5月、阪堺モ161形車を撮りに（３７）最後は松虫

写真を撮るのに夢中になっていると、昼食のタイミングを逃してしまうのは、いつものパターン。
ホテルで朝食をとった後は、夕食まで何も口にしないというケースが多いのが自分の場合で。そもそも、日中の大事な時間をムダにしたくないのと、キタナイ話で恐縮だが、食べれば必ず...
それで撮影チャンスを逃すことは避けたい...という思いが優先してしまうのである。特に、路面電車撮影など、頻繁にやってくる電車をバンバン撮っていくような場合だと、空腹すら、あまり感じないのである。

その分、その撮影への情熱と集中力が切れてきたときには、空腹感が一気に...


【2022年5月4日16時16分】　阪堺電軌上町線・松虫電停

モ166号車が入庫したことを確認すると、急に、お腹が減ってきたのである。モ161号車を、あと1往復分だけ撮ったら、天王寺駅周辺で昼食(?)をとって、伊丹空港に向かおう...と。

ただ、上町線沿線も16時になると、建物の影が気になる場所が増えてきて。ということもあって、最後の撮影地に選んだのは...

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2022年5月4日（水）晴れ

他の電停は、「堺トラム」が停車してピッタリくらいのホーム長しかないところが多いのだが...

途中の電停としては異例の長さのホームを持っているのが松虫電停の天王寺駅前方面。阿倍野寄りの半分に上屋が取り付けられ、乗降はそちら側。後ろ側半分は使われておらず。
そこに立つと、松虫電停に停車中の電車の後ろに「あべのハルカス」が見えてくる。

試しにカメラを構えてみたら、直後、東天下茶屋側の踏切機が鳴り出して。
天王寺駅前ゆきの電車がやってくる、と、まさに試し撮りのつもりでテキトーにカメラを構えたら...


【2022年5月4日16時13分】　阪堺電軌上町線・松虫電停

やってきたのは、ぬぁんと、モ161号車でビックリ。

そう、あびこ道に到着するシーンだけ撮って、折り返しを待たずに先行電車で松虫にやってきたので、こうなるのは当然なのである。完全なる勘違い。う～ん。


【2022年5月4日16時14分】　阪堺電軌上町線・松虫電停

この松虫電停のすぐ北側、Ｓ字カーブの先の踏切から天王寺駅前まで電車は阿倍野筋の中央を走る。
普段は、その付近で撮るが、この写真でもモ161号車の周辺、電車通りは既にまったく光が届いておらず。そういう訳で、急遽、ホーム上で撮ることにしたのだった。


【2022年5月4日16時16分】　阪堺電軌上町線・松虫電停

あびこ道方面の電車の方が、撮りやすいのがこの場所。下町の風景が広がる線路沿いと、後ろにデーンと構える「あべのハルカス」。このミスマッチというか...、そこがここの風景の魅力だろうか。
電停の雰囲気も良く。そんな情景を取り入れながら。折しも、やって来たのは証券会社の広告塗装のモ502号車、陽射しが届きにくくなった時間帯でも、目立ってくれる色である。


【2022年5月4日16時17分】　阪堺電軌上町線・松虫電停

モ502号車が東天下茶屋に向かって去って行くと...


【2022年5月4日16時22分】　阪堺電軌上町線・松虫電停

続いて、質屋さんのカラーの電車。
ドン曇りというわけでは無いが、太陽の周囲には小さな雲が点在しているような空模様。線路の周囲は断続的に明るくなったり、陽射しが遮られたり。


【2022年5月4日16時25分】　阪堺電軌上町線・松虫電停

目立たない色調は、帝塚山芋忠。「いもちゅー」という名前に、勝手に焼酎の広告だと思っていたのは内緒にしておきたい。
当初、「帝塚山に芋焼酎というのは、あまり似合わないなぁ～」と思いながら撮っていた。

やはり、濃い色の電車は沈んでしまう。濃緑色のモ161号車も難しそうなところ。


【2022年5月4日16時29分】　阪堺電軌上町線・松虫電停

さぁ、いよいよ。

モ161号車が姿を見せた。やはり、陽射しはないタイミング。


【2022年5月4日16時29分】　阪堺電軌上町線・松虫電停

う～ん、何だか...

この画は次回以降の“宿題”としたい。


【2022年5月4日16時29分】　阪堺電軌上町線・松虫電停

停車中のモ161号車の姿を記録して...

4日間にわたる、自分にとっての阪堺電車撮影は終了したのだった。（つづく）

（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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