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2021/10 倉敷へ、鳥取へ(11)板敷踏切 [水島臨海鉄道]

早いもので、もう2ヶ月になる。撮ろうにも撮れる場所が限定されすぎて...
そんな水島臨海鉄道だが旅客も貨物も、気になる被写体があって。2000年台のはじめから何度も訪れている。

さて、14時過ぎの港東線沿線で...
もともと、貨物専用の路線で情報もあまり無く。そうするとイベント時以外は<鉄>の姿を見かけることも少なく。そんなところで不定期運行の貨物列車を待つ...というのは、ある種、リスキーなのである。
これまでも期待と違う機関車が牽いてきたり、それ以前に“待ちぼうけ”だったり...と“空振り”だった時の記憶が甦ってきて。不安なのである。

だからこそ...

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【2021年10月20日14時28分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

14時過ぎに港東線の踏切が鳴り出すとそれだけでホッとするし、カーブの向こうから、ゆっくりと姿を現す機関車の、あの朱色の塗装が見えたときの嬉しさと言えば、これは計り知れないものがある。
この日もそうだった。東水島駅の入口にあたる板敷踏切までは倉タから約5 kmの道のり。<徒歩鉄>にとっては大したことのない距離ではあるものの、膝の痛さを抱えつつ、途中で休みながら歩くのは辛いものだった。

これで“空振り”だったら...と、その不安と闘いながら。
……  ……

2021年10月20日(水)晴れ

倉敷貨物ターミナルで休む車両たちの姿を眺めた後は、途中のコンビニに立ち寄りながら、いつもの道を。工業地帯の中だけあって道路は非常に広くて大型のトラックがビュンビュン走っていく道路。歩道を歩く人の姿はあまり見かけない中を...
以前は路線バスが通っていたのだろうか、その広い道路には歩道に台形状の切り込みがあるところがあって。そこに残されたベンチ、膝が痛い<変態鉄>にとってはその存在がありがたくて。

東京製鉄前を過ぎて。道路は基本的に線路の東側を並行している形になるので、午後になると逆光である。そして、編成写真が撮りやすいはずの東京製鉄前のストレートは列車の足回りを完全に覆い尽くすほどの背丈の雑草、とうてい撮る気にならなくて。

朝、DD200形を撮った運河沿いの地点に。もちろん、ここも逆光である。急いでカメラを構えたのは...

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【2021年10月20日13時03分】 水島臨海鉄道港東線・東水島-水島

午後の西岡山ゆき、第3092列車に間に合いそうだったから。牽引機はJR貨物のDE10形だと分かっていたので、まぁ、そこまで急がずに逆光覚悟でカメラを構えたのである。

後ろに見えているのは水島火力発電所の煙突である。

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【2021年10月20日13時03分】 水島臨海鉄道港東線・東水島-水島

この日の牽引機はDE10 1164号機。機関車次位のコキ車にコンテナが載っていなかったので後追いも。周囲は枯れ草が多いのだが、この構図だと緑色の部分が目立っていて、それとクッキリとした秋の空。
振り返って、とりあえず撮っただけだが、何だか思ったよりも良い感じになって。

さて、このとき。

先ほどの運河をゆくDE10形の姿を捉えた1枚。カメラを構えて待っているときに気づいたのだった。運河の向こうを走って行くトラックの姿が時折、確認できるのである。それも木々の影からチラッと見えるのでは無くて全景がバッチリ。
ということは、そこから、この地点の裏側に当たる位置でカメラを構えれば良好な光線状態で撮れる可能性があるということ。いままで気づいていなかった。

ということで、撮った後はすぐに歩き出して。

この地点、道路に戻ったところには東水島駅の入口を示す大きな看板があって、その奥には板敷踏切のT字路。ちょうど道路は火力発電所の塀に突き当たる形で。T字路とはいえ、基本的に左折しかできず。右折した先は行き止まりになっているようで。ただ、すぐに工場敷地内(私有地)にはならないようで、少し道が続いている。もちろん、人通りなど無く、行き止まりの道沿いなので沿道の工場に用事があるクルマ以外は絶対に来ないので...
なおさら一層、寂しい感じの...

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【2021年10月20日14時27分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

そんなところで待つこと暫し。遠くの方から踏切機の音が聞こえてきて。

「来たぁ!!」、レリーズスイッチを握る手にも力が入るのである。茂みの向こうから姿を現した機関車の姿。来た甲斐があった。疲れも吹き飛ぶ嬉しさである。

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【2021年10月20日14時28分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

ゆっくりゆっくりとDD50形が迫ってくる。止まりそうな位のスピードである。思いっきり連写して。
手応えあり!! この1枚を撮れただけでも倉敷まで来た甲斐があったのである。

でも...

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【2021年10月20日14時29分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

カメラを三脚から外して、大急ぎで機関車の後を追ったのである。

ぬぁんと...

板敷踏切の手前で列車はいったん停止。最近、<撮り鉄>を取り巻く社会の目は厳しいものがあって(笑)、カメラを構えたときに列車が停車すると焦るのである。とはいえ、列車からは運河を挟んでじゅうぶん過ぎる距離をとっている。自分のせいではない。

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【2021年10月20日14時29分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

いや、ここでの一旦停止は<迷惑鉄>が停めたわけではない。この板敷踏切の手前の地点からが東水島駅の構内にあたるのである。だから水島駅から添乗してきた係員が、いったん降りて機関車のデッキに立って誘導するのである。
そんな姿を捉えたら...

次は1時間後に倉敷貨物ターミナルに戻っていくDD506号機を撮らないと。

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【2021年10月20日15時04分】 水島臨海鉄道港東線・東水島-水島

ほぼ同じ地点でサイドがちにカメラを構えることもできて。
車両をアップで撮ることもできるが、できるだけ景色を入れた構図を選択した。水島の臨海工業地帯を走るこの路線の姿を捉えた1枚。

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【2021年10月20日15時04分】 水島臨海鉄道港東線・東水島-水島

機関車はゆっくり走るので、何コマも撮ることができて。この姿を撮ったらケータイで水島のタクシー会社に電話したのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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