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秋の房総のキハたちを (1-3) 小湊鐵道20201024 五井機関区撮影会 [2] [小湊鐵道]

しばらく前に...

タブレットPCが故障したということを書いたけれど...
先日、ヨ※バシから電話がかかってきて。

ぬぁんと、その修理代が7万を超えるという...
「えっ!! そんなに高いの??」という<変態鉄>に
修理窓口の担当者さんも「新しいのを買っても...」と。
先日、買ったゲーミングPCは持ち運ぶことはできないサイズの機種だが、
RAW画像の編集作業は、ちょっと拍子抜けしてしまいそうなくらい快調そのもの。

イマまでの、あの動きの悪さは何だったんだ!!

と。ということで、タブレットPCを新しくするべきか否か、ちょっと迷っている。
それほどのスペックでなければ、新しいモノを買った方が有利なわけで。

さてさて、10月24日の小湊鐵道五井機関区撮影会の話題。

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【2020年10月24日9時42分】 小湊鐵道・五井機関区

何だかんだで、この機関庫に入れていただくのも...
何度目だろうか。その分、車輌を撮るだけで無く、いろいろなモノにカメラを
向けるだけの気持ちの余裕が...

……  ……

2020年10月24日(土)晴れ

工場は、蒸気機関車時代から変わらない建物みたいだが...
もちろん、“今なお現役”小湊鐵道線の日々の安全を支える第一線であって
「展示物」ではない。雑然と積み上げられた資材類や車輌部品に、
技術職とはほど遠い職種の<変態鉄>は、憧憬とコーフンと...

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【2020年10月24日9時38分】 小湊鐵道・五井機関区

「チバニアン」である。地磁気逆転地層だったか。月崎駅が最寄り駅。
(歩くにはちょっと遠いらしいが...)

とはいえ、<変態鉄>としては見に行こうとは思わない。
“地磁気”は視て分かるもので無いわけで、そうすると、単に地層が露出した崖
というだけでは?? 夢のない男である。

その記念ヘッドマークは、しばらく前にキハ200形に掲出されていたはず。

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【2020年10月24日9時37分】 小湊鐵道・五井機関区

う~ん、こういう光景が好きな<変態鉄>なのである。

そんな工場建屋内に見つけたのが、1枚の黒板である。

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【2020年10月24日9時35分】 小湊鐵道・五井機関区

「運行表」なので、日々の運用状況を書き込むモノだったのだろうか。
工場内で、車輌の検査予定や故障箇所などを書くのに使っているみたい。

「山側 ハテ101 上り車輪」、ハテ101というのは、里山トロッコの客車である。
車輪の偏摩耗でも見つかったのだろうか。
「3位 車掌スイッチ」とか「クラッチ要注意」とか。車齢の高くなってきた
キハ200形の日々のメンテナンスにも、たぶん、われわれ<鉄>には分からない
苦労もあるのかも...

それはさておき...

主力車のキハ200形は214号車まで、209は事実上の廃車状態(書類上は現役)。
この黒板ができたのが、そのキハ200形の増備が続いていた時期だろうか。

211以降の番号は、他の番号に上書きする形で書き替えられた痕跡が
ハッキリと見て取れる。「5」という数字が見えるので、5800形などの車番が
並んでいたのだろうか。

一番下には5桁の番号が並んでいる。
意図的に残した...のではなくて、たぶん、キハ200形が14両で増備が完了した
から書き替える必要が無かったから...だとは思うが。

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【2017年9月3日10時42分】 岡山県久米郡美咲町・柵原ふれあい鉱山公園

「41000形」というのは、そう、同和片上の生き残り、この車輌と同形である。
国鉄で引退した後、少なからず全国のローカル私鉄に払い下げられており。

初期の機械式ディーゼル動車だった。

この日、キハ5800号車のところで案内されていたベテラン職員の方、
41000形が現役だった時代をご存じのようで...。

総括制御のできない車輌なので、連結運転では各車の運転台に運転士が乗務し、
汽笛などの合図で力行、ブレーキ。すべて各車の運転台で別々に操作しており...
運転士さんどうし、息が合わないと大変だったみたい。

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【2020年10月24日9時52分】 小湊鐵道・五井機関区

この日もそうだが、自分は、これまでにも何度かキハ5800号車を撮っていて...

キハ200形が増備されて、こういう複雑な来歴の車輌を置き換えていく過程では
「キハ200形+キハ5800」みたいな混結編成が走っていたと思っていたのだが...
そのことを訊いてみると、あまりそういう編成例はなかったということで。
むしろ、キハ5800形の併結相手としてあり得たのはキハ41000形だったみたい。

「なんだ~ぁ、前回と同じか」と思ったら...

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【2020年10月24日9時43分】 小湊鐵道・五井機関区

見落としていたポイント。教えていただけた。
前回は、色褪せて浮き出てきた昔の塗色について聴くことができたが、
このキハ5800号車の見所は車内にも。

電車改造のディーゼル動車だということも関係して、この窓枠。
現存するキハの中で、客窓が木製窓枠というのは意外とレアで。

なるほど。
エンジン出力が限られる中で、車体軽量化が至上命題だったディーゼル動車、
座席シートを小さくしたり、肘掛けを省略したり...
だから軽金属製のサッシ窓をかなり早期に採用していた筈。

「木製窓枠のディーゼル動車」というのは貴重な存在とのこと。
まったく気づいておらず、あわててカメラを向けたのだった。

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【2020年10月24日9時44分】 小湊鐵道・五井機関区

なるほど。足下の台車が旧型電車らしいタイプだというのは知っていたが、
キハ5800号車...「何度も撮った」などと言ってはいけない。

<変態鉄>では絶対に気づけないような見所が詰まっているのである。

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【2020年10月24日9時43分】 小湊鐵道・五井機関区

普段なら漫然と、この車内写真を撮って終わりにしていたはずで...

こういうお話しが聴けるのが、車庫見学の楽しみなのである。

大手会社だと、こういう車庫公開の時には本社の営業担当の社員が見学客の
整理にあたるが、規模の小さい私鉄ほど工場の第一線でご活躍の方が作業服のまま
見学客の対応にあたっている印象。

図々しさだけがアピールポイントの<変態鉄>。
現場の職員さんに素人質問を重ねては、アレコレお話しを伺うのを、
どこでも楽しみにしているのである。

五井機関区撮影会、もうちょっとご紹介できる話題がありそう。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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