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2021/10 倉敷へ、鳥取へ(1)プロローグ [水島臨海鉄道]

水島臨海鉄道は、JR倉敷駅に隣接した倉敷市駅から水島地区の臨海工業地帯を結ぶ路線。かつては水島地区で西埠頭線など諸々の分岐線があったが、それらは大部分が整理され、現在は水島本線(旅客・貨物)と港東線(貨物)、合わせて15 kmほどの路線である。
戦時中の三菱専用線に端を発し、倉敷市交通局を経て、現在の水島臨海鉄道になった。コロナ禍の昨年、50周年を迎えている。経営上は沿線自治体と水島地区に立地する石油会社などの企業が出資する第3セクターだが、「第3セクター鉄道」ではないという存在。
他の“臨海鉄道”は基本的に貨物専業だが、ここは水島地区も住宅街が広がっており沿線のちょうど中央付近に学校もあって、1日を通じて上り下りとも旅客需要もあって。

そんな路線に興味をもったのは学生時代、2000年頃。すでに現行のMRT300系の運用が中心になってはいたものの、キハ20形の運用があって。でも、そのキハ20形の運用も久留里線のキハに置き換えられて。

でも、通ううちに...
“風光明媚”とは正反対の...住宅街と工業地帯、そして大半は高架区間で。撮る場所が非常に限られてしまう路線であっても、それもまた楽しくて。
その中で、キハだけでなく水島地区の工業地帯に乗り入れる貨物列車にも関心が。だんだん狙って撮るようになって。

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【2021年10月19日11時06分】 山陽本線・庭瀬-中庄

長らくJR貨物のDE10形と自社のDE70、DD50形が牽引していた貨物列車。老朽化していた貨物機関車の置き換え用として、今夏、DD200形がデビューした。
JRへの直通運転用にJR貨物と同型の機関車を新製するのは、DE701号機のときと同じ。老朽化もあって故障も増えていたDE701号機に変わって、今夏から西岡山-東水島の直通貨物列車牽引の任にあたっており。
でも、なかなか撮りに行けるチャンスがなく。

今回、10月中旬に約1週間の休みがとれたので、水島臨海鉄道の貨物列車と、あと「鉄印帳」の旅の続きを...
10月19日に東京を発って、2泊3日の旅。前半2日間は水島臨海鉄道、最終日は智頭急行、若桜鉄道と。

……  ……

2021年10月19日(火)晴れのち曇り

久々の4時起き。以前はキハを撮りに行くのにも4時起きくらいは平気だったが、最近は眠くて...
小湊辺りだと、いざアラームが鳴ってから“出撃断念”というケースも増えているが、ヒコーキとホテルを予約しているからには行かないわけには。
自分を奮い立たせて簡単に朝食を済ませれば、5時の井の頭線。自宅を出て最寄り駅に向かう道はまだ真っ暗で季節の移り変わりを感じたのである。

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【2021年10月19日6時32分】 東京都大田区・羽田空港国内線第2ターミナル

渋谷からは5:50発のリムジンバスで。始発のマークシティから乗るのは5名だけだったが、意外にもフクラスから10名ほどの乗車があって。セルリアンからも乗車があるので、車内は以前とは全く違った感じ。むしろ平日だからだろうか、早朝便でも半分くらいの席が埋まっていることにコロナ禍からの回復基調にあるのかと感じた。
いつも通り、6時半に羽田空港。

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【2021年10月19日6時35分】 東京都大田区・羽田空港国内線第2ターミナル

三脚を預けないとならないので、手荷物は自動預け機ではなく有人の窓口に行くことになる。そこで見た限りは混雑しているのは石垣や那覇線を中心にサーフボードなどの大型荷物を持ったオッサンたちのグループと家族連れだろうか。
19年以前には戻らないまでも、少しずつ空港内にも活気が出てきていることが感じられ、株主の立場でもちょっとホッとするのである。

保安検査は意外なほどあっさりと。羽田の保安検査は長く列に並ぶ印象があったのだが...、まだ人出は戻っていないと言うことだろうか。

NH651便はJA152A、最近はエアバスばかりである。(本当はボーイングのワイドボディ機に乗りたい)
前半、名古屋上空付近までは雲しか見えない“機窓”、でも、岡山が近づくにつれて晴れ間が広がり。

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【2021年10月19日8時42分】 岡山市北区・岡山桃太郎空港

8時半、ほぼ定刻で着陸である。

岡山空港では三脚を受け取ったら、すぐにリムジンバスで。普段の倉敷ゆきではなく、この日は岡山駅西口ゆき。こちらも順調、岡山駅西口には9:25着。
すぐに山陽本線に乗り換えて...

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【2021年10月19日9時46分】 山陽本線・中庄駅

ホームにいた三原ゆきは117系。“末期色”などと揶揄される、あの黄色塗り潰しでも、車内はマホガニーの...
あのフカフカの転換シートで。混雑していたが、最後尾のクハ117-15に空席を見つけて辛うじて座ることができた。

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【2021年10月19日9時46分】 山陽本線・中庄駅

いつもなら、このまま倉敷まで乗り通すところだが、この日は初めての途中下車。倉敷の1つ手前の中庄駅で下車したのだった。

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【2021年10月19日11時36分】 山陽本線・中庄駅

中庄駅は倉敷市内に位置しており、駅前には住宅街が広がるとともに学生の利用も多く。駅のすぐ北側には川崎医科大学があって。駅は都市近郊駅として極めて標準的な橋上駅舎。
<変態鉄>が降り立ったのは逆側、南口である。

事前に調べていたのは山陽本線の撮影地。岡山-倉敷間では、この中庄駅と手前の庭瀬駅の間に好適地が点在しているとのことで。
でも、山陽本線の撮影地ガイドというのは、大抵は、金光臨が華やかだった頃のもので。残念ながら宅地化などで撮影地の状況は変わっているところも多く。当初、調べていた地点もソーラーパネルが設置され、線路脇に背丈の高い雑草が生い茂り、う~ん...
ただ、長い直線区間。そのまま数百メートル庭瀬方向へと戻っていくと、撮れそうな場所を発見。クルマの通行量の多い踏切脇からの撮影なので、邪魔にならないように慎重に三脚をセット。

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【2021年10月19日10時14分】 山陽本線・庭瀬-中庄

スッキリした青空、そして、長い長い直線区間。もう1時間くらいでDD200-601号機が牽く東水島ゆきの貨物列車が通過するはず。

さぁ、どう撮るか?? (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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