いへと入っていくことができる細い通路があって。私有地内と思われる場所ではあるものの、入ることが黙認されていた。
しかし...
そのガードレールの隙間にはロープがかけられ。立入禁止の札。尤も、この日はサイドから...道路上から撮るつもりだったので自分には影響なし...だが。＜撮り鉄＞に理解を示して暖かく迎えてくれる方が多かった、いすみ鉄道沿線も撮りに来る人が増えると...ということだろうか、沿線の地元にお住まいの皆さんと趣味者の関係性が少しずつ変化してきているのではないか、というのが＜変態鉄＞の肌感覚。
【2021年4月18日13時43分】 いすみ鉄道・西畑－総元
キハのサイドにキレイに光が当たっていて。ほぼ狙い通りのカットを撮ることができた。
自分の中では、この日の、いすみ鉄道キハは「3戦3勝」、厳しく見ても「2勝1分け」、どれも自分にとって納得いく画が撮れたように思う。
【2021年4月18日14時20分】 いすみ鉄道・西畑駅
こうなると足取りも軽く。西畑駅へと戻ったのだった。少し休んだら...
第65D列車である。観光客と＜鉄＞で大半の席が埋まるくらいの乗客。
【2021年4月18日14時25分】 いすみ鉄道・上総中野駅
そして僅か2分ほどの乗車で終点の上総中野駅には、14:46着。（つづく）
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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