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北関東ディープ<鉄>(1)流鉄流山線(その1) [<鉄>な撮影記・旅行記録]

都道府県別の魅力度ランキング...マスコミが好きそうなネタである。
これ、調査主体も謎な団体で調査方法も、統計的な妥当性を持ちそうな方法とは
ほど遠いような気がする調査だが...

万年最下位をネタにしていた某県が今年は最下位を脱出した...などという報道が
あって。それに対して出身のお笑い芸人がTVでネタにしているくらいは
微笑ましいが、県知事がああだこうだとコメントし、また、それを求める記者。
何だか知的でないし建設的でもない話題だ...と思っている。

さて、そこで魅力度が最下位争いを繰り広げているのが北関東の各県。
でも、<鉄>の立場で...というか、<変態鉄>の立場で見るとディープな世界が
いろいろ広がっていて。

本当は房総にキハを撮りに行く予定だった日曜日。遅く起きて、向かったのは
北関東だった。広大な関東平野をキハで横断する旅。

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【2020年12月13日11時13分】 流鉄流山線・馬橋駅

「寒い」「眠い」を理由に<撮り鉄>を自粛中(← ウソ)の<変態鉄>、
この冬は気になるスポットを訪れる<変態的乗り鉄>を楽しもうと思っている。

その第1回。12月13日はちょっとゆっくりと家を出て、北関東の私鉄を巡る旅。
……  ……

2020年12月13日(日)晴れ

朝9時過ぎに出発。通勤時と同じ経路、新宿駅に着いたら間違えて職場に向かい
そうになった...というのは内緒。あわててJR線のりばへ。

危うくカメラバッグと三脚を持って出社するところだった。

山手線を半周して...
ブログ用には写真が欲しいのだが人が大勢。なかなかカメラをむけるチャンスが
無いのである。日暮里駅でも...う~ん。

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【2020年12月13日10時54分】 常磐線・松戸駅

日暮里駅から常磐線で。外はポカポカ陽気。東京に住んでいても西側...武蔵野側に
居ると常磐線というのはなかなか縁がないもので。
東京スカイツリーを間近に見ながら、東武線と並走して北千住、地下鉄千代田線が
寄り添ってきて、まもなく。千葉県に入ったところが松戸駅。

第1157M列車で松戸駅には10:53着。

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【2020年12月13日11時05分】 常磐線・馬橋駅

すかさず隣のホームへ。
すぐにやって来たのは地下鉄千代田線からの各駅停車・我孫子ゆき。

2つ目の馬橋駅で下車。

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【2020年12月13日11時06分】 常磐線・馬橋駅

その馬橋駅、南側に走る常磐緩行線(地下鉄千代田線直通)にしかホームは無く、
先ほど乗ってきた中距離電車(土浦・水戸方面)は「快速線」を通過する形。
(だから、松戸駅で乗り換えたのだが...)

その快速線の線路の向こうにも小さなホームがある。

それが、今回の旅の目的の1つ目。

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【2020年12月13日11時06分】 常磐線・馬橋駅

さぁ、エスカレーターを上がれば。
案内板にも「流鉄流山線」の文字。

いったんJRの改札を出場して、跨線橋を進めば、小さな階段があって。

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【2020年12月13日11時07分】 流鉄流山線・馬橋駅

懐かしい感じの、手書き数字の時刻表。跨線橋の階段の支柱は木製。

これぞ“正しい電鉄駅”である。
階下には、まさに時計が止まっているかのような...
小さな窓口があって、その横には改札ラッチ。ちょうど電車の時間。
ベテランの駅員さんがその窓口の横のドアを開けて出てきた。

数名の乗客が改札を通り...

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【2020年12月13日11時09分】 流鉄流山線・馬橋駅

ゆっくりと入線してくる電車を見守る駅員さん。
まさに昭和の頃から変わらない、鉄道情景が残っていたのである。

それを写真で表現しようにも...こんな中途半端な画しか撮れないところが
<変態鉄>の<変態鉄>らしさ。

冬の光を浴びて、長く伸びたホーム上屋の影も...う~ん、堪らん。

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自動券売機もあるが、乗車券・入場券とも硬券が健在で。
さすがに日付はゴム印だが、ぬぁんと...改札鋏は“いまなお現役”。

下車客の対応を終えて窓口に戻った駅員さん。
硬券入場券と乗車券、それから1日フリーきっぷを。

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【2020年12月13日11時12分】 流鉄流山線・馬橋駅

ということで、最初は「流鉄流山線」。
全長5.7 kmの小さな路線である。開業は意外と古くて、1916年(大正5年)3月。
珍しいのは、流山周辺の住民が出資した会社だということ。

いまとは違って一面の田園地帯と雑木林だったこのエリア。
流山周辺住民の国鉄常磐線へのアクセスと、流山駅近くで製造されるミリンと
醤油の出荷(貨物輸送)も行われたという。

国鉄の駅から数キロ先の町を結ぶローカル私鉄というのは、かつては多く見られた
構図だが、もちろん道路整備が進み自動車が普及する中で<変態鉄>が生まれる
前までには、その大半は消えていった。

そんな昔ながらのローカル私鉄の生き残りである。

さぁ、わずか5駅、6 kmに満たない路線の旅へ。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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