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11月、秋の小湊鐵道を撮りに(4=最終回) [小湊鐵道]

今年の冬の寒さと来たら...

2月に入っても、当然、寒いのである。当初、「2月まで」と言われていた、いすみ鉄道キハ28形は本当にもう走らないのだろうか??
団体貸切なら、数ヶ月前には申し込まないといけないので申込みが無かったのだろうか、それともキャンセルが出たのか??
自分は、4月初旬まで土日に休みがとれる機会がなさそうな流れになっており、キハ28の動いている姿を見ることは無いことが確定しているが、キハ52形の急行列車も3月(と思われる)ダイヤ改正で、どうなるか...

そういう意味でも、房総から目が離せないのだが...

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【2022年11月16日15時23分】 小湊鉄道線・上総大久保駅付近

というわけで、引き続き、11月の小湊鐵道撮影記。この日、最後に訪れたのは上総大久保駅。
ここのイチョウは見事だった。でも...
……  ……

2022年11月16日(水)晴れ

上総大久保駅のホーム向かい側の2本のイチョウは見事だった。

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【2022年11月16日15時04分】 千葉県市原市大久保・上総大久保駅付近

カメラの砲列を見ると焦らずには居られない。とにかく大急ぎで駅横の踏切を渡って。

でも、気づくのだった。ほとんどの人が、いま自分が乗って来た第23列車を撮ってカメラを片付けているのである。細い道に所狭しと駐車していたクルマたちは、まさに蜘蛛の子を散らすように...

それでも数十人が残っていたが、一気に上総大久保駅の喧騒は終わりを迎え。

「なぜ、みんなオレを避けるんだ??」
もちろん、そんな問題ではなかった。第23列車は隣の養老渓谷止まり。

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【2022年11月16日14時40分】 小湊鉄道線・里見駅

キハ40形編成は20分ほどでこの駅に戻ってくるのだが...

ほぼ狙い通りのポジションを確保して。でも...
高い山のない房総半島であっても、平地ということではなく小高い丘陵のような...起伏はもちろんあるわけで。その中央部にあたる、この上総大久保駅周辺。ちょうど市原市(内房)と外房エリアの大多喜、茂原、勝浦などをちょうど隔てる、その境界近くの場所。
日の短くなってきたこの時期、15時を過ぎると太陽は “山影” に隠れてしまうのだった。

ここからは、まさに列車の来る時刻との “競争” だった。
陽射しの残る角度を探して、皆さん、三脚を持って1歩、また1歩と、線路に近づきながら...

でも、上り第32列車として、たらこ色編成が戻ってくる数分前。「負け」を悟るのだった。イチョウの木がすっかり影に隠れてしまって...。

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【2022年11月16日15時23分】 小湊鉄道線・上総大久保駅付近

キハが見えてくるときには、すでに遅かった。イチョウの木の大半の部分は暗い影の中。

その陽射しの変化が気になって、カメラのバッテリーが切れているのに気づかなかった。キハが駅に停車している数十秒の間に大慌てで...
いや、ホントにヒヤヒヤものだった。

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【2022年11月16日15時23分】 小湊鉄道線・上総大久保駅付近

上総大久保駅を発車したキハが陽当たりに出てきたときには、すでにイチョウは...
そう、15時半というのは「山の中」での撮影には遅すぎたのである。

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【2022年11月16日15時24分】 小湊鉄道線・上総大久保ー月崎

とにかくダッシュして。
通り過ぎるキハの側面が “ギラリ” する瞬間だけでも...

もちろん、狙っていたわけではないので写真としてはメチャクチャ。

この沿線でイチョウが有名なのは、上総鶴舞、上総久保、そして、この上総大久保。久保と大久保の2駅で撮ろう...と欲張ったのが失敗だった。
その分、落胆は大きかった。そう、このシリーズの最初の話でも書いたとおり、来年のこの時期に来て、キハは撮れるだろうがイチョウが撮れる保証はなく。夏の台風と、その後の天気(気温)次第という部分もあって。その分、黄色く色づいたイチョウの木を目の前にして、撮影機会を逸していたことはショックが大きかったのである。

さて、里見ー上総中野間は1閉塞。だから、上り列車を待つ間には、必ず下りが1本はいる。

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【2022年11月16日15時53分】 小湊鉄道線・月崎ー上総大久保

先ほどまでの賑わいが嘘のように誰もいなくなった、上総大久保の田園地帯。
その中を、少しでも光が射している部分を探し求めて歩き回り...

周囲が暗くなっていく中で、最後まで光が射していたのは大久保隧道の先、あの大カーブの月崎よりの踏切付近。そこに三脚をセットして...
でも、15:49にやってくる第25列車、その直前に周囲は薄暗くなってきて...あぁ、終了。

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【2022年11月16日15時53分】 小湊鉄道線・月崎ー上総大久保

ISO値を上げて、何とかキハ200形の姿を捉えたのだった。

いや、ここから県道に出て上総大久保駅までは徒歩で10分かからない距離だが、それが、こんなに長く感じる日は無かった。

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【2022年11月16日16時33分】 小湊鉄道線・上総大久保駅

静寂に包まれ、夕闇が迫る無人駅のベンチに腰掛けて...、列車を待つ間のあの気持ち。久々にここまで、何もかもダメな1日。

この間、40分少々、上総中野で折返して来たのは、キハ201+キハ214というトップナンバーとラストナンバーのコンビ。
もちろん、201号機で。

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【2022年11月16日17時37分】 小湊鉄道線・五井駅

ウトウトしているうちに、列車は市原市街の区間に入っており。
牛久や光風台あたりから乗ってくる人が多かっただろうか、大半の席が埋まるくらいの乗車率で五井駅へ。

……  ……

前回の、いすみ鉄道を訪れた帰りと同様、いったん、「こみなと待合室」へ。

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【2022年11月16日18時32分】 小湊鉄道線・五井駅

そこでカレーとコーヒーを注文して。窓側の席へ。持ってきたタブレットをコンセントに繋いで。
大相撲中継の動画を楽しんで...

一息ついたところで、内房線ホームへ。向こう側、小湊3番のりばでは18:40発の第35列車だろうか、上総中野ゆき最終列車が発車を待っていた。

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【2022年11月16日20時21分】 東京都渋谷区代々木・バスタ新宿

この日も “プチ贅沢”。JRの硬い座席ではなく、木更津から高速バスで。19:10発のバスタ新宿ゆきは、小湊バスの運行。
数名の乗客を乗せたバスは、袖ケ浦から高速道路に入ると、休日のあの渋滞が嘘のように、10分ちょっとで川崎浮島を通過。本当に気持ちよいバス旅。
中央環状のあのトンネルをスピードを上げて駆け抜けて、バスタ新宿まで木更津からちょうど1時間で。

ぜひ、2023年の秋、上総大久保駅のイチョウはリベンジしたい。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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