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北関東ディープ<鉄>(10)第6103列車の旅 [3セク鉄道「鉄印」の旅]

「緊急事態宣言」下で、どのように趣味活動を継続するべきか...と。
いま、アレコレ考えている。こういうとき、たぶん“無敵”なのは<模型鉄>
だと思うのだが...。ネット通販の充実で、模型商品だって工具・塗料類だって
自宅に居て手にすることができる。いざとなれば、下落合の“総本山”に
参詣することだってできる訳で。

ただ、<変態鉄>の悩みは住まい。ワンルームの安アパートでは塗装作業など
やろうものなら、周辺から苦情が来るのは必至。そもそもヤスリがけしただけで
騒音のクレームが入りそうな(壁の薄さ)。

第一、これ以上、モノを置けるスペースがない。だからこそ、ここで
「ホビールームのある自宅を建てたい」と、あり得ない発言をしておきたい。

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【2020年12月13日15時59分】 真岡鐵道・下館駅

さて、撮影目的での来訪を自粛するように厳に言い渡されている(→ こちら
この路線の緊急事態宣言発出前の様子を。でも、SL列車では無くて...

<変態鉄>の興味の対象は「下り第6103列車」、SL列車の返却を兼ねて真岡まで
運行されるローカル列車である。30分だが正真正銘、50系客車の普通列車。

……  ……

2020年12月13日(日)晴れ

DE10形の連結シーンを撮っていたら、16:03発の第6103列車の発車時刻が
迫っており...

急いで最後部(?)のオハフ50 33の車内へ。ほとんどのボックス席が
埋まっている状況だが、幸い、ボックスを1個確保。
車内は「SLもおか」に乗ってきたと思しき家族連れと<鉄>。そこに僅かに
地元の方が混ざった状況で。

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【2020年12月13日16時07分】 真岡鐵道・第6103列車(オハフ50 33号車)内

普段はディーゼル動車(モオカ形)のワンマン運転の同線、「SLもおか号」は
“SL整理券”を事前に購入して乗車することになっており、車内運賃収受式を
とることができない普通列車は同社でこの1本だけ。(朝の真岡→下館は回送)

発車すると慌ただしく、車掌さんによる車内改札が行われる。
自分はフリーきっぷだから見せるだけだが、このときだけは車内補充券を買う
チャンスでもある。

客車列車らしく前方からピーーーッというDE10型の汽笛の音が聞こえて...
連結器を介して伝わってくる衝撃、そして、客車本来の蒸気暖房を使用する
ことで、客車床下の蒸気供給管から湯気が上がって。

時折、お尻を押し出されるような衝撃を感じるのは、後部のSLも
押してくれているから??
いや、DE10型のパワーからすれば、50系3両+SL1機など、軽い荷だから...
ブレーキの関係だろうか?? メカに疎い<変態鉄>。

独特の乗り心地。

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【2020年12月13日16時19分】 真岡鐵道・第6103列車(オハフ50 33号車)内

天井を見上げると、扇風機には「JNR」のロゴが残っていた。
正真正銘の国鉄型の証である。50系は<変態鉄>と同世代の車両である。
でも、当時の国鉄の車両設計の思想には「普通列車用」「急行用」「特急用」
と明確な区別があった。地方路線に投入することを前提に、旧型客車の
置換え用に設計されたため、この時期の車両であっても冷房が付かず。

ぬぁんと、「SLもおか号」は、その部分も弄らずに。「国鉄型」が好きな
<変態鉄>としては嬉しい限り。
すっかり暗くなった時間帯だが、車内の蛍光灯は千鳥状に1本おきに点灯の
減灯状態での運転。運転区間が短く速度もそう上がらないので、車軸発電機と
蓄電池箱という昔ながらの電源システムでは辛いのだろうか??



車内は家族連れが多く、どうしても退屈する小さな子のために親はスマホで
動画を見せていることが多いみたい。(それなら、乗りに来た意味は??)
そんなわけで、録音状態は決して良くないのだが、最後の停車駅・久下田駅を
発車した後、真岡駅に到着する直前までの様子を一部、ご紹介したい。

シート上にレコーダを置いての録音なので、ユニットサッシのノイズも含め
録音状態は決して良くないが、客車列車独特の走行音は録れたかと...

時折、前後の機関車の汽笛の音も聞こえて。
終わりの方には“ハイケンスのセレナーデ”のオルゴールで始まる車内放送も。
ちなみに、オルゴールは電子音バージョンである。(かなり聞こえづらい)

終点・真岡駅に到着したら、急いで跨線橋を渡って...

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【2020年12月13日16時36分】 真岡鐵道・真岡駅

バルブには明るすぎるが...

とりあえず入庫する直前の姿を。DE10型が50系客車を牽く...
これぞ90年台まで...、学生時代、<変態ガキ鉄>が憧れたローカル客レの姿。

でも、家族連れが多く集まるホームでの撮影。<鉄>が密集しているときより
遙かに難易度が高い撮影である。

改めて、真岡駅の窓口で。

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そう。今回の大きな目的は、この「鉄印」だったのである。
これが2つ目。本当は、この冬休みに「鉄印を集める旅」を計画していた。
でも、コロナが...ウソ!! 北陸地方の大雪の関係で、直前になって断念した。

さて、夕方の真岡駅。

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【2020年12月13日16時55分】 栃木県真岡市台町・SLキューロク館

外はすっかり夜の帳が下りて。
ということで、駅隣の「キューロク館」へ。

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【2020年12月13日16時46分】 栃木県真岡市台町・SLキューロク館

館内はクリスマス仕様。そういえば、そういう時期だった。

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【2020年12月13日16時44分】 栃木県真岡市台町・SLキューロク館

ここには、ホンモノの旧型客車としてスハフ44 25号車が展示されており。
2列配置の白熱灯照明は戦後製客車の特徴。

本当はニス塗りの原型の車内が良いが、近代化改造の対象となった車輌で。
車内は薄茶色の化粧板に交換されている。それでも、いまの車輌とは圧倒的に
違う重厚感を感じる車内である。

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【2020年12月13日16時45分】 栃木県真岡市台町・SLキューロク館

古い<鉄>な本を読むと、必ず出ている写真...
客車内から先頭の機関車を撮る...という構図。いまの時代なら「あぶない!!」と
クレームが入って大変なことになりそうだが、旧型客車の社端部は開けっぱなし。
機関車との連結部も、最後部も鎖か保護柵があればそれで十分だったみたい。
(<変態鉄>は写真でだけ知っている世代。あぁ、こういうのに乗りたかった)

「49671」という機関車は大正時代に製造された9600型蒸気機関車。
貨物機として高速運転には不適ながら、とにかく力の強い機関車...として。
その胴長短足のアンバランスな外観、<変態鉄>の一番好きな機関車である。

荒れ果てた状態で富山城址公園に置かれていた「キューロク」も整備されて
旧駅北の広場にできる公園に設置された...というので、コロナが落ち着いたら
富山駅前まで見に行ってくる予定。

そのキューロクの写真は、この日、撮らなかったのだが...(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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