初夏の千葉の＜鉄＞、熱いスポットへ（１）いすみ鉄道 [いすみ鉄道]
何だか紛らわしい記事になってしまって...、昨日のとは無関係。
ここからは、5月15日のいすみ鉄道の話題。すでに5ヶ月半前。
仕事が忙しくなってくると、どうしても趣味活動は...
「無くなる」とか「期間限定」とか、そういうとき、ギリギリになってから追い込まれて撮りに出かけると、どうしてもうまくいかないケースが多くなる。
この日が、まさにそれだった。
やはり、余裕をもって事前にリサーチしてから出かけるべきなのである。
【2022年5月29日11時36分】 いすみ鉄道・総元－西畑
まずは、いつもの経路でいすみ鉄道に向かったが...
もちろん、この日もお目当ては運用終了まで半年（当時）に迫ったキハ28を順光で撮ること、それに尽きるのだった。現行ダイヤでは、それはなかなか難しく。
…… ……
2022年5月29日（日）晴れ
それでも一応、前夜のうちに地図を見ながらチェックはしていた。いすみ鉄道は、外房から西に向かって山間に分け入っていく路線...ではあるものの、かなり曲がりくねった線形を持っていて。
大原方、東向きのキハ28形には基本的に光が回らないのだが、それでも、ぐるっと回っている間にキハ28の方が西を向く場面もあって。一応、地図でそういう地点を何カ所かチェックして。それで出かけたのだが...
そこは＜徒歩鉄＞の辛い部分だったのかも知れない。
いつも通り、6時半の井の頭線で出発。新宿駅で乗り換えて中央線で東京、八重洲口向かい側の京成バス乗り場。ミッドタウンのビル建設もだいぶ進んで居た頃である。まだ、周囲は建設現場のフェンスで囲まれており。
【2022年5月29日9時24分】 千葉県夷隅郡大多喜町船子付近
やはり、コロナ禍からの回復基調にあるのだろうか、久々に往きの高速バスが渋滞による迂回運転。湾岸線が混雑していると言うことで1号羽田線、大師橋から一般道経由で浮島へ向かうルート。アクアトンネルに入る頃まで渋滞が続いた。
でも、イライラしないのが、いまのいすみ鉄道キハのダイヤ。何と言っても、11時スタート。9時に大多喜に着くと待ち時間が長くて退屈なのだった。むしろ、遅れてくれてラッキーといった感じ。
勝浦線高速バスの車内は、ゴルフだろうか、市原鶴舞を目指す乗客が多く。
結局、バスは15分ほど遅れて9:22頃に大多喜（オリブ）バス停。
【2022年5月29日9時48分】 いすみ鉄道・大多喜駅
歩いて大多喜駅へ向かうのも、いつも通り。途中でコンビニに立ち寄って。検修庫にいるキハ28形の姿を確認。エンジンは始動しており、元気な姿を見せていた。
【2022年5月29日9時49分】 いすみ鉄道・大多喜駅
もちろん、大手門の先まで行けば、キハ52 125号車の顔を見ることができて。キハ2連を見れば、やはり、テンションが上がるのである。キハ52も大糸線時代から何度も乗ったし、撮った、懐かしい車両
それでも、この日の“お目当て”はキハ28 2346号車である。2011年3月のあの晩が最後かと思ったのに、それから、11年間もチャンスを与えてくれた、いすみ鉄道には感謝である。
【2022年5月29日9時48分】 いすみ鉄道・大多喜駅
ただ、残念なのは...
クラウドファンディングで塗り直しが実現したキハ52 125号車と違って、キハ28 2346号車は塗装も、目に見えて傷んでいて錆びも浮いて車体はボロボロ。予算的にも厳しい物があるのは分かるが、それでも最後はキレイな姿で...と思ってしまう。
少し待って、9:59発の第57D列車。大原発の大多喜止まりの列車（第55D列車）からの車両交換のような感じだが、それでも余裕を持って全員座れる程度。
やはり、地元の方が少数派で、カメラ片手の旅行客と＜鉄＞で占められているのが、この路線の厳しさを物語っており。
【2022年5月29日10時13分】 いすみ鉄道・総元駅
この朝は、総元駅で下車。久我原側に戻って撮ることもできるのだが、西畑方面へ向かうのだった。総元駅のすぐ先で夷隅川を渡ったら線路はカーブしていて、このあたりなら、キハ28を順光で撮れるかと期待して。
でも、良いポイントを見つけることはできず。仕方なく戸越踏切付近。ベストポジションと言える位置には先客がおり。しかも、踏切横から望遠でキハ52を切り取る構図は300 mmではパワー不足。もっと長い望遠と脚立が欲しい場所だった。う～ん...
最初から妥協に妥協を重ねた構図で。
【2022年5月29日11時36分】 いすみ鉄道・総元－西畑
草が生い茂った線路、Ｓ字カーブの向こうからキハ52形が顔を見せて...
【2022年5月29日11時36分】 いすみ鉄道・総元－西畑
キハ52形が手前のカーブに差し掛かったところで...
残念ながら、キハ52の顔にもスッキリとは光が回ってくれなくて。コレはコレで失敗ではないが、それでも納得できるカットでは無かった。
この列車が上総中野駅で折り返してくるまで、あまり時間の余裕はなく。
この戸越踏切を境に、いすみ鉄道の線路は道路と離れ、竹林の中へと分け入っていく。西畑までは歩くにはかなりの距離で...
ということで、他の撮影者が慌ただしくクルマで去って行く中、＜変態鉄＞は戸越踏切の上総中野側、その竹林の中へと入っていくカーブにカメラをセット。
ただ、太陽の方角を確認すると、この時点で既に“敗色濃厚”だった。
そして、まもなく踏切機が鳴り出して...
【2022年5月29日12時02分】 いすみ鉄道・西畑－総元
カーブの向こうから、あの顔が飛びだしてくる。
でも、ファインダーを覗きながら“負け”を確信していたのだった。
【2022年5月29日12時02分】 いすみ鉄道・西畑－総元
狙っていた位置まで来たところで。ファインダーの中のキハは真っ黒な塊に見えており。RAW現像でできる限り弄ってみたが、それでも...
完敗である。
総元駅に戻る足取りは重く... （つづく）
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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ここからは、5月15日のいすみ鉄道の話題。すでに5ヶ月半前。
仕事が忙しくなってくると、どうしても趣味活動は...
「無くなる」とか「期間限定」とか、そういうとき、ギリギリになってから追い込まれて撮りに出かけると、どうしてもうまくいかないケースが多くなる。
この日が、まさにそれだった。
やはり、余裕をもって事前にリサーチしてから出かけるべきなのである。
【2022年5月29日11時36分】 いすみ鉄道・総元－西畑
まずは、いつもの経路でいすみ鉄道に向かったが...
もちろん、この日もお目当ては運用終了まで半年（当時）に迫ったキハ28を順光で撮ること、それに尽きるのだった。現行ダイヤでは、それはなかなか難しく。
…… ……
2022年5月29日（日）晴れ
それでも一応、前夜のうちに地図を見ながらチェックはしていた。いすみ鉄道は、外房から西に向かって山間に分け入っていく路線...ではあるものの、かなり曲がりくねった線形を持っていて。
大原方、東向きのキハ28形には基本的に光が回らないのだが、それでも、ぐるっと回っている間にキハ28の方が西を向く場面もあって。一応、地図でそういう地点を何カ所かチェックして。それで出かけたのだが...
そこは＜徒歩鉄＞の辛い部分だったのかも知れない。
いつも通り、6時半の井の頭線で出発。新宿駅で乗り換えて中央線で東京、八重洲口向かい側の京成バス乗り場。ミッドタウンのビル建設もだいぶ進んで居た頃である。まだ、周囲は建設現場のフェンスで囲まれており。
【2022年5月29日9時24分】 千葉県夷隅郡大多喜町船子付近
やはり、コロナ禍からの回復基調にあるのだろうか、久々に往きの高速バスが渋滞による迂回運転。湾岸線が混雑していると言うことで1号羽田線、大師橋から一般道経由で浮島へ向かうルート。アクアトンネルに入る頃まで渋滞が続いた。
でも、イライラしないのが、いまのいすみ鉄道キハのダイヤ。何と言っても、11時スタート。9時に大多喜に着くと待ち時間が長くて退屈なのだった。むしろ、遅れてくれてラッキーといった感じ。
勝浦線高速バスの車内は、ゴルフだろうか、市原鶴舞を目指す乗客が多く。
結局、バスは15分ほど遅れて9:22頃に大多喜（オリブ）バス停。
【2022年5月29日9時48分】 いすみ鉄道・大多喜駅
歩いて大多喜駅へ向かうのも、いつも通り。途中でコンビニに立ち寄って。検修庫にいるキハ28形の姿を確認。エンジンは始動しており、元気な姿を見せていた。
【2022年5月29日9時49分】 いすみ鉄道・大多喜駅
もちろん、大手門の先まで行けば、キハ52 125号車の顔を見ることができて。キハ2連を見れば、やはり、テンションが上がるのである。キハ52も大糸線時代から何度も乗ったし、撮った、懐かしい車両
それでも、この日の“お目当て”はキハ28 2346号車である。2011年3月のあの晩が最後かと思ったのに、それから、11年間もチャンスを与えてくれた、いすみ鉄道には感謝である。
【2022年5月29日9時48分】 いすみ鉄道・大多喜駅
ただ、残念なのは...
クラウドファンディングで塗り直しが実現したキハ52 125号車と違って、キハ28 2346号車は塗装も、目に見えて傷んでいて錆びも浮いて車体はボロボロ。予算的にも厳しい物があるのは分かるが、それでも最後はキレイな姿で...と思ってしまう。
少し待って、9:59発の第57D列車。大原発の大多喜止まりの列車（第55D列車）からの車両交換のような感じだが、それでも余裕を持って全員座れる程度。
やはり、地元の方が少数派で、カメラ片手の旅行客と＜鉄＞で占められているのが、この路線の厳しさを物語っており。
【2022年5月29日10時13分】 いすみ鉄道・総元駅
この朝は、総元駅で下車。久我原側に戻って撮ることもできるのだが、西畑方面へ向かうのだった。総元駅のすぐ先で夷隅川を渡ったら線路はカーブしていて、このあたりなら、キハ28を順光で撮れるかと期待して。
でも、良いポイントを見つけることはできず。仕方なく戸越踏切付近。ベストポジションと言える位置には先客がおり。しかも、踏切横から望遠でキハ52を切り取る構図は300 mmではパワー不足。もっと長い望遠と脚立が欲しい場所だった。う～ん...
最初から妥協に妥協を重ねた構図で。
【2022年5月29日11時36分】 いすみ鉄道・総元－西畑
草が生い茂った線路、Ｓ字カーブの向こうからキハ52形が顔を見せて...
【2022年5月29日11時36分】 いすみ鉄道・総元－西畑
キハ52形が手前のカーブに差し掛かったところで...
残念ながら、キハ52の顔にもスッキリとは光が回ってくれなくて。コレはコレで失敗ではないが、それでも納得できるカットでは無かった。
この列車が上総中野駅で折り返してくるまで、あまり時間の余裕はなく。
この戸越踏切を境に、いすみ鉄道の線路は道路と離れ、竹林の中へと分け入っていく。西畑までは歩くにはかなりの距離で...
ということで、他の撮影者が慌ただしくクルマで去って行く中、＜変態鉄＞は戸越踏切の上総中野側、その竹林の中へと入っていくカーブにカメラをセット。
ただ、太陽の方角を確認すると、この時点で既に“敗色濃厚”だった。
そして、まもなく踏切機が鳴り出して...
【2022年5月29日12時02分】 いすみ鉄道・西畑－総元
カーブの向こうから、あの顔が飛びだしてくる。
でも、ファインダーを覗きながら“負け”を確信していたのだった。
【2022年5月29日12時02分】 いすみ鉄道・西畑－総元
狙っていた位置まで来たところで。ファインダーの中のキハは真っ黒な塊に見えており。RAW現像でできる限り弄ってみたが、それでも...
完敗である。
総元駅に戻る足取りは重く... （つづく）
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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