SSブログ

「みまスロ」がニハチゴハチだった頃(10) [<鉄>な撮影記・旅行記録]

今日の東京は、ぬぁんと30℃に届かなかったのだとか。今年は梅雨が8月まで
長引いた代わりに(?)、そのあとの猛暑は、いつもの年以上に過酷なものだった。

<ケチ鉄>を自認する自分でさえ、毎晩、クーラーを止めることなく“終夜運転”
朝起きて着替えて、会社に向かおうと玄関を出た瞬間に汗だくになる...という
生活だったので、今日は歩いていて涼しさすら感じたのだった。

ただ、明日からはまた暑くなるそうで。とはいえ、ずっと仕事なので通勤時以外
暑いも寒いもあまり感じないのだが...。週間予報を見ても、この先、32℃くらいの
日はあっても35℃をこえる気温は予想されておらず。32℃予想にホッとしている
自分も、考えてみれば異常なことだが。

11_IMG_7685.JPG
【2009年11月8日11時01分】 JR西日本・津山鉄道部

もう、ひとつき以上、撮影に出かける機会もなく。今週末こそ“出撃”したいと
思っているものの、はたして...

つまり、ネタ切れである。
昨日に続いて2009年11月の「みまさかスローライフ列車」の模様をご紹介したい。


……  ……

2009年11月8日(日)晴れ

昨日も書いた通り、当時は、兎に角、写真が少ないのである。
行き帰りや移動の“経路”では何も撮らないことが多く。

12_IMG_7693.JPG
【2009年11月8日12時11分】 因美線・高野-美作滝尾

このときもスタートは美作滝尾駅近くの鉄橋だった。
前回は、川岸の風景を入れて撮ったが、逆光気味。ということで、今回は
鉄橋カブリツキで撮ってみた次第。

何の変哲もない列車写真になってしまって、これでは「因美線で撮った」という
感が何もないのだが...

当時の自分としては、お目当ての列車がバッチリ写し止められていたら大満足...
そんなレベルの万年素人<撮り鉄>だったのである。
(いまも、大して変わっていないけど...)

そして、ここからはタクシーで“追尾”するのも変わらず。

13_IMG_7698.JPG
【2009年11月8日12時55分】 因美線・美作滝尾-三浦(後追い)

滝尾駅前からタクシーで追いかけ始めてすぐに列車に追いついて。
たしか運転手さんのご厚意で途中で止めてくれて、いったん下車して撮影。

道路が因美線の線路をオーバークロスする陸橋から撮ったのだった。

そして、この日のお目当ては...

「秋らしい1枚」を狙っていたように覚えている。秋の<撮り鉄>と言えば...

14_IMG_7711.JPG
【2009年11月8日13時33分】 因美線・知和-美作加茂

“ススピン”、黄金色に輝くススキの穂にピントを持っていって、奥に列車を
置けば、ススキの後ろに列車がボケた感じで写って...

“オマージュ”といえばカッコいいかも知れないが、ネットで見つけた写真の
“パクリ”を目指そうとして、単なる“劣化コピー”という、ありがちな...

試し撮りはこの先の美作加茂駅で交換する予定の上り列車、キハ120形単行。
単行なのと、11月の太陽がステンレス車体を輝かせてくれたので、まだ何とか
見られるような気もするが...

15_IMG_7718.JPG
【2009年11月8日13時40分】 因美線・美作加茂-知和(後追い)

2両とはいえ、この倍以上の編成長。
列車の止め位置がダメ。2両編成といえ、ピントは来ないし右側の草に隠される
のだから、最後部のゴハチを画面中央に持ってきて、ニハチを茂みの中に隠せば
「長編成の急行列車を後追いで切り取った画」という感じで誤魔化せたかも
知れない。その方が画になったような...

と、10年が経ってから思う<変態鉄>なのである。

正午に津山駅を出ても、そこから各停車駅で30分ほどの停車時間。歓迎イベントを
行うのがこの列車のメインなのだから...

折返しまで意外と時間ができるのと、そもそも因美線という路線は岡山県北部、
鳥取との県境の山間の区間をゆく路線である。11月ともなれば午後になると
陰になってしまって、真っ黒に写る箇所が多くなってくるのである。

ということで“返し”は一発勝負で。

16_IMG_7720.JPG
【2009年11月8日15時53分】 因美線・知和-美作加茂

超有名撮影地。

知和-美作加茂間のストレートである。
腕1本動かせないほど、たくさんの<鉄>が集結していたと記憶している。

ただ、これは個人的な偏見に満ちあふれた感想だが...

西日本での<撮り鉄>は、大勢の<鉄>が集結する場所で自然発生的に
撮影地を仕切り始めるオジサンが居ることが多いような...
声をかけ合いながら、お互いの立ち位置とか画角とかを調整して...
罵声と怒号が飛びかうような険悪なムードになることが少ないような気がする。
その点、仲間内の小グループ単位で、いざ列車直前になってから
「オマエの腕が画面に入って邪魔だ」とか、そういうことが起こるのは関東の
撮影地の方が多いような気がするのである。

まぁ、もともと<変態鉄>が撮るような列車を狙って撮りに来る方は
若い学生さんよりも、自分よりも上の世代。趣味活動も社会経験も豊富な方が
多いので、そもそもトラブルになりにくい...ところはあるのかも知れないが。

ファインダーの中に飛び込んできたキハ、思ったよりもゆっくりと近づいて。

01_IMG_7728.JPG
【2009年11月8日15時53分】 因美線・知和-美作加茂

ホンの僅かにキハの正面には光が回ってくれて。
当時の<変態鉄>としては考えられる範囲で最高の1枚を撮ることができた。

たぶん、自分の8回の「みまスロ」の中でも1, 2を争う“最高傑作”である。

もう、大満足っ!!

でも、これで終わりではなかった。急いでカメラを片付けると線路沿いの道を
全力で歩き始める<変態鉄>だったのである。

……  ……

上り列車のときは大したイベントが行われない駅が多かった「みまスロ」、
でも、加茂駅は下りも上りも盛大なイベントが行われる。

つまり、停車時間も長いのである。

「ダメかなぁ~」
朝から歩き疲れて足も痛いし、朝一番のヒコーキだから寝不足だし。
諦めようか...くじけそうになったけれども、美作加茂駅が視界に入ってきたとき
まだイベントは行われていた。つまり、キハは停車中。

17_IMG_7735.JPG
【2009年11月8日16時15分】 因美線・美作加茂駅

「間に合った!!」

夕陽がキハの車体をオレンジ色に染めて...、堪らん1枚である。

発車時刻は迫っていたが、“徒歩おっかけ”成功である。
ちなみに車内は、ローカル線のキハらしからぬ超満員。デッキのドア付近に
立つのが限界だった。

各駅の車内放送に“アルプスの牧場”のオルゴールが入るのもイベント列車
ならではの...、録音機材は用意していなかったが<車内放送マニア>として
キハに乗って、あのチャイムを聴けば疲れも吹き飛ぶのである。

当時の撮影機材は、EOS 5D...初代である。
ISO400くらいまでは何とかなるのだが、ISO800まで感度を上げればLサイズ
プリントでもバッチリ分かるほど酷いノイズが出るものだった。

いまでは考えられない位、夕方の撮影は苦手だったのである。

18_IMG_7750.JPG
【2009年11月8日16時50分】 因美線・東津山駅

最後の停車駅、東津山駅では姫新線列車との交換のため、しばらく停車。
そして、終点・津山駅に到着である。

19_IMG_7756.JPG
【2009年11月8日17時04分】 因美線・津山駅

このとき、初めて津山駅での入庫風景を撮ることができた。
素人ながらに見よう見まねでこういうカットにも挑戦していたのである。

でも...

そう、夕方の写真は初代5Dには辛いものがあって。

もう、やむを得ない。ずっと封印していた...

20_IMG_7775.JPG
【2009年11月8日17時07分】 因美線・津山駅

<変態鉄>の大の苦手、“流し撮り”である。
入庫していくキハの姿を見送って、津山線のキハ47形に。いつも狙って
ドア横のロングシート。いつしかぐっすり眠ってしまって。
満員のキハはすっかり夜の帳の下りた岡山駅に到着するのである。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 6

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。