紫陽花が見頃の小湊鐵道へ（５）馬立駅のチキ

実は今月末に、イベント列車に乗るということで予約を済ませていた。なかなか土曜日が休みになることが少ないので、ぜひ、このチャンスに...
と思っていたのだが、昨日、この中止に関する連絡が来た次第。先日の大雨による被害は、思っているよりも深刻なものだった...と気づかされた＜変態鉄＞だったのである。


【2021年5月4日18時52分】　小湊鐵道・五井駅

「予定が狂った!!」と憤っているわけではない。ただただ1日も早い復旧を願うだけ。
“かわりに”と言ってはなんだが、某線の撮影に“参戦”しようかと画策中。はたして...

ということで、引き続き、6月24日の小湊鐵道の話題。撮影は、思ったようにいかず、最近、譲渡された保線用貨車たちの様子を見に行くことにした。

……　　……

2021年6月24日（木）曇りのち晴れ

その馬立駅。駅は大多喜街道から少しだけ入ったところにあり、集落の中にあるのだが、でも、駅の周囲にはあまり大きな建物がないからだろうか、ノンビリした感じなのである。


【2021年6月24日16時07分】　小湊鐵道・馬立駅

ということで駅舎外観も。ジュースの自販機だけが、これが令和の時代のカットであることを伝えているだろうか。


【2021年6月24日16時08分】　小湊鐵道・馬立駅

もちろん、この駅舎も登録有形文化財の1つである。そして、この馬立駅、小湊鐵道の保線作業の拠点にもなっており。

そして、この駅周辺が広々としたように感じる理由のもう1つは...


【2021年6月24日16時08分】　小湊鐵道・馬立駅

交換駅といえど運転上は、ただの中間駅である馬立駅。でも、この駅は保線作業の拠点でもあって。取り替えられて回収されたものだろうか、駅名標の残骸。踏切の遮断竿やら標識類など...
詰所があって、その周囲は資材置き場みたいな感じで。


【2021年6月24日16時09分】　小湊鐵道・馬立駅

駅舎の上り方には、昔の貨物側線だと思われる線路が残っており。その横にはバラストの積込みスペースと思しき...
水海道からやってきたホキ車たちも、ここに来てバラストを積み込むのだろうか??

でも、その側線にはこのときチキ車がいた。

先日まで越中島常備で首都圏のレール輸送で活躍していたチキ車、JRのレール輸送が自走式の、ディーゼル動車での輸送に変更され、こうした貨車の置き換えが進められており。それにしても、まさかJR東日本が、JR東海と同型の車両を導入するとは思わなかった...。と、それはさておき。
余剰となったチキ車が、まさかまさか、小湊鐵道へ移籍になったのである。


【2021年6月24日16時10分】　小湊鐵道・馬立駅

外から見ようとしても、周囲にいろいろあって、観察が困難なので再び駅内から。

後ろに見えるタクシーの車庫、これが非常に良い味を出している...と思うのである。このまま模型のジオラマにしてしまいたいような...、あいにく、そんな腕は持ち合わせていないのだが。

さて、チキ車。


【2021年6月24日16時10分】　小湊鐵道・馬立駅

「レール運搬専用」の表記がちゃんと残っている。そして、交換用のレールが積載されており。


【2021年6月24日16時10分】　小湊鐵道・馬立駅

駅舎側（下り側）から、チキ5252 ＋ チキ5254 の2両。

2020年5月という検査表記も残っている。キハ40形は「小コイ」と所属表記が変更されているが、この貨車は未だに「越中島駅常備」の表記が残ったまま活躍を開始しており。
貨車は“専門外”の＜変態鉄＞だが...


【2021年6月24日16時12分】　小湊鐵道・馬立駅

興味を引かれるのは2両のチキ5200形といっしょに、その上り方に連結されているチ1000形である。番号がゾロ目の「チ1111」というのも、何だか┃が4本並んでいるように見えて面白いのだが、この板張りの...


【2021年6月24日16時12分】　小湊鐵道・馬立駅

この佇まい。そして、板張りである。積み荷はどうするの??

と、たぶん「控車」的な役割だと思うのだが。いまの時代に2軸貨車が...

五井に居た古典貨車たちは里見駅に運ばれて側線のオブジェになっているが、代わりにやってきた貨車たちも魅力的なのである。（つづく）

（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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