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おうちで「ことでんレトロ」特別運行(2)やっぱり撮りたかった [高松琴平電鉄]

昨日に引き続き、今年、残念ながら中止になってしまった「ことでんレトロ特別運行」。これを過去写真で振り返るシリーズ...。

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【2020年11月22日11時52分】 高松琴平電鉄琴平線・羽間-榎井

最後まで残った4両のうち2両は昨年までに引退。残った2両、120号車と300号車が、この5月の特別運行を最後に引退することが決まっていた。
当初は120号車は廃車後、引き取り手がなければ解体といわれていたが、現状では300号車とともに仏生山車両所の作業用車として残るとされており。

もしかしたら、来年以降、ワクチンなどでもう少し落ち着いてからも、仏生山でのレトロ電車撮影会は期待できるかも知れない。
とはいえ、除籍にはなるかと思うので、そうすると本線運転はできず。いまの特別運行のように琴平線沿線で撮ることは叶わないはず。

そういう意味では、撮り逃した悔やまれるカットもあって。


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<< おことわり >>

2021年5月1~3日の高松琴平電鉄「レトロ電車特別運行」は全て中止になっています。
この記事に掲載の写真は、すべて過去の「特別運行」や貸切運転の時に撮影したものです。

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……  ……

2019年頃まで「レトロ電車特別運行」は5月と年末などもう1回程度の年2回ほどが“特別な特別運行”のような感じで3連、あるいは総動員の4連。それ以外は毎月一度、日曜日に、毎回、編成を変えながら2両で走っていた。2019年の大型連休に「レトロ廃車計画」が発表されるまでは、その毎月一度の特別運行は、それほど話題になることもなく、香東川とか土器川とか、有名撮影地に行っても独り占めで好きなように撮れる...そんな存在だった。

当時も年間スケジュールのような感じで、ことでんのウェブサイトに車番も含めて公開されていた。当時はファンタンゴレッドに戻されていた23号車に注目していた<変態鉄>だが...
別の車両を避けていたわけでも何でも無く。

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【2021年3月26日9時39分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

振り返ってみれば、120+300号車という琴平電鉄開業時からのコンビ、意外と多く撮っているのである。
1両で完結するのがこの世代の電車の特徴でもあり、120+300 の日も、300+120 の日も撮っている。

でも、全部計算したわけでは無いが、この2両にあたる確率は高かったように思う。

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【2017年5月4日7時06分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

レトロ電車も普段は仏生山車両所に居る。「特別運行」の朝、仏生山駅から高松築港駅まで回送されるのが、2年前まではお決まりのパターンだった。

すでにパンタが上がって出発準備中。朝の陽の光が300号車を輝かせる瞬間。

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【2016年12月18日10時16分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山-太田

琴平線も仏生山以北は高松市街地の住宅が密集したエリアを走るものの、もともと複線で計画され、その用地も確保されていた。一部、保線用の資材が積まれていたが、残りは地元の方が自由に使っているような感じで。線路の東側、複線化したときに下り線になる側は1線分のスペースになっていて。朝方の列車を撮るのには打って付けだった。
いまでは、ここも複線化工事の準備が着々と進められており、こう自由には撮れなくなっている。

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【2017年5月7日9時43分】 高松琴平電鉄琴平線・瓦町駅

普段は1往復だけの運転だったので、やはり、乗るよりも撮る。沿線の撮影地でレトロ電車を見送ることが多かったが、5月の大型連休の特別運行は乗ることもあった。
長尾線レトロの運転を終え、仏生山に戻る列車。瓦町-仏生山という短距離の運転だが、回送にせず客扱いしてくれたとき。

ビルの1階部分にあり、地下駅のような雰囲気の瓦町駅。長尾線から、いったん片原町側に出て、そこで転線して再び琴平線ホームへと進入してくる。
ものすごい数の<鉄>が集まる中で。その入線シーンを望遠で。

「雨のレトロ」を撮るのは3~4回くらいだっただろうか。高松の気候もあるが、意外と「晴れ率」が高かった<変態鉄>である。

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【2016年5月1日9時53分】 高松琴平電鉄琴平線・円座-一宮

やはり、撮影地としては代表的な香東川、土器川の鉄橋が多かった。
香東川鉄橋は周囲が市街地で、特に円座側は線路沿いにある福祉施設の建物が明るいピンク色の壁なのが気になって。
できるだけ河原に下りて、周囲の建物をカットできる構図で撮ることが多かった。

いや、過去形で書いているが、レトロ電車を撮るチャンスは今夏、またやってくると信じている。

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【2020年11月22日12時40分】 高松琴平電鉄琴平線・琴電琴平駅

そして、琴電琴平駅での折り返しシーン。最近は<鉄>が集結することを防止するためだろうか、道路側から撮りにくい1番ホームにレトロ電車を停めることが多くなった。
「情熱の赤い電車」との並びである。

でも、いつも書いていたように午後になる上りレトロをどこで撮るか...は非常に悩ましい問題だった。
もっと冒険した撮り方をしておいても良かったが、やはり、1日2回の撮影機会となれば無難な写真を狙ってしまって。
逆光ながらも無理矢理、見られるような編成写真を撮ろうとして、平凡な1枚を撮って...の繰り返しだった気がする。

思い返せば、いろいろと。

「あそこで撮っておきたかった」という地点、琴平線沿線をカメラを持って歩けば歩くほど見つかるのである。
そして、昨日の記事でも書いた長尾線レトロも...

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【2016年4月30日13時48分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近

今夏の特別運行が、行われるとして、それが<変態鉄>の公休日に重なるかどうか...これはもう、確率の問題としか言いようがないわけで。
コロナの“おかげ”でレトロの引退が延期になって、楽しめる時間が延びたのかも知れないが、コロナのせいで、その最後の年、思う存分、撮りに行けないのが悔しいのである。

それにしても...

5月に撮るなら、やはり、コレは欠かせない。

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【2017年5月4日11時54分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-畑田

そう、<鯉のぼり鉄>である。コレばかりは...
実は琴平線沿線には4月になると立派な鯉のぼりをお宅がいくつも。先月の訪問時も榎井駅近くのお宅で鯉のぼりを見つけて...

結局、榎井駅のサクラを狙ったのは先日の撮影記の中で書いたとおり。

でも、5月にレトロの特別運行を撮りに行っているので、やはり、いろいろなところで鯉のぼりを見つけてはチャレンジした。
風景写真と鉄道写真の違い。風景写真で鯉のぼりを入れたければ、良い風が吹いてくるまで待つ辛抱強さが成功の鍵だろうが、この場合は列車が...レトロ電車が通りかかるその瞬間に適度な風が吹かなければならない。
風がなくてもダメ、強すぎるのもダメ。

畑田-陶のカットは、直前の試し撮りの黄色い電車の時は良い感じだったが、レトロの直前に風が弱まって。

そして、もう1つは...

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【2017年5月4日9時13分】 高松琴平電鉄琴平線・岡田-羽間

むかしから讃岐平野は瀬戸内海性気候、季節風は中国山地と四国山地に遮られ、1年を通じて降雨量が少ないのが特徴である。そんな“讃岐らしさ”を物語る景色が溜め池の多さかもしれない。岡本駅のところが有名な撮影地だが、自由度の高さも相俟って、自分はこの岡田-羽間の、ココが好き。

でも、背後の琴平街道沿いは住宅が密集しており、鯉のぼりの周囲が意外とゴチャゴチャした感じになって、自分としては“ベストショット”とは到底、言えない1枚。見直して、ガッカリしたことを覚えている。
レトロ電車と鯉のぼりのカット、あと、岡田駅近くの桃の花を配したカットは撮りたくて狙っていたが...
撮ること無く終わることが確定したのである。

実は「レトロ × 鯉のぼり」は他にも挑戦している。ただ、その瞬間だけ、完全に無風で、電車のヨコに1本のポールが立っているだけ...という、全く無意味なカットなど。
お見せすることもできないようなものばかりなのである。

……  ……

そして、1日の最後はココで撮ることが多かった。

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【2016年12月17日14時19分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近

いつも、ここの場所には古い無蓋貨車と隣り合う形で、レトロ電車2両が休んでいた。仏生山へと戻るレトロ電車を撮って、後続電車で仏生山駅に戻って、ここに戻ったレトロの姿を撮ってカメラをしまうのがルーティンだった。
でも、ここも間もなく複線化工事に伴い、留置線として使うことはできなくなるようで。

琴平線もどんどん変貌していく...そんなことを思うのである。(おわり)

……  ……

ということで、過去写真で振り返り、勝手に“妄想のレトロ電車特別運行”を一人で開催している<変態鉄>。
なお、記事内容は全て<変態鉄>の妄想に基づくものであることをご了承願いたい。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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