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2021/10 倉敷へ、鳥取へ(2)ニワナカにて [<鉄>な撮影記・旅行記録]

線路端で列車を撮る人を総称して<撮り鉄>と呼ぶのなら、自分もそのひとりである。以前書いたように初めて線路端でカメラを構えた...特に、動いている列車を写し止めようとしたのは、1991年7月の岐阜の街。
それ以前もコンパクトカメラを持って、駅のホームでパシャパシャ撮っていたので、もうちょっと“<撮り鉄>歴”は長いのだが。

一口に「鉄道写真」といってもその撮り方は様々で。でも、一番、標準的なのは列車の斜め前方から編成全景を撮るような写真であるような...
でも、“<撮り鉄>歴”30年を超えてもなお、それが苦手な<変態鉄>なのである。お目当ての列車が来るまでの1時間、どう撮って良いのか、困り果てていたのだった。

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【2021年10月19日10時19分】 山陽本線・庭瀬-中庄

いまの山陽本線、日中の普通電車は2~4両編成。でも、お目当ての東水島ゆきの貨物列車は機関車がコキ車(コンテナ貨車)を20両ほど牽引する長編成。
山陽本線の国鉄型電車も気になるが、ここは最初から貨物狙い、長編成用の構図で。

時刻表すら見ないでやってきたのだが、どうやら、この撮影地のすぐ先で上下列車がすれ違うようにダイヤが組まれているようで。狙っていないときに...
117系どうしの離合を撮ることができた。といっても、思いっきり、トリミングしているが。

非電化ローカル線のディーゼル動車と路面電車しか撮らない<変態鉄>にとって、こういう本線格の路線、どう撮れば良いのか全然分からないのである。
……  ……

2021年10月19日(火)晴れのち曇り

カメラをセットしたのは、中庄駅から1.5 kmほど戻ったところの田園地帯の生活道路。踏切の近くから撮ることができて、手前は田んぼなので引きもとれて構図の自由度は高いのだが...。

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【2021年10月19日10時14分】 山陽本線・庭瀬-中庄

ここでやってくる列車を確実に...
簡単そうに見えて、これが非常に悩ましく。

それは架線柱の存在である。ローカル私鉄の架線柱なら単線用で細い支柱、それ自体が画になるが、こういう本線級になると立派なゴッツいものが建っており。
狙いは貨物列車...というか、その先頭に立つ機関車だから、やはり、機関車はできるだけ架線柱と絡めずにスッキリとしたところに置きたい。

でも、そうしようとすると後ろの電柱が見えてきたり...

ズームを望遠側にしたり広角側にしたり、三脚ごと1歩右に寄ってみたり左に動いたり...う~ん。そもそも、この場所でそんな撮り方自体が難しいかも。
でも、場所を変えようにも自分は線路回りの雑草で列車の足回りが隠れるのがイヤ、ここにはフツーの<鉄>以上に非常に拘るのである。だから、ここから動くのは...

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【2021年10月19日10時12分】 山陽本線・庭瀬-中庄

う~ん、迷っていてもすぐ横の踏切機は頻繁に動作する。普段は1~2時間に1本というローカル線が多いので...
何だか忙しい撮影である。と、テキトーにカメラを構えたら、やって来たのは下り特急「やくも」号である。去就に注目が集まる381系での運転。

「まぁ、また撮れるか」と、試し撮り程度のテキトーな撮り方で流してしまったら、ぬぁんと...コロナによる減便でかなり本数が減っており。レアな被写体を逃してしまっていたのである。
一応、運転台部分が架線柱に重ならないように気をつけて撮ったのだが...、う~ん。納得できる撮り方ではなく。

ほぼ東西に線路がのびている区間、10時では列車の正面の光は弱いようで。

今度は上り列車が。後追いでまで撮る気はなく、テキトーにファインダーを覗いていたら...

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【2021年10月19日10時14分】 山陽本線・中庄-庭瀬

ぬぁんと、伯備貨物。EF64国鉄色である。本当はコレも腰を落ち着けて撮りたいと思っているのだが、果たしていつになるか。
上りでしか見ることができず。下りでバッチリ撮りたかった。

すぐに踏切が鳴って。続いて上り列車。

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【2021年10月19日10時19分】 山陽本線・中庄-庭瀬

長い直線区間、向こうからも下り電車が来ているのが確認できたが、ぬぁんと...
どちらも117系、しかも1段窓の100番台車。つい先日、岡山地区も新車投入で国鉄型電車の置き換えが始まることが発表され。これも貴重なカットになるかも。もちろん、ホンネとしてはあのシックな茶色の姿を撮りたかったが、それはさておき。

この直後に撮ったコマを思いっきり、トリミングしたのが今日のトップ画像。

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【2021年10月19日10時19分】 山陽本線・庭瀬-中庄

もちろん、シャッターを切り続けて。下り線を走ってきた117系を引き付けて...

思いっきり、パンタグラフが“串って”いる。もともと、あまり“串パン”を気にしないタイプだが、これほどネット上などで「串パン、串パン!!!」と言われていると、やはり、気になってしまう自分でもある。これ、たぶん大半のフツーの<鉄>の方から見たら典型的失敗写真。

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【2021年10月19日10時26分】 山陽本線・庭瀬-中庄

そして、213系4連。「マリンライナー」時代から何度か乗ったが、転換クロスシートの車内は乗り心地よく。伯備線や赤穂線のローカル運用が中心なので倉敷でも見ることができて。ちょうど国鉄がJRに変わるのに前後して登場した車両なので、こちらも間もなく見納めなのだろうか。
一足早くJR東海車は数年前に全廃されており。

と、別にそれほど景色の良い場所ではないのに、短編成の電車を思いっきり、余裕のある構図で撮っていたのは「貨物列車用」の構図だったから。
いよいよ...

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【2021年10月19日10時30分】 山陽本線・庭瀬-中庄

EF210-122号機が牽引する貨物列車。<鉄>のクセに本線系の列車にはとことん疎くて、山陽本線の貨物列車の列車番号を確認する資料すら持っていない。
まぁ、とりあえず、東京から九州を結ぶ高速貨物列車だろうか。(← 根拠無きテキトー発言)

水島臨海鉄道を撮りに倉敷に通うようになった頃には、EF65やEF66といった国鉄型電気機関車が当たり前に走っており、それを気に留めることもなかった。
「ロクロクでも来てくれないかなぁ~」と期待したが、それはちょっと甘かったみたい。

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【2021年10月19日10時37分】 山陽本線・庭瀬-中庄

貨物が来るときは貨物が続くもので。今度は、EF210-113号機が牽くコンテナ列車。長い直線区間でも、列車の後部は茂みに隠れて編成全体は見通せないのである。
先ほどの列車よりコンテナの積載率が高いみたいで。機関車は続けて“桃太郎”だったが、両者で塗装は違っており。

この日、空は秋の澄んだ青空が広がっていたが、雲一つ無い快晴というほどではなく。時折、陽射しが遮られて。
撮っていて退屈しない撮影地なのである。さぁ、だんだんお目当ての東水島ゆきの時刻が近づいてきた。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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