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10月の瀬戸内に個性派列車を追う(17=最終回)最後にもう一度... [水島臨海鉄道]

(いつもの通り)引っ張りに引っ張ってきた、この話題もとうとう最終回。

そもそも“臨海鉄道”というのは、これらは法令で、国鉄(JR)線と接続して
臨海部の工業地帯への貨物輸送を行うことを主な目的に、国鉄、地元自治体、
臨海部に工場をもつ企業の出資により設立された鉄道会社である。
つまり、“国有鉄道法”の規定で、当時の国鉄が出資できる先が
厳しく規制されていた時代に、その“例外”として生まれた路線である。

大半が「貨物専業」だが、水島臨海と鹿島臨海だけは旅客営業もあり。

でも、大洗鹿島線で旅客営業を行う鹿島臨海鉄道(主に旅客と貨物が
別路線になっている)のと違って、水島臨海鉄道は、水島本線で
貨物輸送と旅客輸送を両方、やっているのは現在、全国唯一の存在。

倉敷市-水島の12 kmあまりの区間は“臨海工業地帯”というよりは
住宅街で、途中には学校などもあり、朝晩だけでなく日中でも利用客は多い。

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【2020年10月20日16時22分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅

<変態鉄>としては、大学生の頃、岡山県内にキハ20形を毎朝、定期運用で
使っている路線がある...と知って、そのキハ20形に乗りたいと出かけたのが
最初だった。それ以来、時折、訪れて...その約15年後にキハ20形は引退するが
撮っている内に、線内貨物列車などに興味の対象は広がっていき。

そんなわけで、今回、“線内貨物”は撮るには撮れたが肝心の機関車が...
“混色キハ”は何とか撮ったが、ベストショットはなく。
何だか消化不良感ばかりが募る水島臨海鉄道撮影記になってしまったが...

最後は...

……  ……

2020年10月20日(火)晴れ

三菱自工前駅付近は、「ちょうど撮りやすそう」と思ったのだが...
たぶん、夏の陽が高い時期の朝の下り列車ならスッキリ撮れそうな気がする。

来シーズン、ここで“自動車便”を狙ってみようか!?
そのとき、DD50形は元気に走っていてくれるのだろうか。

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【2020年10月20日15時50分】 水島臨海鉄道水島本線・三菱自工前駅

レンズキャップを紛失し、そのほかにアレコレ...
気持ちは暗く、三菱自工前駅から後続列車に乗り込んで。

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【2020年10月20日15時51分】 水島臨海鉄道・MRT305号車内

先ほど撮ったハロウィーン列車の折返しである。

まだ退勤時間には早いのか三菱自工前駅始発であっても隣の水島駅までは
誰も乗っておらず。いまいちど2020年仕様のハロウィーン列車の車内を。

運転士さんをちょっと驚かせてしまったか??
みんな驚き、上り列車の常盤駅下車客...だった自分。

駅の階段を下りれば正面がホテル。
フロントで預けておいた荷物を受け取ったら...

さぁ、ここから!!

間に合うか...高架線路に沿って。彫刻通りを大急ぎで歩き出すのだ。
2日分の着替えやらパソコンやらの入ったバッグを提げて。おとなしく
目の前にある常盤駅から乗れば良いものを...

ハロウィーン列車で常盤駅到着が15:58着、何としても2駅先の弥生駅に16:20頃
までに着きたかったのである。

足がもつれる...とにかく辛い状況で...「間に合ったかな!?」
最後の“難所”は弥生駅の高架ホームへと続く長い階段。息を切らして...

ホーム端でカメラを構えると視界に入ってきたのは...

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【2020年10月20日16時21分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅

そう、自工前駅付近で撮ったキハ編成が戻ってきたのである。
夕方の弥生駅に進入するシーン、列車の南西側からカメラをむけることになるので
この夕方の時間帯が“サクラダ順光”である。

上り線には高架橋の壁の影が落ちる分、下り列車にスポットライトが当たったかの
ような状況で。

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【2020年10月20日16時22分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅

それが今日のトップ写真である。

すかさずズームレンズを広角側へ。

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【2020年10月20日16時22分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅

順光で混色キハ編成を記録できた。最後の最後に何とか納得できる1枚を確保。

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【2020年10月20日16時22分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅

もちろん振り返れば完全なる逆光。車体側面にだけ光があたって。
ちょうどこの駅で交換する上りは前が「50周年記念塗装」だったのだが...

こういう逆光のシーンこそ、良い画が撮れる...そういう人になりたいと思うこと
早30年余り。ここをフォトジェニックな1枚にできるか、単に暗いだけの失敗写真に
留めるか、それこそ撮影者の腕前の問題である。嗚呼。

ということで、水島駅で折り返してきたキハ37形編成に乗って。

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【2020年10月20日17時00分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市駅

夕暮れの倉敷市駅に戻ってきたのである。

となれば...

<変態鉄>の“いつものパターン”。混雑する改札口を急いで通り抜け...

息を切らしながら向かったのは、またも階段を上った先。

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【2020年10月20日17時17分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市駅付近

最後は定番のこのカット。

<速報版>にも書いた通り、これが「大当たり」だったのである。
ISO値を上げて何とか写し止めた1枚。水島臨海鉄道を撮る者にとっては
非常に嬉しい1枚となったのである。ぬぁんと、キハのヘッドライトが灯って
いたのである。よほど暗くならないとヘッドライトを点けないのが“臨鉄流”。
ヘッドライトを点けて走っているシーンだけでも貴重だが混色編成である。

改めて、この日の担当運転士さんには深く感謝を申し上げたい。
(※ もちろん撮影用にヘッドライトを点灯してくれたわけではない。
単なる<変態鉄>の勝手な思い込み。自意識過剰のヤバい奴である)

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【2020年10月20日17時18分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市-球場前

球場前駅に向かって、山陽本線との並走区間を加速していくキハ編成。
その後ろ姿を追って。

写真中央を、ニョロッと横切っている線路が貨物列車がJR山陽線から水島本線に
乗り入れるときの渡り線、バックには夕焼け空に四十瀬の運動公園の照明灯。

JR線も夕方のラッシュが始まっており。

今度は伯備線側の踏切が。慌ててカメラをむけると...

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【2020年10月20日17時19分】 伯備線・倉敷-清音

出雲市に向かっていくのは381系特急「ゆったりやくも」である。
咄嗟にこの1枚。車体側面がギラリして、そして電照式ヘッドマークの「やくも」の
デザインが見えてくれれば最高だったが、これが<変態鉄>の能力の限界。

こういう夕焼けバックの写真って、どう撮れば良いのだろうか???

空港ゆきのバスまでしばらく時間があると思って駅周辺をウロウロ。
と、何だか、それっぽい下電バスが出発していく...

「あれっ!?」
やってしまったのである。

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【2020年10月20日17時46分】 岡山県倉敷市寿町・倉敷駅北口付近

空港バスは18時過ぎ、ヒコーキの出発ギリギリの時刻までないと思っていたら、
ぬぁんと、<変態鉄>が見ていたのは、「空港発倉敷ゆき」の時刻表。

18時半の空港ゆきに乗れたので間に合いはしたのだが、何だか最近、時刻表の
上りと下りを見間違え...というか、思い込みで見ていることが多くて。

何やっているのだか...

……  ……

最後まで“困ったモノ”があった。それが...

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そう、今回、常盤駅の隣のホテルに泊まったら、もちろん(?)、コレが
もらえた訳で。でも、意外と使える場所が限られて。

ホテルの人も「このあたりだとコンビニくらい」と言っていたとおり。
夕食をホテル内でとったときに1枚使ったが、もう1枚が余っていて。
この日のうちに使い切らないとダメで。

最後に可能性を探ったのは岡山空港内だった。レストランに入ったときに
訊いてみたらダメ、もう諦めて保安検査を通ってから搭乗待合室にある売店へ。
ぬぁんと、最後の最後にそこで使えると。

岡山といえば桃をはじめ、温暖な気候を活かした果樹栽培も知られており。
桃の飴などを購入。倉敷(といっても児島地区)の有名なジーンズをあしらった
デザインの容器。(ほかに蒜山焼そばのお土産品を買った)

でも...

帰宅後、缶をよ~く見れば“製造者”の欄に続いて「山梨県甲斐市」の文字
う~ん!? (おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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