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2008年3月頃 キハ85系 特急「ワイドビューひだ10号」飛騨古川駅発車後 [車内放送]

久々に車内放送のコレクションから。

2023年も早いもので残すところ、今日を入れて4日となって。
自分にとっても、アレコレ、いろいろなことがあって。そう、そして、5月から8月にかけては趣味活動どころではなくなっており。

もちろん、<鉄>の世界でもいろいろなことが起こっており。最近では京葉線の新ダイヤがハレーションを引き起こしているようで。
それにしても、普段は「民間企業の事業に補助するカネは無い」という自治体や政治家は、不都合な話が出てきた途端、「公共性の高い事業だから...」みたいなことを言い出すから不思議なもの。結局、この国の交通政策というのは...

でも、そんな難しい話は、<変態鉄>には似合わない。

2023年の<鉄>の世界における大きな変化と言えそうなのは、やはり、JR初期世代の特急車両の引退だろうか。

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【2013年8月15日17時35分】 高山本線・高山駅

国鉄型ばかりを撮っている自分でも、好きだったのが、JR東海のキハ85系「ワイドビューひだ」号だった。
父が岐阜で単身赴任していたのが1991年、<変態鉄>が中学生だったとき。その夏、家族で飛騨高山を訪れて、富山に向かう際にデビューまもない「ワイドビューひだ」号に乗った。

肘掛けのところまで広がる窓、他のキハとは明らかに異なる力強いエンジン音...。
乗車する機会は、多かった訳では無いが、好きな車両だったのは間違いない。今年、ほとんどの車両が廃車になって。

ということで、その「ワイドビューひだ」の車内放送。



お昼すぎ、飛騨古川駅を発車し、短い4両編成で高山へと向かう「ワイドビューひだ10号」の模様を。
ちょうど、“ワイドビューチャイム”が流れたところで、屋根上の雪がバサバサと音を立てたが、でも、珍しく“前後チャイム”の放送だったので...。

先日、ご紹介した特急寝台「あかつき」の放送と同様、停車駅と時刻は高山駅発車後に...と短めの放送である。


……  ……

コレ、たぶん、2008年3月5日の録音。
でも、裏付けがないのでタイトルは「2008年3月頃」と記載している。
記録が残っておらず、特定できていないのである。富山駅を朝8時に発つ「6号」を途中駅で降りて、飛騨古川始発の「10号」で名古屋に向かった...という記憶だが、裏付けるメモなどは出てこなくて。

高山以南は長編成でも乗車率が高かった特急「ワイドビューひだ」。車内放送を録音するには富山側が適しており。
その、「6号」が富山駅を発車した直後、ベテランの車掌さんによる丁寧な車内放送は、5年ほど前、旧ブログ時代にご紹介した。

  「2008年頃 特急「ワイドビューひだ6号」車内放送」(→ こちら

一応、録音データももう一度、貼っておきたい。



飛騨古川駅で時間を潰して、そして、この「10号」に乗ったことは記憶しているのだが...

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【2010年9月1日8時32分】 高山本線・東八尾-笹津

4両というのは、ちょっと短めの編成。編成の増解結が自由に行えるのがディーゼル動車の強み。この列車もそうだが、高山駅からは長い編成となっての運転である。

それにしても、自由席が中間の3号車の1両だけというのも、飛騨高山と下呂温泉の旅行客の利用が多い特急列車らしい組成である。

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【2008年3月4日12時10分】 高山本線・千里-速星

「2号車の半分、座席番号、1番から8番までの座席はグリーン席です」
のアナウンスで、半室グリーン車のキロハ84形が連結されているのが分かる。<変態鉄>が「ワイドビューひだ」を撮ったのは、大半が富山県内の区間。富山乗り入れの編成は、「南紀」用に投入された全室グリーン車のキロ85形が組み込まれているのが基本で...。

時折、雪が舞う“千里のカーブ”で捉えた「ワイドビューひだ」号も、先頭車のドア横にグリーン車のマークが確認できる。

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【2010年9月2日17時24分】 高山本線・西富山-婦中鵜坂

「1号車は喫煙の指定席です」

当時は禁煙車の割合が徐々に高まってきていた時期。90年代の車内放送では禁煙車の号車番号を案内することが多かったが、この頃には逆転していて、「タバコを吸うことができるのは...」という喫煙可能な号車のアナウンスが、全国的に定着していた時期だった。

携帯電話のマナーの他、危険物に関するアナウンスが追加されている。確か、2001年の米国同時多発テロ以降、こうした注意喚起の放送が追加されたように記憶している。このあたりも古い車内放送を聞いてみると時代の変化を感じるのである。

「なお、途中1箇所、反対列車の行き違いのため停車します」
と案内するのも、高山本線の優等列車では定番のアナウンスだった。車掌さんによっては「岐阜までは単線でございます」の一言も添えていたような...。

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【2011年2月8日12時22分】 高山本線・千里-速星

このときは、沿線は雪が積もっており。
この録音でも、放送が始まった直後に、キハの屋根上に雪が落ちてきたときの音を拾っている。

雪原に力強いカミンズエンジンの音を響かせて走る「ワイドビューひだ」号、もう一度、乗ってみたかった気がする。
富山から飛騨古川を経て高山までは乗客も少なく、車内にはエンジン音だけが響いており...

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【2013年8月15日16時41分】 高山本線・高山駅

高山駅から長い編成になって岐阜、名古屋へと向かっていくのとは、また、違った雰囲気があった。

幸い、一部の車両が京丹後鉄道に譲渡され、活躍を続けるという。姿は変われど、思い出の「ワイドビュー」にまた会いに行きたいと思っている。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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