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サクラ咲く関西へ、キハを撮りに(12)土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線 [3セク鉄道「鉄印」の旅]

何だか8月が始まるとともに、いすみ鉄道がヤバい状況になっているみたいだが...
先日、撮影していてキハが戻ってこなかったので、防災無線から流れてきたアナウンスに、てっきり、キハが故障したものとばかり思っていたら、実は故障車は大原駅にいた351号車だったようで。
自分が大多喜駅に戻った12時半過ぎ時点で、2番線(大原方面)の線路は空いていたので、キハ(第102D列車)を先に大多喜に戻して、そこで抑止にするなり、打切りにするなり、すれば、まだ乗客も何とかなったのだろうが...

情報は錯綜しており、実は「車両故障+信号不具合」だったとか、「車両故障×2」だったとか...
さらには、平日にもかかわらず、列車の冷房を停止するという異例の取り扱いに...、何だか“迷走”している感が強くなってきている。大きなトラブルや事故を起こさなければ良いが...と、心配してしまうレベル。

ローカル鉄道でも健闘しているところがある半面、厳しい状況がハッキリ見えるところまで来ている路線もあって。
その流れを勢いづかせたのがコロナなのは確かでも、その原因のすべてがコロナとは思えなく。いまや、日本という国自体、毎年数十万人ペースで人口が減っている国。
鉄道の存廃と言うだけではなく、社会システム、社会インフラ、様々なところで大きな転換点を迎えているということなのかも知れない、と、そんなことを思う<変態鉄>である。

さて、4月の四国へ。

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【2022年4月7日9時46分】 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線・奈半利駅

高知空港から香南市の中心駅である、のいち駅へ。ここから、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の旅。この路線に乗るのも2回目。
前回、まだ<変態鉄>が学生の頃だった。まだ、徳島から甲浦まではキハ185系特急が日中も設定されており、そこから、路線バスで。今回は逆回り。

……  ……

2022年4月7日(木)晴れ

高知県の東西にあった、旧国鉄の建設が凍結されていた2路線(宿毛線と、この阿佐線)を引き受ける第3セクターとして設立、他に旧国鉄中村線も引きつぎ、高知県の東西に路線をもっている。
だから、東西に長い高知県の東側と西側に路線が分かれており、しかも、両線ともJR土讃線と繋がっているのに、両線の直通運転は無く。

ごめん・なはり線は少し遅れて2002年に開業、こちらの中心駅は安芸駅。そこに「鉄印」も。

さて、本当なら、高知 → 後免と進んでくるべきだったかも知れないが、のいち駅 8:54発の快速第5814D列車でスタート。

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【2022年4月7日8時52分】 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線・のいち駅

公団の建設線を引き継いだので、智頭急行線や、井原鉄道と似たような雰囲気。コンクリートの高架路線である。この、のいち駅は2面2線、列車交換のできる駅。
ちょうど選挙の時期で、必死に自分の実績をアピールしているオッサンの選挙演説を聞きながら待っていると、ひとあし早く高知ゆき第5851D列車。

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【2022年4月7日8時52分】 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線・のいち駅

社名に因んで車両は全部、9640形(く・ろ・し・お)という形式に統一されているが、2両だけの鯨をイメージした流線型車体のバージョン。
製造コストが上がっても、潮風の影響を考慮してステンレス車体に統一しているのも同社の車両の特徴のようで。

遅れて、こちらには通常バージョン、白い前面に側面は青帯が入る9640形の2連が、<変態鉄>の乗る第5814D列車。9640-8号車と7号車の2連で到着、2両で10名程度の乗客だろうか、車内は奈半利側半分が転換クロスシート、高知側半分がロングシートというレイアウト。
女性の車掌さんが乗務しているようで、後ろ側の1両は安芸駅で切り離し...とのアナウンス。
ドアは半自動扱い。

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【2022年4月7日9時10分】 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線・第5814D列車(9640-8号車)内

もともと、太平洋の海沿いを走る路線、しかも、ほぼ全線に渡って築堤か高架とあっては見晴らしの良い車窓。窓越しではあるが、海を見ながらの列車旅、何だか優雅な時間である。

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【2022年4月7日9時35分】 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線・第5814D列車(9640-8号車)内

ただ、この車両、1つ難点を挙げるなら、転換クロスシートが豪華すぎるのである。背もたれが高くて、通路に出ないと運転台後方の運賃表示器が確認できないのである。
でも、座り心地の良いフカフカのシート、どこかのJR東※本にも見習って欲しいと思うくらい。

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【2022年4月7日9時22分】 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線・第5814D列車(9640-8号車)内

そんなわけで、空いた車内でのんびり海を眺めていると、20分ほどであっという間に安芸駅に到着である。
この駅で4分ほど停車し、その間に後部の車両を切り離して単行になる。確かに車内の乗客も安芸駅でほとんどが入れ替わり、かつ、一気に少なくなって。
安芸駅は、ごめん・なはり線の運行の中心となる駅でもあり、朝晩を中心に、安芸駅発着の列車も設定されており。

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【2022年4月7日9時22分】 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線・第5814D列車(9640-8号車)内

高架ホームから階段を下りたところの窓口で「鉄印」を。幸い、いわゆる「置き印」タイプで、スムーズに購入することができて。
本当は、この安芸駅で鉄印購入のため、次の10時半の列車を待つ予定だったが...

「まだ、間に合う!!」
階段を大急ぎで...

だから、安芸駅に併設された車両基地の様子は、戻った車内から窓越しにスナップ。単行ワンマンになった列車はすぐに出発。

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【2022年4月7日9時26分】 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線・第5814D列車(9640-8号車)内

安芸駅から乗ってきた乗客も、途中の小さな駅でひとり、また、ひとりと下車していき。
車窓も車内も、だんだん長閑な雰囲気になってきて...

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【2022年4月7日9時32分】 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線・第5814D列車(9640-8号車)内

ぼんやり海を眺めているうちに、20分ほどで終点・奈半利駅に到着である。
本当は、ここから室戸を通り、徳島との県境、甲浦で阿佐東線と繋がる予定だったが...

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【2022年4月7日9時35分】 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線・第5814D列車(9640-8号車)内

そんな奈半利駅、終着駅とは言っても、高架はまだまだ続きそうな格好をしており。
でも、その棒線式の高架ホームの先には、車止めがあって。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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