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阪堺モ161形車「住吉っさん」初詣輸送撮影記(8)不思議な胸騒ぎ!? [ちん電(阪堺電気軌道)]

さっきまで、会社の来月の予定表を睨みながら“出撃”予定の検討を行って。
陽もだいぶ長くなってきたので、夕方時間帯の撮影も可能だろうし...

行きたいと思う路線は、毎度のところから、久々のところまでたくさんあるのだが
果たしてそれが実現するのか!?
そんな心配をしつつも、日々、溜まり続けていく仕事を何とか、やっつけておかないと
大変な事態に直面するのである。

ただ、そんなことばかり気にしていても仕方ないわけで。

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【2020年1月2日13時59分】 阪堺電気軌道阪堺線・安立町-我孫子道

引き続き、1月2日の阪堺電車撮影記。「堺市内区間でモ161形車を撮る」という
今回の目標、初日早々実現したのだった。石津川鉄橋での撮影、2両目、モ166号車
のときは、残念ながら失敗に終わってしまって。それでも、天王寺駅前ゆきとして
戻ってくるときに、もう一度、チャンスがある訳で。

“定番”の綾ノ町電停で待機したのだった。


……  ……

2020年1月2日(木)晴れ

綾ノ町電停に着いて。綾ノ町から寺地町の先まで紀州街道の中央を走る併用軌道...
といっても、グリーンベルトで区切られて線路まわりも舗装されている部分もあるが
バラスト敷になっている部分もあって、広い道路の真ん中に線路がある...といった
感じ。一般的な「路面電車」というイメージではない。

都電荒川線の早稲田-面影橋とちょっと似たような雰囲気だが、あちらは専用軌道、
阪堺は併用軌道の扱いになって。そのあたり、基準がよく分からないのだが...

さて、その「ヘンな併用軌道」、センターリザベーション区間の北端が綾ノ町電停。
ここから紀州街道自体もクルマのすれ違いも難しそうな細い道になり。電車は
その紀州街道を離れて専用軌道に入る。

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【2020年1月2日13時38分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停

だから、綾ノ町交差点は変則的な形になっていて。電車は交差点内でカーブしながら
専用軌道へと入っていく。下り(浜寺駅前方面)のホームは専用軌道、上りホームは
道路中央にある。ということで、黄色の矢印信号に従って、交差点を横切るときが
シャッターチャンスなのである。

“金太郎塗り”でも、こちらはモ501形505号車。阪堺電車は広告媒体としても
人気が高い...のか、営業担当の方がスゴく“やり手”なのか、モ161形車の一部を
除けば、広告が途絶えることが無いのである。だから復刻塗装が出てきても、
前面だけで側面は広告入り...というケースが多く。撮る側とすれば契約期限の
関係で広告が外れるタイミングを狙うことになるのだが...

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【2020年1月2日13時44分】 阪堺電気軌道阪堺線・神明町-綾ノ町

逆光だし、植樹帯で電車の足回りは見えないし...

写真としてはメチャクチャだが、その紀州街道のセンターリザベーション区間を
駆け抜けてくるモ166号車。いよいよ、である。

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【2020年1月2日13時44分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停

線路の東側から撮っていることになるので、午後に入ると車体側面の光が弱いが、
それでも、モ166号車のアップを、綾ノ町だと分かるような撮り方で。

電停に停車中の姿写真だが、でも、堺市内区間で撮っていることは間違いなく。
これはこれで良い記録になったのである。

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【2020年1月2日13時45分】 阪堺電気軌道阪堺線・神明町電停付近

普段よりも増発されている堺市内区間。モ166号車が停車している間に下ってきた
浜寺駅前ゆきは、これまた、人気の高いモ701形トップナンバー「パンダ電車」
である。

そして...

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【2020年1月2日13時45分】 阪堺電気軌道阪堺線・神明町電停

もともと綾ノ町は乗降の多い電停(であるような気がする)、しかも道路信号の
待ち時間が長いので、停車時間が期待できるのである。乗っているときはイライラ
したりもするのだが、撮るのには最適で。「パンダ電車」をやり過ごしたら、
少しだけカメラポジションを変えて、モ166号車をサイドから。

再び、信号が変わって。

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【2020年1月2日13時46分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停付近(後追い)

狙っていたのは、この交差点を横切るときの後追いショット。
決して難しい撮り方ではないのだが、やはり、限られたシャッターチャンス。
これをものにすることができて、ちょっとホッとしたのだった。

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【2020年1月2日13時47分】 阪堺電気軌道阪堺線・神明町電停

この間、浜寺駅前に向かっていった電車の中に、ほかのモ161形車は居なかった。
ということは、彼らは、いまも我孫子道以北の大阪市内の運用に入っている
可能性が高いわけで。となれば、それらを撮るべく、急ぎ、大阪市内区間に
戻らないと。横断歩道の信号が変わるのを待って、綾ノ町電停のホーム。

ここから超満員の天王寺駅前ゆき。当初は住吉まで乗るつもりだったが...

我孫子道電停に着くときだった。車庫内にモ161形車が待機している感じはなく。
でも、何か、ヘンな予感がしたのである。ということで、急遽下車。

我孫子道電停は必ず長めの停車時間。乗務員交替が行われるケースも多く、
ホームに停車中のシーンを狙っている<鉄>も少なくないのだが、それにしても
カメラを向けている<鉄>の数も、その真剣さも、いつもとちょっと違うような...

<変態鉄>も線路沿いの狭い通路を抜けて、安立町方向に少し歩きながら...

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【2020年1月2日13時57分】 阪堺電気軌道阪堺線・安立町-我孫子道

架線柱や建物の影、ちょっと面倒なことはあるのだが、それでも線路の西側が
開けている直線区間。この時間帯、下り電車はかなり良好な光線状態で。

と、待っていると...

「おおおっ!!!」

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【2020年1月2日13時59分】 阪堺電気軌道阪堺線・安立町-我孫子道

いきなり、やってきたのは一番レアな存在。事実上イベント用車になっている
“昭和40年台仕様”のモ161号車のお出ましである。

ただ、もちろん(?)、堺市内には入らない我孫子道止まり。しかも、赤文字の方向幕。
この「赤・あびこ道」の表示は、あびこ道到着後、折返し線に入らずに入庫する
という意味。もちろん、“総動員態勢”で初詣輸送にあたるこの期間、
「黒・あびこ道」は到着後、すぐに折り返すが、「赤・あびこ道」もいったん
車庫の方に入っても、すぐに出てくるのが通例で。だから、さすがにモ161号車も
この時間で、この日は“お役御免”とは思わなかったが、でも、折返しはいつになるか
分からない状況で。

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【2020年1月2日13時59分】 阪堺電気軌道阪堺線・安立町-我孫子道

正午前の帝塚山に続いて、ここでも、“晴れカット”を手にすることが
できただけでも、大満足なのである。

電車はじゅづつなぎのように、どんどん入ってくる。あびこ道電停で停車して
いる間に、後続電車は、そのお尻にくっつくように、あびこ道電停の場内信号の
あたりで待機しているような感じ。そんな状況の中で... (つづく)

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サットン

広告電車として阪堺と並んで人気なのが大阪モノレールでしょう。なにしろ全線に亘って幹線道、高速道が並行していますので。でも、スポンサーが大モノが全国ブランド主体なのに対し、阪堺は地元ネタなのが面白いところです。
by サットン (2020-02-10 09:56) 

ferrum_queserasera

サットンさん

コメントありがとうございます。
大モノも車体広告が目立ちますね。やはり、伊丹空港に発着すること、高いところを程よい速さ(?)で走っていることが広告媒体として魅力なのでしょうか?
確かに阪堺電車は、沿線の広告が目立ちますし、某質屋さんの広告のように、まるで、「この広告が標準塗装では?」と思わせる位、両数が多いのもあって。意外と入れ替わりが多いようで、撮りに行くたびに「新ネタ」に出会えます。
by ferrum_queserasera (2020-02-10 22:28) 

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